デジタルと人の融合で、より高いお客様満足へ
株式会社再春館製薬所のプレスリリース
株式会社再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明、以下 再春館製薬所)は、本社と工場が一体となった「再春館ヒルトップ」内の発送センターにおいて、自律走行型協働ロボット(AMR)とデジタルピッキングシステム(DPS)を掛け合わせた新システムを導入いたしました。長年続けてきた手作業のオペレーションを刷新した背景にあるのは、事業規模拡大を支える物流基盤の必要性と、これまで以上の「お客様に寄り添ったサービス」の実現です。2032年に迎える創業100周年を見据えた体制構築に加え、ロボットの効率的な導入で創出できた時間を「丁寧な梱包や個別対応」などの人の手のみが可能な作業に充てることで、“量”と“質”の両立を目指します。
■導入の背景:お客様の利便性追求と人の力を活かすデジタル活用
今回の自律走行型協働ロボット(AMR)と集荷のデジタル化を図る「デジタルピッキングシステム(DPS)」を掛け合わせた新システムの導入は、将来的な労働力不足を見据えた基盤づくりであると同時に、再春館製薬所の強みである「物流品質」をさらに高めるための進化です。ただし、同取組がこの取組みで目指すのは、単なる作業の自動化ではなく、お客様に高品質なサービスを提供するための集中でもあります。これまで社員が行っていた「資材の準備」や「荷物の搬送」といった付随業務を自律走行搬送ロボット(AMR)が担うことは、社員一人あたりの一日1人あたりの1日の梱包可能時間を従来の約2倍に拡大できるため、翌日にお届けできる量が増え、利便性の向上へと繋がります。また、メッセージカード封入や細やかなギフト対応など、機械には代替できない「人のみが対応可能な業務」を可能にします。将来的には、この「人の力を最大化させた物流体制」を活かし、自社製品のみならず、高い配送品質を求める他社製品の出荷請け負いなどの、新たな事業価値の創出にも繋げてまいります。
■環境・お客様・地域へ。本システム導入がもたらす3つの新たな価値
本システムの導入は、社内の業務効率化にとどまらず、環境負荷の低減や地域社会への貢献、そしてお客様サービスの向上といった多角的な価値創出を目指しています。
1. 地球環境への配慮
自然の恵みを活用した製品づくりを行う企業として、物流設備においても環境負荷の低減を追求しました。今回導入する自律走行搬送ロボット(AMR)は、従来のベルトコンベアによる搬送システムと比較して電気使用量を約40%削減※1できる見込みです。省エネルギー化を通じ、CO₂排出量の削減とサステナブルな物流の実現に貢献します。※1 再春館製薬所試算による。
2. 配送スピードの向上
この体制変更により、当日出荷比率は現在の53%から65%と、10%以上の向上が見込まれ、当日発送対応可能枠・件数の大幅拡大が可能となります。翌日内の製品着荷可能エリア拡大というスピーディーな対応に加え、DSP(集荷のデジタル化)での精度の向上により、ミスのない確実な配送も叶います。
3. 地域に開かれた「見える」物流
本システムが稼働する「再春館ヒルトップ」の発送センターは、見学通路から内部の様子が見える設計という、”開かれた工場見学”です。ロボットと人が協働する最先端の物流現場を一般公開することで、来場されるお客様への安心感・工場見学の楽しさを提供することに加え、地元熊本におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の先進事例として、地域の子どもたちや企業の皆様への学びの場を提供します。
■今後の展望:物流の枠を超え、社会に貢献するプラットフォームへ
再春館製薬所は、2032年を見据えた中長期ビジョンとして、誰もが年齢を重ねることを前向きに楽しめる社会をつくる「ポジティブエイジカンパニー」への進化を掲げています。今回の物流システム刷新は、その実現に向けた重要な一歩であり、あくまで通過点に過ぎません。物流を単なる製品の配送手段から、お客様へ感動をお届けするプラットフォームへと進化させる今回の試みは、人手不足などの社会課題に向き合いつつ、人にしかできないサービスを追求したものです。将来的には、今回構築した物流オペレーションのノウハウを活かし、同じく品質や顧客対応を重視する他社メーカーの製品出荷支援など、物流業界全体における新たな価値提供を提供し、熊本から全国へ、心豊かなライフスタイルを提案し続けてまいります。
【再春館製薬所について】
1932年熊本で創業の、「痛散湯」や「ドモホルンリンクル」をはじめ、漢方理念に基づく医薬品・医薬部外品・化粧品の製造販売を行う「漢方の製薬会社」。「人間も自然の一部」という着想で選び抜いた原料の潜在力を製薬会社の技術で最大限に引き出し、自然界の強靭な生命力を人の力に活かすものづくりが特徴です。「自然・人・社会の循環」を目指す、「自然とつながり、人とつながる明日を」という企業理念のもと、自然から受ける恩恵への“恩返し”としてのサステナビリティ活動、本社を構える熊本県益城町に対する、自社運営の「ふるさと納税サイト」を通じた復興支援など、多角的な観点で理念の実践を追求します。2032年の創業100周年に向け、「明日が楽しみと思える毎日をつくりたい」という意志を込めた「ポジティブエイジカンパニー宣言」を発表。独自性の高い「漢方発想のソリューション」の提案を、「お客様・社員とその家族・協力者・地域・地球」に継続的に行う中長期的な事業計画を推進中です。(https://www.saishunkan.co.jp/)