イムノセンスとキリンホールディングス、尿中IgAを指標とした「免疫」状態のセルフ検査サービスを共同開発

― 超小型免疫測定プラットフォーム「GLEIA※1」を活用し、“気になるタイミング”での迅速セルフチェックを目指す ―

株式会社イムノセンスのプレスリリース

大阪大学発スタートアップの株式会社イムノセンス(本社:大阪府吹田市、代表取締役:杉原 宏和、以下「イムノセンス」)は、キリンホールディングス株式会社(以下「キリン」)ヘルスサイエンス研究所と、人の「免疫」の状態を可視化する独自の「セルフ検査サービス」(以下「本サービス」)の共同開発を開始しました。

■共同開発の背景

近年、さまざまな感染症が年間を通じて流行し、日常的な健康管理の重要性が高まっています。感染症対策に加え、健康の土台づくりに重要な「免疫ケア」にも注目が集まる中、個人の「免疫」状態を分かりやすく可視化することが、個人の意識を高め、行動につながることが期待されています。

 

キリンは40年以上にわたる免疫研究を背景に、免疫の状態を反映する指標の一つであるpDC※2活性の高低を尿中IgA※3濃度で判別できる可能性を見出しました。この研究成果をもとに、2025年から「免疫」状態を可視化する独自の郵送検査サービスの取り組みを開始しています。

 

一方、イムノセンスは2018年の設立以来、独自の超小型免疫測定プラットフォーム「GLEIA(グライア)」の社会実装に向けて研鑽を重ね、2023年2月にはコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND (キリン ヘルス イノベーションファンド)」からの出資を引き受けることで、さらに開発を加速して参りました。

■共同開発の目的とサービスの概要

今回の共同開発では、尿中IgA測定に「GLEIA」を活用することで、個人の「免疫」状態を「その場」で可視化する「セルフ検査サービス」の仕組みを構築して参ります。

 

「GLEIA」は正式名をGold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学免疫測定法)といい、当社創業者でもある大阪大学特任教授 民谷栄一氏によって開発されました。その名の示す通り、免疫反応と電気化学技術を組み合わせることが特徴で、手のひらサイズの超小型機器で、一滴の試料から、さまざまなバイオマーカーを迅速・高感度に検出できる技術です。

 

キリンが蓄積してきた免疫研究の知見、なかでも世界初となる「pDC活性と関連する尿中因子」に関する研究成果と、イムノセンスの迅速・高感度な「GLEIA」を組み合わせることで、自宅等でも「気になるタイミング」で免疫状態を確認できる、新たな「免疫の見える化」体験の実装を目指します。

 

「尿中IgA セルフ検査サービス」のイメージ図(開発中)

■今後の展望

2026年中に開発および実装に向けた検証を進め、2027年以降に段階的にサービス提供を開始する見込みです。

イムノセンスは「いつでも・どこでも・だれでも 医療グレードのヘルスチェック」の実現に向け、臨床現場のみならず、セルフケア領域における検査アクセスの刷新にも貢献してまいります。

■重要な注意事項

・本サービスは研究開発段階であり、提供時期・仕様等は今後の検証結果や関係法規等により変更となる可能性があります。

・本サービスは医師による診断・治療に代わるものではありません。

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※1 GLEIA(グライア)

正式名はGold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学免疫測定法)。免疫反応と電気化学技術を組み合わせ、手のひらサイズの超小型機器で体内のさまざまなバイオマーカーを迅速・高感度に検出できる、イムノセンス独自の免疫検査技術です。当社創業者である大阪大学産業科学研究所 特任教授 民谷栄一氏が開発しました。

 

より詳細なGLEIAのメカニズムは以下の通りです。

目的のバイオマーカーを2種の抗体で挟み込んで検出する、いわゆる「サンドイッチ免疫測定」において、片方の抗体を平面印刷電極上に固定し、もう片方の抗体を金ナノ粒子で標識しておきます。ここに測定試料を加えると、試料中に含まれるバイオマーカーの濃度に応じて金ナノ粒子標識抗体が平面電極近傍に集積します。集まった金ナノ粒子に平面印刷電極から電圧を加えて電気化学反応を起こし、この時流れる電流値を測定することでバイオマーカーを定量します。従来の免疫測定法と比較して、簡便なシステム構成で高い検出感度と定量性を実現することが可能です。

※2 pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)

体にウイルスが入ったことをいち早く察知し、「インターフェロン」という警報物質を大量に出して免疫反応を活性化する、免疫系の「司令塔」です。

※3 IgA(免疫グロブリンA)

血中や粘膜に存在する主要な抗体の一つ。粘膜表面で病原体の侵入を防ぐ「門番」の役割を担います。

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【会社概要】

会社名:株式会社イムノセンス

所在地:大阪府吹田市岸部新町6番1号 国立研究開発法人国立循環器病研究センター

     オープンイノベーションラボ 30602

設立:2018年1月

事業内容:体外診断用医薬品・測定機器の開発・製造・販売

Web:https://immunosens.com/

【共同開発先】

キリンホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部

E-mail:kirin-cc@kirin.co.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社イムノセンス 広報担当

E-mail:immunosens@immunosens.com

以上

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