毛髪内部のシスチン結合の再架橋（※1）をラサーナが実証。～“不可能”を“可能”に～

株式会社ヤマサキのプレスリリース

ヘアトリートメントカウンセリング国内売上No.1（※2）の海藻コスメブランド「ラサーナ」を展開する株式会社ヤマサキ（本社 : 広島市、代表取締役兼 CEO : 土肥　光）は、長年にわたり毛髪の美しさと強さを追求し続けてきました。この度、毛髪内部のシスチン結合を再架橋（※1）する成分によりダメージ毛が健康毛と同等の毛髪強度となることを実証し、2025年12月8日(月)～10日(水)にパシフィコ横浜ノースで開催された「第3回化粧品技術者会学術大会」にて発表いたしました。この実証実験は、これまで不可能とされてきたパーマや紫外線による毛髪内部のシスチン結合の切断によって生じるダメージの修復に挑戦し、未来のヘアケアの可能性を広げる成果となりました。

※1 切れてしまったシスチン結合を再結合すること

※2 2023年実績「化粧品マーケティング要覧2024」カウンセリング(通信販売を含む)、ラサーナブランドとして＜富士経済調べ＞

【ラサ―ナのヘアケア研究のあゆみ】

1979年の「ラサーナブランド」誕生以来、株式会社ヤマサキは「自然の恵み」と「科学の力」を融合させ、毛髪の美しさと強さを追求し続けてきました。長年にわたり、毛髪強度や櫛通り、キューティクル状態などの多角的な毛髪評価・測定を重ね、髪の悩みに寄り添う商品開発を推進してきました。

そして今回、「ダメージに負けない毛髪内部補修を実現したい」という強い思いから、毛髪内部のシスチン結合の切断によるダメージに着目し、未来のヘアケアの可能性を切り拓く新たな研究に挑戦しています。

【今回の学術発表について】

これまで、パーマや紫外線などによる毛髪内部のシスチン結合の切断ダメージは、「修復が困難」とされ、業界でも長年の課題でした。しかし、最新の研究により、架橋剤「ジマレイン酸プロピレンジアンモニウム」（※3）がダメージを受けた毛髪内部に浸透し、切断されたシスチン結合を再架橋できることが明らかになりました。この成分は、毛髪内部にしっかり浸透し、ラウリル硫酸ナトリウム水溶液（※4）で洗浄した後も髪内部に留まることが確認されています。

ラサーナを展開する株式会社ヤマサキとクローダジャパン株式会社は、パーマ処理・紫外線照射・還元処理などによって低下した毛髪破断強度が、架橋剤の処理によって上昇することを実証しました。毛髪内部の切断されたシスチン結合を再架橋し、健常毛レベルまで強度を回復できることを確認したこの成果は、ラサーナが長年積み重ねてきた研究と技術開発によって初めて実現したものです。

※3 本実験ではジマレイン酸プロピレンジアンモニウム1.0％水溶液を使用。

※4 シャンプー成分として一般的に使用される界面活性剤の一種。本実験では3.0％の水溶液を使用。

【未来への展望】

ラサーナは、自然と科学の力にこだわりながらヘアケアの探求を続け、すべての女性の髪の悩みに寄り添い、髪や肌だけでなく心まで健やかになれる商品開発を目指してまいります。今回の技術は、パーマや紫外線などでダメージを受けた髪の毛髪破断強度を高め、毛髪構造の修復につながる可能性を示しています。「今の自分も未来の自分も好きになれる」――そんなヘアケアを、これからもラサーナは追求していきます。