運動能力の6割以上は「遺伝」?DNAに刻まれた才能とスポーツ適正

遺伝子検査で、運動能力の遺伝的な傾向が分かる

株式会社seeDNAのプレスリリース

 「あの子は運動神経が良いから」
スポーツの現場でしばしば耳にする言葉ですが、この「運動神経」や「才能」の正体とは一体何なのでしょうか。

運動能力は親から引き継がれた遺伝子に影響される

近年の研究により、運動能力における遺伝的要因の大きさが明らかになりつつあります。最新の遺伝

子解析技術は、私たちが生まれ持った身体的特性を浮き彫りにし、効率的なトレーニングや怪我の予防、そして最適な競技選択への道筋を示しています。

 運動能力と遺伝の関係について、衝撃的なデータがあります。オランダのブリエ大学生物心理学教室が行った双子を対象とした研究によると、運動能力の遺伝率は65.5%に達するという結果が報告されました。

運動能力と遺伝子に対する研究

 この研究は、英国の成人女性の双子4,488名(一卵性および二卵性を含む)を対象に行われた研究から、アスリートステータスの個人差のうち、遺伝的要因によって説明できる割合(遺伝率)は66%であると推定されたのです。これは、競技レベルの高さに生まれ持った資質が半分以上関与していることを示唆しています。
 さらに、700組の二卵性双生児を対象にした研究では、人の3,4番染色体上の特定遺伝子が強く関与していることが分かりました。このDNA領域は過去の研究でも身体活動やフィットネスに関連するとされた領域とも一部一致しており、特定の遺伝子が運動能力に影響を与えていることが証明されています(Twin Research and Human Genetics, 2012 Feb.

運動能力に影響する遺伝子

私たちの走力やスタミナ、柔軟性といった身体能力の過半数が、生まれ持った遺伝子によって左右されている可能性を示唆しています。努力だけでは埋められない「個体差」の背景には、DNAの配列という設計図が影響していたのです。
 では、具体的にどのような遺伝子が関与しているのでしょうか。代表的なものが「瞬発力」に関わる「ACTN3(α-アクチニン3)」遺伝子です。この遺伝子特定の型を持つ人は、筋肉の収縮速度が速く、短距離走やテニス、バレーボール、格闘技といった瞬発系競技に適性を示す傾向があります。逆に、この型を持たない、あるいは発現が弱いタイプは、瞬発力よりも持久力に優れる傾向があり、マラソンやトライアスロンなどの長時間競技に向いているとされています(International journal of sports medicine, 2011 Sep.

マラソンや水泳などの持久系競技で重要となる「スタミナ(心肺持久力)」には、「ADRB2(β2アドレナリン受容体)」や「PPARGC1A」といった遺伝子が関与しています。これらの遺伝子は、体内に取り込んだ酸素を用いて糖や脂肪を効率よくエネルギーに変換する能力に影響を与えます。このタイプを持つ人は、長時間にわたり高いパフォーマンスを維持することが生理学的に得意であるといえます(Journal of Sports Sciences, 2011 Nov.

遺伝子検査で運動能力の遺伝的な傾向を調べる

 もちろん、遺伝子が全てを決めるわけではありません。しかし、自身の遺伝的特性を知ることは、無駄のないトレーニングメニューの構築や、怪我のリスクを避けた競技選択に繋がります。科学の目が捉えた「才能」の正体を理解し、それを最大限に活かすことこそが、次世代のアスリート育成や健康作りにおけるスタンダードとなっていくのかもしれません。

seeDNA遺伝医療研究所なら、様々な健康リスクと体質・才能・祖先のルーツを1回だけの検査で全て調べる「DNAスコア」という遺伝子サービスを行っています。
さらに、2026年1月5日からは運動能力に対する遺伝的な傾向がわかる検査項目が新たに追加されました。

 遺伝子検査で、性格や体質の遺伝的な傾向を調べる人も増えつつあります。ご自宅で簡単にできる遺伝子検査で、親から引き継いだ遺伝的な傾向を調べてみてはいかがでしょうか。ホホの内側を軽く擦った綿棒を送り返すだけで最短3日で結果を確認できます。

https://seedna.co.jp/gene/score/

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。