【April Dream】世界の74%を占める「医療の空白」を、データの力で埋め尽くす。一人の医師の衝撃から始まった、LotusLinkの挑戦。

株式会社LotusLinkは、4月1日を夢を発信する日にする「April Dream」に賛同しています。このプレスリリースは「株式会社LotusLink」の夢です。

株式会社LotusLinkのプレスリリース

旅する疫病
– 途上国から医療を変える、LotusLink の挑戦-

本日、4月1日。私たちは「いつか必ず実現したい夢」を語ります。 この物語は、一人の医師が途上国で目にした、あまりに過酷な「当たり前」から始まります。

知らなかった世界を知ることは、特にその世界がうまく回っていない時、「自分に何かできないだろうか」と考えるきっかけになります。

私の医者人生は最初から恵まれていました。希望したアメリカと日本の病院で初期研修の後、掛けた保険金が治療方針を決めるアメリカの医療を横目に「国民皆保険制度って素晴らしい!」と日本人であることを誇りに思いながら、都心の病院で20年以上がん診療に携わってきました。

その後、私の人生に強制的に入り込んだ南アジアでの3年間で、それまでの自分の人生が、積み重なった奇跡で守られた世界だったと思い知らされることになります。

その国では、貧しい人は病気になっても病院にかかることができません。その代わり、ドラッグストアでたいていの薬は手に入ります。もちろん処方箋など不要です。そこにあるのは、抗生剤から抗がん剤まで幅広いラインナップ。熟練のドラッグストア店員が客から症状を聞いて、薬を決めてくれます。もちろんこの店員には医師免許も薬剤師免許もありません。アセトアミノフェン(解熱剤)なら1錠2円程度、アモキシシリン(抗生剤)も1錠3円程度で手に入ります。

一方でお金のある人は体調不良の時、総合病院を受診します。保険というものが存在しないので、1回の受診に1万円以上かかることも珍しくありません。

医療の無法地帯です。先進国の医療を基準にするなら、ですが。

処方箋なしで薬が売買される、現地のリアルな風景
1錠数円で手に入る抗結核薬。その不適切な使用が耐性菌を生む原因に
抗がん剤のカペシタビンも処方箋なしで簡単に手に入る

ではその国では、医療だけが無法状態なのでしょうか?

人間は群れて生活をします。それは国の豊かさとは関係のない人間の特性です。だからどの国にも法律があり、警察がいます。裁判官が賄賂を受け取り、警察が私情とチップで動く国があったとしたら、共同生活は成立しません。

本来であれば頼れるべき「制度」というものに頼れないことを痛みを持って学習した人々は、困難に直面した時に意外な行動パターンを取ります。

複雑に絡み合うインフラ。情報の整理が追いつかない社会の縮図
祈りに包まれる金曜日の昼下がり。ここには確かな人々の営みがある

制度が機能しない社会では、人々は家族単位で私法を作り始めます。
一族内に成功者が出たら、親戚の親戚までもがその人にあらゆる援助を要求し、それに応えることが「正義」となります。たとえその内容が、倫理的に間違っていることや違法行為であっても、です。その成功者が言うことは絶対であり、助けの手を差し伸べれば、彼は家族というコミュニティでのヒーローです。
違法行為と言っても、そもそも法が機能していなければ、正当化するためのこじつけでどうにでもなります。名誉殺人が正当化されるような国であれば、違法の定義も我々のそれとはだいぶ異なります。

その成功者は“Banyan tree“と呼ばれ、今も家父長制が重んじられる南アジアではほとんどの場合、それは父親です。

こうした社会構造は、医療にもそのまま反映されます。
そして、社会システムが崩れた場所では、医療もまた制御不能になります。

その国の人々は、人の一生について、
「30代後半になったら死について考え始め、40代になると病気で働けなくなり、50代で死ぬ」とよく言っていました。都市部の富裕層を除き、国の大多数を占める農村部の人々にとって、それは残酷な「当たり前」なのでしょう。
そして病気や怪我をした時、選択肢が無いせいで、人々は簡単に諦めます。患者のみならず、医者もそうです。

物資も情報も不足する中で医師たちが手探りで戦う大学病院

その結果、死がとても身近です。
医療のみならず、毎日食べるもの、水、電気、交通手段、教育、、、
あらゆる場面で、「諦め」コマンドが早々に登場します。

一方で、途上国の富裕層は同じ人生を100回送っても使いきれないほどの富を有しています。そのわずか一部でも一般の人々に流れる仕組みがあれば、世界はどれほど変わるだろうと思います。

しかし現実には、内政の構造が複雑に絡み、簡単に解決できる問題ではありません。そもそも、その富裕層は「人類は平等である」という価値観を持ち合わせていないことも珍しくないのです。

「諦め」が日常となった社会。路上に横たわる老人の姿に、死があまりに身近にあることを知る
この小さな命が、データによって守られる未来を作りたい

世界の74%を占める途上国には、先進国からの政府開発援助(ODA)やNGO/NPOが社会の至るところに入り込んでいます。支援で社会問題が解決するなら、途上国はなぜ何十年経過した今も途上国なのでしょうか?

植民地時代が長く続いた土地では、自分より上流にいる誰かからの援助で生存することが社会構造の一部になっています。そこには、そもそも自力で立ち上がるという前提が無いのかもしれません。

この話は、日本から遠く離れた「自分とは関係のない国の話」でしょうか。
ある日あなたが肺炎になり、効く抗生剤が一つも無かったら?

途上国の信じがたい話は、決して対岸の火事ではありません。
処方箋なしで抗生剤が販売され、途中で服薬が止められる。抗生剤の不適切使用の結果生まれる耐性菌は、国境を越えて広がります。

人が移動する限り、病気に国境はありません。耐性菌が蔓延する途上国から人が移動し、耐性菌が世界にばら撒かれたら、それは悪意のない「化学兵器」となります。

世界のあちこちで戦争が起こっている今、世界の富のバランスは崩れつつあります。人々は移動し、先進国がいくら厳密なガイドラインに従って治療を施しても、地球全体で見れば、その努力は簡単に崩れてしまいます。

では、この問題に対して私達は何をすべきでしょうか。
この問いに向き合う中で、同じ課題意識を持つ仲間と共に立ち上げたのがLotusLinkです。

私が南アジアで見たのは、「データが存在しない医療」でした。
どこに、どの病気が分布しているのか分からない。
どこに患者がいるのか分からない。
どの治療が効いているのかも分からない。

だからこそLotusLinkは、「まず見えるようにする」ことから始めたいと思いました。検診車で地域を回り、データを集め、疾病分布や耐性菌を可視化する。そしてそのデータを医療機関や研究者と共有する。

医療は、データがあって初めて進歩します。しかし私達が住むこの地球では2026年の今でも、何のデータも無いエリアの方が多いのです。

世界の74%は途上国。医療の状況がデータによって可視化でき始めたら、世界はきっと変わります。

「貧困国というよその家を救ってあげる」という発想から、「同じ家の不具合を修復する」視点へ。

医療、データ、国際ビジネス。
私達LotusLinkは、このビジョンに共鳴してくださる方々と、いつかご一緒できることを願っています。

街を彩るリキシャ。人々の移動を支える現地のエネルギー

【会社概要】

私たちは、医療×データ×国際ビジネスの知見を融合し、医療課題を根本から解決することを目指すスタートアップです。

会社名: 株式会社LotusLink(ロータスリンク)

代表取締役: 中野 絵里子

設立: 2025年9月1日

所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木3丁目16番12号 六本木KSビル5F

会社HP: https://lotuslink.jp/

事業内容:医療・ヘルスケア分野における海外展開支援、医療の安全性・規制対応に関する助言、

医療AI・デジタルヘルスの臨床評価と製品化支援、産業医サービス(グローバル企業対応)

企業理念: 医療の専門知識とビジネスの知見を結び、ヘルスケア業界における信頼性と持続可能な成長を支援します。

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社LotusLink 担当:播磨(はりま) 

E-mail: yh@lotuslink.jp

「April Dream」は、4月1日に企業が単にワクワクする夢を語るだけでなく、実際にその夢の実現を目指す PR TIMES のプロジェクトです。

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