株式会社ユーグレナのプレスリリース
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした、「よく眠れる遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」を公開いたします。
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供するサービスです。体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直すヒントに役立てることができます。
この度、9月3日(ぐっすり)の「秋の睡眠の日」に合わせ、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から20,000人以上のゲノムデータを用いて「睡眠の質(SNP:rs1005956)」という項目を解析しました。遺伝子解析項目「睡眠の質(SNP:rs1005956)」は、睡眠の質の高低に関する項目です。「睡眠の質(SNP:rs1005956)」は、「睡眠の質がより低めのタイプ(遺伝子型:CC)」、「睡眠の質が低めのタイプ(遺伝子型:CT)」、「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」の3つのタイプがあります。今回の調査では、この遺伝子(SNP:rs1005956)の型のなかで、相対的によく眠れていると想定される遺伝子型(「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」)に該当する人の推定割合を都道府県別に算出し、数値化しました。
上記の解析結果より、よく眠れる遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 奈良県、2位 秋田県、3位 高知県という結果になりました。
■睡眠の役割や改善方法について、専門家からのコメント
睡眠の役割や睡眠の質を改善する方法について、睡眠テクノロジーベンチャーの株式会社ニューロスペースの小林孝徳氏にお聞きました。
「睡眠は未だ謎が多い分野ですが、脳や身体の休息と成長、記憶の定着と忘却、免疫力向上、認知症防止などの役割があり、私たちが健康に生きるための重要な活動になります。
睡眠は本研究の個人の遺伝子的特性にも依存しますし、同時に日頃の習慣や行動で大きく良し悪しが変わってきます。睡眠を良くするには、時間の確保、規則的なリズム、生活習慣の3つが大切です。
自分に適切な時間を出来る限りキープ、そして一定のリズムを確保して、入浴など眠る前の体温調整、自律神経を整える運動やリラクゼーションルーティン、食事内容がポイントになります。睡眠の自分らしさを理解して眠りの技術で最高の睡眠と日中の活動を実現することができます。」
株式会社ニューロスペース 代表取締役社長 小林孝徳氏
SleepTech企業、ニューロスペース代表取締役社長。自身の睡眠障害の経験をきっかけに、この社会問題を解決すべく2013年にニューロスペースを設立。
企業向け睡眠改善プログラムで健康経営や働き方改革を推進する100社以上の企業と1万人以上のビジネスパーソンの睡眠改善をサポート。同時に高精度の睡眠計測、解析技術そして睡眠改善ソリューションのコアテクノロジーを基にパートナー企業と協業しSleepTechビジネスを創出している。
■睡眠の質に関する遺伝子型について
今回対象にしている遺伝子(睡眠の質(SNP:rs1005956))は、過去の研究において調べたところ睡眠との関係が示された遺伝子の候補の一つです。
遺伝子解析項目「睡眠の質(SNP:rs1005956)」に関して、日本人の63.9%の遺伝子型が「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」ですが、ご自身の遺伝子型が気になる方は、ぜひこの機会に「遺伝子解析サービス」でチェックしてみてください。
■調査概要
調査方法:ゲノムデータの解析結果をもとに調査
調査対象:「ジーンクエストALL」、「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,371人
調査時期:2020年5月
調査項目:ゲノムデータ:「睡眠の質(SNP:rs1005956)」の項目について、「一般的なタイプ(遺伝子型:TT)」の推定割合を都道府県ごとに算出
■「ユーグレナ・マイヘルス遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて300項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにできることをチェックできます。
https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年より行っている、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」の対象商品を、2019年4月より化粧品を含む全グループ商品に拡大。2012年12月東証マザーズに上場。2014年12月に東証一部市場変更。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp