印刷済みのポリプロピレンの「脱墨技術」を開発 ~透明度と環境負荷低減を両立し、業界の資源循環を加速~

株式会社コーセーのプレスリリース

 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中慎二)は、これまでリサイクルが困難だった印刷済みのポリプロピレン(以下、PP)の端材を、無色透明のバージン材に匹敵する透明な樹脂へと再生する脱墨(だつぼく)技術を、協力会社と共同で開発しました。この技術を用いた再生原料を、当社のメイクアップブランド『ファシオ』から2026年4月16日に発売する限定品「BB ティント UV クール」の個包装箱に活用します。

 透明性が高く幅広い製品に使用されるPPは、着色して使用されるケースも多く、再生利用時に色が抜けず用途が限られる課題がありました。新たに開発した脱墨技術は、インクとの親和性が高い特別な洗浄液が、インク成分を吸着・除去することで、再生材特有のにごりやくすみを取り除きます。バージン材と遜色ない高い透明度を実現したことで、個包装箱の資源として再生できるようになりました。

 化粧品において個包装箱は、お客さまが商品を手にする際の高揚感を醸成する重要な要素で、“パケ買い”のように商品選びの重要な動機付けの一つとなります。高い透明性を有するPP素材は、内容物の繊細な色・質感や、容器に施された独自の意匠を個包装箱越しに視認できることから、ブランドの世界観を具現化する選択肢の一つとして欠くことのできない素材です。そのため、色ムラやくすみが生じる従来の樹脂リサイクル技術では、印刷したPPの端材を化粧品の個包装箱へ再生することは困難とされてきました。

 当社は、化粧品の個包装箱としての機能を維持できる透明性と、環境負荷低減につながるリサイクル性を同時に実現したことで、将来的には定番品への採用のみならず、業界に向けて循環型プラスチックという新たな選択肢を提示し、持続可能な社会に貢献します。

導入商品について

商品名:「ファシオBB ティント UV クール(限定品)」

発売日:2026年4月16日

商品サイト

https://maison.kose.co.jp/site/fasio/g/gDXJX001/

コーセーのサステナビリティと今後の展望

 コーセーグループでは、中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」における機能戦略の一つとしてサステナビリティ戦略を掲げ、2030年までに4R(Reduce, Reuse, Recycle, Renewable)に適合した容器包装資材の採用やバイオマス・リサイクル樹脂の採用比率(樹脂量)を50%まで高めることなどに積極的に取り組み、プラスチック容器包装資材についてのサステナビリティに配慮した設計率100%を目指しています。当社はこれからも「美しい知恵 人へ、地球へ。」 というメッセージのもと 、独自の技術力を通じて、化粧品メーカーとしての社会的責任を果たし、地球環境の保全に貢献してまいります。

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