米ぬか由来リン酸マグネシウムの化粧品における機能性、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル化粧品における機能性
築野食品工業株式会社のプレスリリース

築野グループ株式会社(本社:和歌山県伊都郡 代表取締役社長 築野富美 https://www.tsuno.co.jp/ )は、2025年12月8日(月)~10日(水)の3日間、パシフィコ横浜で開催される「第3回 日本化粧品技術者会学術大会」に参加し最新の研究成果を2題発表いたします。
□第3回 日本化粧品技術者会 学術大会
日本化粧品技術者会(SCCJ)学術大会は、国内最大級の化粧品技術の祭典です。化粧品および関連の科学技術の進歩に貢献すると共に、会員相互の啓発と交流を図るための活動を行い、化粧品産業の発展に寄与することを目的としています。
【会期】2025年12月8日(月)、9日(火)、10日(水)
【場所】パシフィコ横浜ノース(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-2)
【会長】吉田 克典
演題番号 【P2-04】 米ぬか由来リン酸マグネシウムの化粧品における機能性
我々が開発した米ぬか由来のライスマグネシウム(表示名称:リン酸マグネシウム)は、希少な植物由来のマグネシウムで食品向けに流通しています。近年はマグネシウムの塗布によるバリア機能回復や保湿などの美容効果も報告され、化粧品への配合例もあることから、本素材の化粧品用途と新たな機能性を探索しました。その結果、ライスマグネシウム配合ジェルの塗布によりキメとシワの改善が確認されました。また、リン酸カルシウムで知られる脱臭作用について同様の効果を検討した結果、ライスマグネシウムにもアンモニア・酢酸に対する脱臭効果があることが分かりました。

演題番号 【P2-64】 コメヌカ油脂肪酸フィトステリルのメイクアップ化粧品への応用
植物ステロールは自然界に広く存在し、玄米の中で白米以外の部分にあたる米ぬかにも豊富に含まれています。我々は米ぬかから抽出した原油から、複雑な精製過程を経て、植物ステロール及びトリテルペンアルコールと脂肪酸のエステル体を高含有するペースト状油「ライステロールエステル」を開発しました。本品は高い密着性や被膜形成能があり、スキンケア化粧品だけでなくメイクアップ化粧品への応用も期待できます。本研究では、リキッド化粧下地、アイシャドウ、リップスティックの3つの剤型のメイクアップ化粧品について、ライステロールエステルを配合した処方を設計し、その機能性を評価しました。その結果、毛穴を目立ちにくくする効果や、色持ちやすべり性の向上、肌のバリア機能の向上等の効果が明らかになりました。

【築野グループ株式会社の事業概要】
わたしたちは、古来健康と美のシンボルとして親しまれてきた“米ぬか”の高度有効利用を推し進め、「こめ油製造事業」「ファインケミカル事業」「オレオケミカル事業」の3つの事業を展開しています。
設 立: 昭和22年2月1日
代表者:代表取締役社長 築野富美
U R L :https://www.tsuno.co.jp/
オンラインショップ:https://shop.tsuno.co.jp/

