「BeliEVEカンファレンス 2026」開催 企業・有識者ら多様な登壇者が集結・女性のキャリアをめぐるリアルな課題を議論
エスエス製薬株式会社のプレスリリース
エスエス製薬株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ニクヒレッシュ・カルラ)の解熱鎮痛薬ブランド『EVE(イブ)』は、目標を掲げて生きる女性が、本来持つ力を発揮し、前へと進み続けられる未来をつくる「BeliEVE PROJECT」の一環として、2026年3月5日(木)に「BeliEVEカンファレンス 2026」を都内にて開催いたしました。本カンファレンスは、女性が本質的にキャリアを考え、行動できるようになるために何が必要なのか、という点について、企業担当者や業界関係者をはじめ、メディア、働く女性の皆さまとともに課題を共有し、次のアクションを考える場として実施されました。


「BeliEVE カンファレンス」は、昨年8月にも女性活躍推進法の成立から10年という節目のタイミングで開催。今回は、国際女性デー目前、さらに改正女性活躍推進法の施行が約1ヶ月後に控えた3月5日(木)に開催されました。『EVE(イブ)』の大規模調査※¹により、「女性だからという理由でキャリアを諦める人が10年目を境に急増する」という「10年目の壁」の存在が明らかになりました。その「10年目の壁」を生み出す背景として、社会人5年目からキャリア意識に男女間の格差が生まれている事実も判明し、管理職に就く機会の格差など目に見えるものからロールモデルの不在、正当な評価の機会の不足など、表に現れにくい課題も明らかになりました。このような状況をふまえ、『EVE(イブ)』は、目標を掲げて生きる女性が、本来持つ力を発揮し、前へと進み続けられる未来をつくる「BeliEVE PROJECT」を発足しました。
その取り組みの一環として、企業向けの「BeliEVE Mentoring Program」や生活者向けの「BeliEVE Mentoring Door」を展開してきました。なかでも、ウエルシア薬局と連携したメンタリングプログラムでは、メンティーによる「ロールモデルがいる」という認識のスコアが4.8から7.1に上昇※²し、メンタリングによる意識変化や効果を具体的に可視化する成果が得られています。
『EVE(イブ)』は、こうした実践と検証を重ねながら、ロールモデルの不在や評価機会の不足といった、働く女性を取り巻く社会的課題に継続的に向き合ってきました。
一方で、日本はジェンダー・ギャップ指数において依然として先進国の中で低位にあり、特に経済・企業分野での女性活躍が課題とされています。こうした背景のもと「ジェンダーギャップを終わらせる社会へ~AI×指標で、女性のキャリアを前に進められるのか?~」をテーマに本カンファレンスの実施を決定いたしました。
当日は、3つのセッションを通じて、企業・有識者・タレントそれぞれの視点から、女性活躍における社会や企業の現状、さらに日本の女性が本質的にキャリアを考え行動できるためにはどうすればいいのかなど、さまざまな観点から意見交換が行われました。また本カンファレンスでは、新たなAIメンタリングサービスである『BeliEVE Mentors』の始動、および女性が自身のキャリア意識を可視化する新指標『BeliEVE Career Index ~キャリア信頼指数~』が発表されました。
BeliEVEカンファレンスは、今後も定期開催を予定しております。『EVE(イブ)』はこれからも継続的な発信を通じて、女性たちが理想のキャリアを築ける未来に向けて応援してまいります。
※¹エスエス製薬「生活に関するアンケート」(2024年1月10日(水)~2024年1月11日(木))
※²スコアについては、メンタリングプログラム参加者に対して、1~10までの数字で回答いただくアンケート結果の平均値を記載。(10:非常に当てはまる~1:全く当てはまらない)
イベントハイライト
■3年目となる「BeliEVE PROJECT」 女性のキャリアを支援する指針と新施策を発表
第1部では、エスエス製薬より「BeliEVE PROJECT」の活動のご報告や、新サービス『BeliEVE Mentors』、および新指標『BeliEVE Career Index ~キャリア信頼指数~』を発表しました。
冒頭では、エスエス製薬株式会社 マーケティング本部長 元島 陽子より、2025年に実施した企業向け、および生活者向けのメンタリングについてご説明しました。

続いて、昨年4月より企業向けのメンタリングプログラム「BeliEVE Mentoring Program」を導入している、ウエルシア薬局株式会社の取締役人事本部長である盛永 由紀子さんに登壇いただき、導入の理由と結果に関するトークセッションを実施。
導入背景について、2020年から女性活躍推進を強化してきたものの、女性管理職比率・女性店長比率はいずれも目標には届いておらず、特に女性社員がそもそも店長を目指しにくい構造があることが課題としてあったといいます。ドラッグストア業界特有の事情を分析する中で、『EVE(イブ)』の調査で明らかになった「10年目の壁」「5年目の分岐点」といった課題とも重なったといいます。これまでも社内でメンタリングを行っていたものの、メンタリングのシチュエーションの設置や、メンターとして話すことは、メンター自身に任せていたとのことで、どのような結果が出ていたのかが可視化しづらかったといいます。これに対して、BeliEVE Mentoring Programは、事前の準備やメンタリング1回毎に振り返りを設けるなど、体系的に展開していくため、回を重ねるごとに会話の質が上がっていったと結果について話しました。
メンタリングによって得られた効果として、盛永さんは、参加者の表情の変化やメンター、およびメンティーの上司からも評価を得られたと話しました。これに対して、元島は「参加者や周囲の会話や表情から、数字だけでは測れない成果が見えることはすごいと思う。そういった対話や変化が企業文化の一部となることはとても嬉しい。」と語りました。
プログラム導入後の変化について盛永さんは、メンティー15名のうち4名がすでに店長に昇格したといいます。加えて、メンティーだけでなくメンターも5名が昇進するなど、大きな変化が見られました。さらに、メンティーだった社員がメンターにも挑戦したいと申し出るなど、参加者の気持ちの変化も生じています。
また、男性社員がいる中での女性活躍の推進について聞かれると、盛永さんからは、同質性の高い組織では意思決定の答えが固定化されやすいため、リーダーの多様性が企業を強くすると回答しました。元島からも、誰かに機会を与えることは既存のリーダーから何かを奪うことではないと強調しました。
今年2年目を迎える、ウエルシア薬局でのBeliEVE Mentoring Programの今後の展開について、盛永さんからは、これまでは社内プロジェクトとしても自走していきたいと話し、このメンタリングで得たノウハウを女性活躍推進に限らず幅広い場面で活用していきたいと語りました。

続いて元島より、「BeliEVE PROJECT」が3年目を迎える今年は、女性の活躍・キャリアを支える仕組みが不足していることに着目し、2つの新たな取り組みとして、女性のキャリアを測る新指標『BeliEVE Career Index ~キャリア信頼指数~』、AIメンタリングサービス『BeliEVE Mentors』、の詳細を発表。
まず、女性の抱える「10年目の壁」および「5年目の分岐点」について触れ、女性がキャリアを歩むうえでは、20代~30代前半というキャリアの可能性が大きく広がる時期に分岐点を迎えてしまうケースが多いと指摘。そのタイミングをいかに遅らせるかが重要だと話しました。そのうえで、行動が変わるためには思考が変わること、さらに思考が変わるためには心が変わることが大事だと語り、定量面だけではなく、『BeliEVE Career Index ~キャリア信頼指数~』、で測る定性面も分析することの重要性について語りました。
続いて、『BeliEVE Mentors』についても説明。メンタリングにおいて、「自己分析はトレーニングによって身につけられるものであり、まずは話してみることが非常に重要」という知見を語りました。そのうえで、本サービスはLINE上でAIメンターと会話しながら相談できる仕組みで、会話内容を記憶することで、人に相談するのと近い感覚で継続的にメンタリングを受けられるツールであることを紹介しました。開発にいたっては、メンタリングサービスだからこそAIメンターに“人格を宿す”ことを重視したとし、人の目を気にせず「話す」「心を打ち明ける」場として活用してほしいと呼びかけました。また、企業向け・生活者向けの両面で展開が進む中、2026年はプロジェクトとしても楽しみな一年になるとの見通しが語られました。
さらに、今回のサービスで対話するAIメンターのキャラクターデザイン・エピソードビジュアル化を担当した、漫画家のマキヒロチさんが登壇。マキ先生は、今回のプロジェクトについて「AIと聞いて、デジタルが得意ではないため不安もあったが、私の作品性が合うと聞き、挑戦してみようと思った」と振り返りました。また、現代における女性のロールモデル不足について、マキ先生は漫画家という職種柄、ロールモデル不足を感じる機会は少ないと話しつつ、今回のAIメンターのキャラクターデザインに関する資料を通じて、改めてその実態を目の当たりにしたと話しました。
今回のマキ先生への依頼について、元島からは「複雑な人間の感情や表現しづらいことを描写できる点」に感銘を受けたと話します。マキ先生からも、作品制作の際は、必ず実在の人物に取材を行っているとのことで、取材を重ねて当事者の苦しさや悩みを“なかったことにしない”ように、漫画に残していると語りました。
BeliEVE Mentorsについては、マキ先生からは、同僚には話しづらい悩みを相談する場として活用してほしいとコメント。そして最後に、自分らしいキャリアについて「自分はこうだと決めつけず、好奇心を持って一歩踏み出してほしい」とメッセージが語られ、第一部が締めくくられました。

■坂東眞理子さんと議論 女性のキャリアを支える“過程”と“実感”の重要性
第2部では、「女性キャリア後進国 日本 本質的にキャリアを考え、行動できるようになるためには?」をテーマにディスカッションが行われました。
女性の社会進出やリーダーシップ育成の研究・教育に長年携わってきた昭和女子大学 総長の坂東 眞理子さんを迎え、進行は、少子化や働き方改革、女性活躍、ジェンダー分野を中心に取材・発信を続けてきたジャーナリスト・昭和女子大学 客員教授の白河 桃子さんが務めました。
坂東さんは、日本が「女性キャリア後進国」と言われる最大の理由について、日本の女性は色々なところで働き、家庭を支えているが、役職に就いていなかったり、トップに就いていなかったり、給与が低いなどの理由により、その貢献度が外から見えないことがあると話しました。また、日本で初めての女性の内閣総理大臣が誕生するなど、女性リーダーが生まれることについては、女性が組織のトップに選ばれるのは、組織が変化や改革を求められる局面であることが多いとも述べました。今回のケースも政治状況の変化の中で女性リーダーが誕生した例の一つではないかと語りました。そのうえで、白河さんからも、日本社会の中心に女性リーダーが存在すること自体が象徴的な意味を持ち、今後の女性たちが描くキャリアの風景にも変化をもたらしていくのではないかとの見方を示しました。
企業が、働く女性のキャリアに寄り添うために、本質的に必要なことについて聞かれると、坂東さんからは、法律や制度は整っていても、企業の風土を変えなければ、社員の行動までは変わらないと話します。その中で、女性が活躍するためには、職場と女性自身の2つの柱が重要だと話します。職場については、3つの「き」が要になるとのこと。3つの「き」とは、「期待」「鍛え」「機会」の3つのワードのことであり、女性社員への仕事への期待や、難しい仕事にもチャレンジさせて鍛え、失敗しても再挑戦できる機会を職場からは提供してほしいと話しました。また、女性自身については、これまでのキャリアに対するアンコンシャスバイアスに縛られず、自分の人生を大事にすることが必要だと語りました。これに対して、白河さんからも、女性に対して「“管理職人材”ではなく、“変革人材”になってほしい」と企業が考えてほしいと述べました。また、坂東さんからも、企業が順風満帆な時よりも、変革が必要なタイミングに、女性が力を発揮しやすいのではないかと話しました。
続いて、女性がキャリアを自由に描ける社会になるために、社会と企業に足りないことについてディスカッションが行われました。坂東さんからは、女性たちの将来のキャリアに対する自信や自己肯定感を持っている人が少ないと話しました。男女問わず、自信がなく、自己肯定感が低い日本では、自己肯定感を上げるために小さな成功体験が大事とのこと。女性がキャリアを歩んでいくうえで、「はじめからホームランを狙うのではなく、最初は塁に出ること」を大事にしてほしいと話し、その小さな成功体験を1つずつ積み重ねていくことで、自信をつけることが必要だと話しました。また、仕事の得手不得手や自己評価が不確定な若手の時期に、結婚や出産などのライフステージの変化と分岐点を迎えることにも言及し、女性には早いタイミングで成功体験を積み重ねる環境を与えることが、企業にとっては重要だと語りました。
そして、坂東さんが開発に協力した『BeliEVE Career INDEX~キャリア信頼指数~」についても言及。企業が女性活躍に本気で取り組んでいるかを定性面から把握できる仕組みを目指していると説明しました。指標が測る要素として、環境・制度の整備状況、昇進機会の公平性、重要な仕事のアサイン状況、不満の有無などを挙げ、「女性活躍に取り組んでいる」と言うだけでなく、変化を数値で把握することが重要だと語りました。
最後に、坂東さんから、働く女性へ「一緒にファーストペンギンになりましょう」とメッセージが語られました。女性には、リスクが有る中でも、積極的にチャレンジしてほしいことを伝え、また、企業と社会には、チャレンジした中でうまくいかないことがあったとしても、セカンドチャンスやサードチャンスを与えてほしいと話し、ディスカッションを締めくくりました。


キャリアの悩みを「個人の問題」にしないために 対話を通じて、一歩を踏み出すきっかけを
本カンファレンスでは、制度や数字といった外側の整備だけでは捉えきれない、女性一人ひとりのキャリアの迷いや選択、そして行動に至るまでのプロセスに光を当てました。有識者による構造的な視点と議論を通じて、キャリアに悩む声を「個人の問題」で終わらせず、社会全体で受け止めていく必要性が共有される機会となりました。
『EVE(イブ)』は今後も「BeliEVE PROJECT」を通じて、女性が悩みを言葉にし、考えを整理し、自分なりの一歩を踏み出すためのきっかけを提供していきます。多様な立場の声をつなぎながら、キャリアについて対話が生まれ続ける場を育てていくことで、女性が自分の選択を信じられる社会の実現を目指してまいります。
エスエス製薬について
エスエス製薬はOTC医薬品(市販薬)やヘルスケア製品に特化した製薬会社です。1765年の創業以来、260年にわたり健康へのニーズに応えるさまざまな製品を提供しています。世界100カ国で事業を展開し、OTC医薬品およびVMS(ビタミン、ミネラル、サプリメント)市場で世界第3位の事業規模を持つオペラの日本事業を担っています。エスエス製薬は、今後も「スイッチOTC医薬品」など付加価値の高い医薬品の開発やセルフメディケーションの推進を通じて、人々の健康と生活の質の向上に貢献してまいります。
エスエス製薬株式会社の詳細は、https://www.ssp.co.jp/ をご参照ください。
関連リンク
「BeliEVE PROJECT」特設サイト
https://www.ssp.co.jp/eve/BeliEVE/
MAT-JP-2600538-1.0-03/2026

