人工経血と生理痛体験システムを用いて、働く女性の健康への理解を深めることで、健康経営を推進
株式会社asaiのプレスリリース

月経不調の原因を検出する経血検査システムの開発を基幹事業とし、女性が生理に悩まされることなく、のびのびと暮らせる社会の実現を目指すスタートアップ(株)asai(本社:東京都港区)は、2025年11月、積水化学工業(株)の研究所等で働く約20名を対象に、人工経血と生理痛体験システムを用いた体験型生理研修を実施しました。
人工経血体験にて「不快感でこんなに集中力が低下するとは思わなかった」
当社の生理研修では、経血の質感を再現した無色透明の人工経血をナプキンに付着させ、それを装着したまま研修を受けていただく「人工経血体験」を、生理痛体験と合わせて提供しています。実際に体験した男性社員からは「下着に漏れてしまいそうで集中できない」「座る・立つのも嫌」「漏らしているような感覚が不快」「早く帰りたい」など様々な意見が聞かれました。

一時的に生理痛を体験するだけではわからない「ずっと続く不快感」や「モレ/ズレの不安」を知ることで、「ナプキンを交換するのに十分な休憩時間をこまめに取ろう」「作業着の色やデザインを見直そう」といった、明日からの業務に繋がる具体的な提案の声も多く上がり、生理中も快適に働いてもらうために自分に何ができるか、男性社員の真剣に考える様子が印象的でした。
講義と生理痛体験を通じて、生理への理解&疾患啓発を実現
当社の生理研修では、婦人科系疾患の早期診断を目指し経血検査システムの開発を進めるスタートアップとして、疾患啓発にも力を入れて研修を設計しています。講義パートでは基本的な月経の仕組みや月経随伴症状のほか、辛い月経症状を引き起こす可能性のある婦人科系疾患についてや、働く女性の婦人科受診の現状に触れ、周囲の理解促進と当事者のヘルスリテラシー向上の両方にアプローチします。
9段階で痛みを疑似体験できる生理痛体験では、男性はもちろん、生理を経験している女性にも参加してもらうことで、男性だけでなく女性同士の理解にも繋げます。また、女性が普段他人と比べることのない生理痛の程度を客観的に把握することで、自身の月経症状を見直し、必要に応じて婦人科を受診するきっかけを作りたいと考えています。
今回生理研修に参加した女性社員からは、「これまで『このくらいやって当たり前』という感覚が強く、自分は女性でありながら配慮ができていなかったと反省しました」といった、他の女性社員に歩み寄ろうとする意見や、「自分の生理がどれくらいのレベルなのか知れた」など、改めて自身の健康に向き合う声が寄せられました。

積水化学工業(株) ご担当者様からの感想
生理について正面から向き合ったのは今回の研修が初めてでした。研修の中で、生理痛が人によって症状やその重さ、長さ等が様々であり、普段の業務中にあまり配慮出来ていないのではないかと気づきました。また実際に模擬体験をすることで、その不快感や苦痛がどれほど嫌なことか身をもって体験できました。こうした学びから、長い会議では間に十分な休憩を取ることのルール化や作業着の色や予備枚数の見直し検討に早速繋がりました。今後も従業員の健康とWell Beingの向上を促進し、皆がいきいきと働ける職場づくりを目指していきたいと思います。
asaiの体験型生理研修の導入を希望される方へ
〈asaiの体験型生理研修の特長〉
-
人工経血と生理痛疑似体験システムの2つを用いたユニークな生理体験
-
月経分野のスタートアップならではのノウハウに基づいた講義
-
お客様の働き方や課題に沿って設計するディスカッション
-
研修に参加した社員の気づきを社内全体に共有できる研修成果レポート
「職場における生理の課題を認識しながらも対応に踏み出せない」「健康経営やDE&I推進が叫ばれる中で何から始めたらいいかわからない」。asaiの生理研修は、こういった悩みを抱える企業や自治体のみなさまから高い評価をいただいてきました。ご予算に応じて、体験のみなどカスタマイズすることも可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
【研修導入に関するお問い合わせ】
株式会社asai
(株)asaiについて
女性が生理に悩まされることなく、のびのびと暮らせる社会の実現を目指すスタートアップ。代表の浅井自身が、子宮腺筋症と内膜症によるひどい月経痛に苦しんだ経験を持ち、自分と同じように悩む人を救いたいとの想いで設立しました。基幹事業として、月経不調の原因を検出する経血検査システム”reanne kit”を大学研究機関と共同開発中。これと並行して、生理の認識をアップデートすること&疾患啓発を目的とした体験型生理研修を提供しています。2025年にはForbes Japan NEXT 100に選出。またこれまで、東京都の女性起業家支援事業APT Womenに採択されたほか、経済産業省主催「Japan Healthcare Contest」にて優秀賞を受賞、総務省・NICT主催「令和5年度起業家万博」でPTCJ賞・TIS賞・三菱UFJ銀行賞の3賞を受賞しています。


