【近畿大学発ベンチャー登録のお知らせ】近畿大学 皮膚科主任教授が代表を務める大学発スタートアップ「美肌AIコネクト」始動

皮膚科学の知見を社会へ、AI×専門医による「美容医療の透明評価プラットフォーム」を開発

株式会社美肌AIコネクトのプレスリリース

株式会社美肌AIコネクト(代表取締役:大塚篤司、以下「当社」)は、このたび、近畿大学のベンチャー企業登録制度に基づき、大学発スタートアップとしての登録が完了しましたのでお知らせいたします。

昨今、美容医療サービスに関する相談件数が前年度比約1.65倍に急増し深刻な社会課題となる中、近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授である大塚が代表を務める当社は、大学で蓄積してきた皮膚科学の知見を社会へ還元する仕組みとして、AIと専門医の知見を組み合わせた美容医療の透明評価プラットフォームの開発・提供に取り組んでいます。
大学発スタートアップとして近畿大学の制度に登録されたことを契機に、研究成果の社会実装や学生・若手医師との連携をさらに加速し、より安全で信頼できる美容医療の実現を目指してまいります。

背景と意義

当社は、近畿大学が掲げる「産学連携による社会貢献」の理念のもと、皮膚科学教室で培われた臨床・研究成果を起点に、美容医療分野における新たな価値創出に挑戦しています。

近年の美容医療業界では市場が急速に拡大する一方で、十分な臨床経験を積まないまま美容医療へ参入する、いわゆる「直美」問題などが指摘されており、施術の安全性や医師選択に対する不安が社会的な課題となっています。

  1. 「直美問題」 – 経験不足の医師の増加
    若手医師が十分な臨床経験を積まないまま美容医療に従事するケースが増え、施術事故やトラブルのリスクが高まっています。

  2. 誇大広告と誤情報の氾濫
    SNSやインフルエンサーによる誇大広告や誤情報が溢れ、利用者が本当に信頼できる医師や施術を判断しにくくなっています。

  3. 相談件数の急増
    独立行政法人国民生活センターのPIO‐NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)によると、美容医療サービスに関する相談件数は2022年度の3,798件から2023年度は6,281件へと約1.65倍に急増し、2024年度には10,717件とさらなる増加を示しました。相談内容にはリフトアップ後の左右非対称や副作用の説明不足など深刻なケースが含まれています。

当社は、こうした課題に対し、医師の専門性や経験、施術内容に関する情報を可視化・透明化する仕組みを構築することで、患者が納得して美容医療を選択できる環境づくりを目指しています。

今回の登録は、当社の取り組みが、大学の産学連携の枠組みの中で位置づけられ、研究成果の社会実装を推進する体制が整ったことを示すものです。

資金調達(クラウドファンディング)の実施のお知らせ

当社は、大学発スタートアップとしての登録を機に、2025年1月20日より、クラウドファンディングを開始いたします。

本クラウドファンディングを通じて、美容医療の透明評価プラットフォームの開発資金を調達し、プラットフォーム機能の拡充および医師審査体制の強化に投資してまいります。

あわせて、今後はベンチャーキャピタルとの連携も視野に入れながら、研究成果の社会実装を加速し、より多くの患者と医療従事者にとって信頼できる美容医療の基盤づくりを進めていく予定です。

  • 実施プラットフォーム
    READYFOR
    https://readyfor.jp/projects/bihada-ai-connect

  • 募集期間
    1月20日(火)20時〜3月31日(火)23時終了(70日間) 

  • 目標金額
    500万円 

  • 資金の使い道
    プラットフォームの開発費(審査システム、検索・予約機能、レビュー管理機能、AI診断機能)、医師へのリサーチ費用・監修費用、教育啓発コンテンツの制作費用、医師と専門家による審査員・監修員の人件費、サービス運営費など

  • リターン
    支援金額に応じて、デジタルレポートや教育セミナーの招待、医療監督者限定セミナーへの参加券、Founding Doctor/Supporterとしての称号などを用意しています。

クラウドファンディングページ

公開開始:2026年1月20日(火)20時〜

クラウドファンディングは単に資金調達の手段ではなく、支援者と共に社会的な課題解決に取り組むためのパートナーシップです。ご支援はプロジェクト開発の原動力となるだけでなく、透明性の高いスタートを切るためにも欠かせません。

今後の取組み

研究成果の社会実装
近畿大学皮膚科学教室との共同研究を通じて、アトピー性皮膚炎や乾癬などの疾患研究で得られた知見を美容医療分野にも応用し、科学的根拠に基づく情報を発信します。

学生・研修医との連携
医学生や若手医師を対象に、美容医療における倫理や安全性をテーマとした教育・啓発プログラムを実施し、十分な理解と経験を持った医療人材の育成に貢献します。

審査制医師ネットワークの拡充
第三者の見識者による審査を通じて、資格や経験を透明に開示し、一定の基準を満たした医師のみが登録できる仕組みを強化します。近畿大学医学部附属病院をはじめとする大学病院とも連携し、信頼性の高い美容医療ネットワークを構築します。

プラットフォームの正式リリース
2025年内にベータ版で得られたフィードバックを反映し、症状別・施術別・医師別検索機能、レビュー機能、決済機能などを備えた正式版をリリース予定です。将来的には、AIによる肌診断やカラーマッチング機能の追加も検討しています。

代表メッセージ

株式会社美肌AIコネクト 代表取締役 大塚 篤司

近畿大学医学部 皮膚科学教室 主任教授

「大学で培ってきた研究成果を社会に還元し、誰もが安心して美容医療を選べる仕組みをつくることが、私たちの使命です。近畿大学発スタートアップとして大学の制度に登録されたことを機に、研究と臨床の垣根を越えた取り組みをさらに推進していきたいと考えています。多くの医療機関や専門医の皆さまと連携し、美容医療業界の信頼向上に貢献してまいります。」

プロジェクトチームのご紹介

 「美肌コネクト」は医療、IT、研究、ファイナンス、広報など多様な専門家が結集したチームで開発を進めています。各メンバーは、それぞれの専門領域とネットワークを活かして、「信頼できる情報で選ぶ美容医療」という新しい標準を社会に根付かせるために尽力してまいります。

代表取締役 CEO 大塚 篤司

近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授。信州大学卒後、京都大学大学院やチューリッヒ大学病院で研修を積み、皮膚アレルギーや腫瘍領域の専門家へ。大学病院内に美容チームを設立し、学術と臨床責任を両立させる仕組みを構築。

取締役/COO 中村 良

株式会社SUNABACO代表取締役。エンジニア育成や地域DXの経験を生かし、プロジェクトの事業運営を統括。

取締役/COO 安倍 雄一郎

サッポロメディカルリサーチ代表。医療リサーチやサービスデザインに携わり、医療現場と利用者ニーズの橋渡しを担当。

取締役/COO 飯沼 紀実

近畿大学医学部 皮膚科学教室 専攻医。皮膚科医・AI研究者。臨床現場とAI技術の知見を生かし、AI相談・肌診断機能の開発を主導。

最高広報責任者 (CPRO) 飯嶋 健司

株式会社kushami代表取締役。医療領域・スタートアップのブランド・PR戦略の立案から実行に強みを持ち、社会課題の啓発を担当。

最高財務責任者 (CFO) 椛 仁美

財務・会計のエキスパートとして事業計画や資金管理を担当。

監査 塩谷 舞海

NPO法人ConoCo代表。社会課題解決に取り組む非営利団体での経験を生かし、ガバナンスと透明性を担保。

当社は、美容医療の現場に根付く課題を直視し、医学に裏打ちされた情報とテクノロジーで解決する取り組みをおこなってまいります。

患者さんが安心して美容医療を受けられ、医師が技術と誠実さで正当に評価される社会を実現していきます。

会社概要

会社名:株式会社美肌AIコネクト

所在地:京都府京都市

設立:2025年10月

代表者:代表取締役 大塚篤司

事業内容:

インターネットを利用した美容医療予約プラットフォームの開発・運営、医療機関および医療従事者の情報提供サービス、美容医療情報の提供およびコンサルティング、ウェブサイト・アプリ開発

お問い合わせ先

本リリースに関するご質問や取材のお申し込みは、下記メールアドレスまでお問い合わせください。

株式会社美肌AIコネクト 広報担当 飯嶋

メール:info@bihada-ai-connect.com

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