美容師の就業率は43.6%と緩やかに上昇も、休眠美容師率は56.4%と半数超 新卒入社後、3年未満で42.5%が離職。採用と定着の両立がカギに

美容サロン就業実態調査(2026年)

株式会社リクルートのプレスリリース

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:牛田 圭一)が手掛ける『ホットペッパービューティー』の調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』(https://hba.beauty.hotpepper.jp/)は、全国の15歳以上(スクリーニング調査:1万9,522人、本調査:美容サロン従事者(※)3,170人)を対象に「美容サロン就業実態調査(2026年)」を実施しました。

その結果、美容師の就業率(美容師免許保有者のうち、現在美容師として就業している人の割合)は43.6%と、ここ数年で緩やかな上昇傾向が見られます。一方で、休眠美容師率(美容師免許を保有しているが、現在美容師として就業していない人の割合)は56.4%と依然として半数を超えており、人材不足の構造的課題は続いています。

また、美容師勤務未経験率(美容師免許を保有しているが、一度も美容師として勤務経験がない人の割合)は22.0%に上昇しました。さらに、美容師の初職における就業期間を見ると、6カ月未満が9.6%で、3年未満での離職が42.5%と4割を超えることが明らかになりました。こうした結果から、美容業界においては、採用と定着の両面における人材課題が示される結果となりました。

(※)美容師、理容師、ネイリスト、エステティシャン、リラクゼーションセラピスト、アイリスト・アイデザイナー

■調査のポイント

1.美容師の就業率は43.6%と緩やかに上昇も、休眠美容師率は56.4%と半数超

2.復職条件は「勤務時間の柔軟性」が60.1%で最も高い

3.免許のみ保有する「美容師勤務未経験率」は上昇し、22.0%に

4.美容師の初職における就業期間は、「6カ月未満」が9.6%で、3年未満での離職が42.5%

<研究員からのコメント>

今回の調査では、美容師の就業率は緩やかな上昇傾向が見られました。これまで進められてきた働き方の見直しや環境改善の取り組みの成果が表れ始めていると考えられます。一方で、休眠美容師が半数以上を占めており、潜在的な人材のマーケットは依然として大きい状況にあります。

また、美容師免許を保有しながら就業に至っていない層や、美容師として就業しても、初職において早期に離職する層も一定数存在しており、課題は採用と定着の両面に広がっています。

今後は、潜在層へのアプローチとともに、入社後の定着を見据えた取り組みを一体で進めていくことが重要になると考えられます。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

美容師の就業率は43.6%と緩やかに上昇も、休眠美容師率は56.4%と半数超

美容師の就業率は41.7%(2024年)→42.6%(2025年)→43.6%(2026年)と上昇しました。一方で、休眠美容師率は58.3%→57.4%→56.4%と低下しているものの、依然として半数以上が美容師として就業していない状態です。

就業率と休眠美容師率

就業率:美容師免許保有者のうち、現在美容師として就業している人の割合

「現在美容師として就業している人」÷「美容師免許保有者」

休眠美容師率:美容師免許をお保有しているが、現在美容師として就業していない人の割合(就業経験を問わない)

「現在美容師として就業していない人」÷「美容師免許保有者」

<研究員からのコメント>

今回の調査では、美容師の就業率は緩やかな上昇傾向が見られました。一方で、休眠美容師が半数以上を占めており、人材のマーケットは依然として大きい状況です。そのため、働き方や条件次第では復職につながる可能性のある人材が、引き続き多く存在していると考えられます。

こうした層に対しては、求人メディア等を通じた情報発信で、柔軟な働き方ができることや実際の就業イメージを具体的に伝えていくことが重要です。潜在層に“自分にもできそう”と感じてもらえるようなアプローチが、今後の人材確保のカギになると考えられます。

(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子)

復職条件は「勤務時間の柔軟性」が60.1%で最も高い

美容師の復職意向は29.9%と、他の美容職(理容師54.5%、ネイリスト48.9%、リラクゼーションセラピスト44.1%など)と比べて低い水準となっています。一方で、復職条件としては「勤務時間を柔軟に選べる(短時間勤務・時短など)」が最も高く、60.1%となりました。「勤務形態が柔軟に選べる(正社員/パート・アルバイト/業務委託など)」も42.8%と上位にランクインしています。

Q.「過去の職業」として選択した下記の職業で、復職したいと思いますか。

各職業、いずれか過去従事者が対象(単一回答)

※「この職業に復職したい」「条件によってはこの職業に復職したい」の合計

Q.どのような条件・働き方であれば、美容師に復職してもよいと思いますか。

過去美容師かつ、美容師に復職意向ありの人(n=837、複数回答)

<研究員からのコメント>

美容師は他の美容職と比べて復職意向が低く、働き方や就業条件、技術面での不安などが影響し、復職にあたってのハードルが相対的に高い職種である可能性があります。

一方で、復職条件として「勤務時間の柔軟性」などが上位に挙がっていることから、美容師においては“条件次第で復職を検討する層”が多く存在していると考えられます。

そのため、こうした層に対しては、求人メディア等を通じた情報発信で、短時間勤務や多様な働き方が可能、といった実際の就業イメージを具体的に伝えていくことが重要です。働き方の選択肢を分かりやすく提示することが、復職の後押しになると考えられます。

(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子)

免許のみ保有する「美容師勤務未経験率」は上昇し、22.0%に

美容師免許を保有しているが、一度も美容師として勤務経験がない人の割合は、3年連続で上昇し、2026年にはここ6年で最も高い22.0%に。

美容師勤務未経験率:美容師免許を保有しているが、一度も美容師として勤務経験がない人の割合

「美容師として勤務経験がない人」÷「美容師免許保有者」

<研究員からのコメント>

美容師勤務未経験率の上昇からは、美容師免許を取得しても就業に至らない層が一定数存在していることが分かります。業界の“入り口”における課題が継続している状況と言えます。

こうした層に対しては、就業前の段階から働き方やキャリアの実態を具体的に伝えていくことが重要です。学校や求人メディアを通じて、現場のリアルな情報に加えて多様なキャリアパスを発信していくことが、就業意向の向上につながると考えられます。

(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子)

美容師の初職における就業期間は、「6カ月未満」が9.6%で、3年未満での離職が42.5%

美容師の初職における就業期間を見ると、「6カ月未満」が9.6%、「6カ月以上~1年未満」が7.8%と、1年未満での離職が2割弱に上ります。さらに、「1年以上~3年未満」を含めると、3年未満での離職は42.5%と4割を超えています。

また、新卒入社半年以内に感じたギャップとしては、「給与」(50.2%)、「労働時間」(45.3%)、「休日・休暇」(38.0%)が上位に挙がりました。

Q.学校を卒業後、社会人として初めて就職した勤務先であなたはどれくらいの期間働いていましたか(働いていますか)。

学校卒業後の初職が美容師の人(n=4,176、単一回答)

Q.学校を卒業後、社会人として初めて就職した勤務先に入社する前の「イメージ」と、入社後の「現実」で、ギャップ(期待外れ・想定外)が大きいと感じたこととして、あてはまるものを全てお選びください。

学校卒業後の初職が美容師の人(n=4,176、複数回答)

<研究員からのコメント>

新卒入社半年以内に多くの人がギャップを感じていることから、最初の職場での働き方が定着に大きく影響していることが分かります。特に、給与や労働時間に関する認識のズレが、早期離職の要因となっている可能性があります。

そのため、採用段階での情報の伝え方や期待値の擦り合わせに加え、入社後のフォロー体制の整備が重要です。実際の働き方やキャリアの見通しを丁寧に共有し、安心して働き続けられる環境を整えていくことが、定着率の向上につながると考えられます。

(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子)

■調査概要

調査名  :美容サロン就業実態調査(2026年)

調査手法:インターネットリサーチ

調査期間:<スクリーニング調査>2026年1月8日(木)~2月13日(金)

     <本調査>2026年2月16日(月)~2月24日(火)

調査対象:<スクリーニング調査>

     15歳以上で現在または過去に美容サロンで仕事をしたことがある人1万8,273人

     上記を除く、15歳以上の美容師or理容師資格保有者1,249人の合計1万9,522人

     <本調査>

     美容サロン従事者3,170人(美容師:1,038人/理容師:515人/ネイリスト:200人/

     エステティシャン:500人/リラクゼーションセラピスト:786人/

     アイリスト・アイデザイナー:131人)

     ※「アイリスト」は有限会社ローヤル化研の登録商標です

調査の詳細はこちら:https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/career/77929/ 

※本リリースでは、スクリーニング調査結果の一部を掲載しています

美容業界の人材課題に対して

■美容専門学校プロジェクト

美容業界の課題の一つである「離職率の高さ」に対し、『ホットペッパービューティーアカデミー』では、美容系専門学校生に向けたキャリア支援プロジェクトを展開しています。

2022年より、全国の美容系専門学校にてキャリア講座を実施。2025年の受講者数は、3,000人を上回り、累計で1万6,000人を超えました。

自己分析の仕方や理想の働き方の描き方、サロンの選び方・調べ方、応募・面接の注意点などに加え、『ホットペッパービューティーワーク』と連携した就職活動の進め方も紹介し、学生が“自分に合うサロン”と出会える力を育てています。

また、就活冊子『JOB GUIDE BOOK』も配布し、学生が自立的にキャリアを考えるきっかけづくりを後押ししています。

JOB GUIDE BOOK(デジタルブック):2027年卒版

https://hba.beauty.hotpepper.jp/pdf/JOBGUIDEBOOK_2026/#target/page_no=1

■『ホットペッパービューティーアカデミー』とは

美容に関する調査研究機関。「美容の未来のために、学びと調査・研究を」をビジョンに2014年に開校しました。美容サロンのマネジメントやマーケティングを学ぶ「経営セミナー」、美容センサスなどの「調査研究」、訪問美容・女性活躍・SOGIE・障がいがあるお客さまへの接客などの情報提供・イベント開催などをはじめとした「サステナビリティ活動」を柱に、全て無料で美容業界へ情報発信しています。これらの活動により、美容業界の成長に寄与する場の提供を目指しています。

 

▼リクルートについて

https://www.recruit.co.jp/

▼本件に関するお問い合わせ先

https://www.recruit.co.jp/support/form/

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