震災から15年。女性視点の防災は依然として備え不足の現実が浮き彫りに。今こそ”フェムケア備蓄”のアップデートを。
株式会社ステルラのプレスリリース
株式会社ステルラ(東京都千代田区)は、2026年3月6日(金)・7日(土)の2日間原宿で開催した「第6回 WEHealth2026」において、「防災×女性の健康」に関する調査を実施しました(有効回答数1,002名)。を実施いたしましたので、その結果を公表いたします。
東日本大震災から15年。今回の調査では、約7割の女性が「下着を替えられない不快感」に強い不安を抱いている実態が判明。災害時における女性特有の健康リスクに対する意識と備えの実態が明らかになりました。
■ 調査結果サマリー
本調査では、以下の結果が明らかになりました。
-
95.5%が「防災×女性の健康」への意識が「高まった」
-
55%が衛生が保てない災害時の女性特有の健康リスクを「知らなかった」(腟炎、膀胱炎、デリケートゾーンのかゆみ・かぶれなど)
-
避難所生活で心配なこと1位は「下着を替えられない不快感・ニオイ」(76%)
-
48.7%が女性特有の健康リスクについての自治体備蓄は「十分ではない」と認識
イベントを通じて、参加者の95%が防災対策に向き合う結果に。
防災は「命を守る」だけでなく、女性の健康・尊厳・安心を守る視点が不可欠であることが浮き彫りになりました。
■ WEHealthについて
WEHealthは、「カラダもココロもキャリアも、自分らしく楽しむフェス」として、国際女性デーにあわせて毎年開催しているリアルイベントです。
女性の健康・キャリア・ライフスタイルを横断的に扱い、一人ひとりが自分にとっての選択肢を知り、考え、広げるきっかけを提供しています。
(公式ウェブサイト:https://wehealth.co.jp/ )
■ WEHealth INSIGHTSについて
WEHealth INSIGHTSは、「いま、このテーマを知ることで、わたしの選択肢はもっとひらく」という考えのもと、2026年よりスタートした新たな取り組みです。
社会や暮らしの中で“いま知っておきたいテーマ”を、女性の視点でわかりやすく届ける学びのコーナーとして企画しました。
2026年のテーマは「防災 × 女性のカラダとココロ」。
展示とトークセッションの両面から、女性視点の防災を問い直す企画として実施しました。
WEHealth INSIGHTSトークセッション詳細
イベント初日の3月6日会場内では、<WEHealth INSIGHTS presents>「その防災、本当に“わたし向け”ですか?女性のカラダとココロから考える、防災の新しい視点」と題したトークセッションを開催しました。
登壇は、コラムニストの犬山紙子氏、産婦人科医の洲河美貴医師、防災アナウンサーの奥村奈津美氏。
セッションでは、
-
在宅避難が前提となる現代の防災
-
市区町村備蓄における女性用品の不足
-
災害担当部署における女性職員比率
-
災害時に起こる女性の身体変化(生理周期の乱れ・膀胱炎リスク・感染症)
-
災害時の「我慢」や「自分を後回し」にしがちなココロの状態
などをテーマに、45分間にわたり対話が展開されました。
会場は満席となり、立ち見が出るほどの反響となりました。
■ 登壇者コメント(一部抜粋)
犬山紙子氏(コラムニスト)
「“生理用品がない” “カラダを清潔に保ちたい”というのは、本来わがままではないはずなのに、災害時にはそれを言うことすらためらってしまう空気がありました。自分のケアを後回しにしないことは、当然の権利だと思います。」
洲河美貴医師(産婦人科医)
「水分を控えることで膀胱炎や腎盂腎炎のリスクが高まります。これは快適性の問題ではなく、明確な健康リスクの問題です。災害時こそ、女性の身体特有の変化を前提に備える必要があります。」
奥村奈津美氏(防災アナウンサー)
「災害は、日常の延長線上に起きるものです。そのため、特別な備えではなく、日々の暮らしそのものが防災につながる「フェーズフリー」の視点が重要です。自宅の安全が確保されている場合、多くの方は在宅避難を行うことになるため、各家庭で一人ひとりが必要な物を備えておく必要があります。さらに、助かった命を守り抜き、健康と全ての人の尊厳が保たれる被災生活につなげていくことが大切だと考えています。」
WEHealth INSIGHTS 展示詳細
コンセプト
WEHealth INSIGHTS
防災 × 女性のカラダとココロ
WEHealth INSIGHTS
フェムケア備蓄
WEHealth INSIGHTS
災害時のココロ
WEHealth INSIGHTS
本企画では、「防災 × 女性の健康」という視点から、
-
避難生活で起こり得る女性特有の健康リスク
-
フェムケア用品の備蓄実態
-
自治体備蓄とのギャップ
-
災害時のプライバシー・防犯・尊厳の課題
などをパネル展示し、来場者とともに“自分の防災”を問い直す機会を設けました。
本企画の一環として、来場者を対象にアンケート調査を実施(回答1,002名)。
震災から15年という節目に、女性視点の防災の現状と課題を可視化する、参加型の社会調査として実施しました。
■ 「防災 × 女性の健康」調査結果詳細
① 96%が「防災×女性の健康」への意識が「高まった」
WEHealth INSIGHTSを体験後、
-
53.3%が「非常に意識が高まった」
-
42.2%が「少し意識が変わった」
と回答。
約96%が“意識が変化した”と答えました。
女性視点の防災を“自分ごと”として捉え直す機会になったことが分かります。
② 55%が衛生が保てない災害時の女性特有の健康リスクを「知らなかった」
お風呂に入れない、下着を洗えない状況下で、
-
腟炎
-
膀胱炎
-
デリケートゾーンのかゆみ・かぶれ
などが起こりやすいことについて、55%が「知らなかった」と回答。
災害時の女性特有の健康リスクは、まだ十分に共有されていない実態が浮き彫りになりました。
③ 避難生活で心配なこと1位は「下着を替えられない不快感・ニオイ」(76%)
着替えや洗濯が自由にできない避難所生活において、「女性の健康やプライバシーに不安を感じる」と回答した人が95%。
特に不安に感じる内容(複数回答)は、
1位:下着を替えられない不快感(75.5%)
2位:デリケートゾーンのかゆみ・かぶれ(53.4%)
3位:生理用品の不足(49.8%)
4位:プライバシー・周囲の視線(42.7%)
5位:防犯面(38.3%)
「命を守る」だけでなく、尊厳や安心を守る防災の必要性が示されました。
④ 自治体備蓄は「女性特有事情について十分ではない」約5割
自治体の備蓄やマニュアルが女性特有のニーズを考慮しているかについて。
ナプキン89%に対し、おりものシートは9.5%、サニタリーショーツは4.8%の実態に、半数が「自治体備蓄は十分ではない」と回答。
女性視点の防災対策には、まだ改善の余地があると考える人が半数近くにのぼりました。
⑤ 帰宅後の備え見直し意欲も高まる
WEHealth INSIGHTSでの体験を通じて、「防災バッグに追加で入れたいもの」が急増。
「おりものシートや下着・サニタリーショーツをバッグに追加する」など、「学び」が具体的な行動変容につながることが分かりました
学びが具体的な行動意欲につながっていることが分かりました。
以上の調査結果から、女性視点の防災という切り口が、多くの来場者に強く印象を残したことがうかがえます。
女性にとっては重要なのに、まだまだ知られていない「フェムケア備蓄」。
日常も、非常時も、自分らしく過ごせるための提案として、WEHealthオリジナル「フェムケア備蓄チェックリスト」も作成・会場内で配布しました。
■ 総括
本企画は、単なる問題提起ではなく、来場者一人ひとりの行動変容を促す参加型社会調査として実施しました。
アンケート回答者には、協賛企業である小林製薬(株)提供の「サラサーティ コットン100 ワイド&ロング」他、おりものシートを配布。
「下着を替えられない時のために防災バッグにいれてください」と言うメッセージと共にお渡ししました。
これは、“知る”だけで終わらせず、“今日から備える”という小さな行動へとつなげるための仕掛けです。
震災から15年が経過した今もなお、「命を守る防災」は進んできた一方で、女性の健康や尊厳に関する視点は、まだ十分とは言えない現状が浮き彫りになっています。
防災は特別な出来事ではなく、日常の延長線上にあるものです。
非常時にも、カラダのこと、ココロのこと、暮らしは続いていきます。
本調査が、女性視点の防災について社会全体で考えるきっかけとなることを願っています。
■ 調査概要
調査名:WEHealth INSIGHTS「防災×女性の健康」アンケート
実施主体:株式会社ステルラ
実施場所:「第6回 WEHealth2026」会場内
実施日:2026年3月6日(金)・7日(土)
有効回答数:1,002名
調査方法:会場内アンケート(選択式・複数回答含む)
■ 会社概要
会社名:株式会社ステルラ
所在地:東京都千代田区
ビジョン:「選択肢がひらく、わたしが広がる。」
事業内容:女性の健康・ライフデザインに関するイベント企画・運営、調査・情報発信等