株式会社MTGのプレスリリース
株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下 剛)は、2026年5月22日(金)に開催された「第69回 日本糖尿病学会年次学術集会」および「第18回 アジア糖尿病学会学術集会(AASD2026)」において、ランチョンセミナー「高齢者・糖尿病患者に対するSIXPAD活用事例」を共催いたしました。
本セミナーでは、糖尿病領域および高齢者領域における課題と、その解決策としてのEMS(骨格筋電気刺激)を活用した新たなアプローチの可能性について、医療現場からの知見が報告されました。
01 セミナー |高齢者の血管動脈硬化における下肢電気的筋刺激の有効性
■登壇者
西井 基継 先生(医療法人社団 豊樹会 西井クリニック 副院長 兼 横浜市立大学 客員講師)
■背景
身体活動が高齢者の健康維持・介護予防に資することはすでに示されております。
一方で、運動習慣がない高齢者が新たに運動を開始し、継続することは容易ではありません。
疼痛、疲労感、基礎疾患、心理的抵抗感など、導入や継続の障壁が多く存在します。
そのため、自宅で座ったまま取り組めるアプローチとして、EMSの活用に着目いたしました。
■研究①
EMS介入の身体老化に対する効果を、前向き観察研究により検討いたしました。
歩行速度が1.0m/sec未満に低下した介護不要な65歳以上の高齢者を対象とし、下肢EMS習慣群と非習慣群で、登録時と12週後の歩行速度および歩行時足底圧重心の変化を比較しました。
■結果①
EMS習慣群の歩行速度は非習慣群に比べ有意に増加しており、臨床的に有意な改善が認められました。同様に歩行長もEMS習慣群で有意に改善していました。
■研究②
血管老化に対する効果を、前向き観察研究により検討いたしました。
介護不要な65歳以上の高齢者を対象とし、EMS習慣群と非習慣群で、登録時と6か月後の心臓足首血管指数(CAVI)の変化を比較しました。CAVIは血管の硬さを反映しており、年齢と共に増加します。さらに、心事故との関連性も知られております。
■結果②
EMSによる下腿筋肉刺激で4%程度CAVI改善効果が認められました。
02 セミナー | 糖尿病の血糖マネジメントにおけるEMSの可能性
■登壇者
和田 暢彦 先生(久留米大学医療センター 糖尿病センター 診療科長 講師)
■背景
2型糖尿病の治療では、食事・運動・薬物療法の3本柱が重要とされております。
しかしながら、運動療法に関しては全く取り組めていない場合もしばしば見受けられ、不定期な場合も含めて運動療法を実施している人は約半数程度にとどまっております。
このような課題に対して家庭用EMS機器であるEMSが活用できないかと考えました。
■研究
当院に糖尿病の教育および治療目的で入院をして同意が得られた患者さんに朝食後30分経過時にEMSを15分/day単回使用したときの1日平均血糖値などについてFreeStyleリブレ 2を用いて観察しました。
■結果
EMSを使用した12例のうち8例において、Day0の1日平均血糖値が低下し、平均血糖値は123.3±15.2mg/dLから118.6±13.5mg/dLへと有意に改善いたしました。
EMSは、2型糖尿病における運動療法の代用または補助的手段として活用できる可能性が示唆されました。
【セミナー開催概要】
学会名:第69回 日本糖尿病学会年次学術集会/第18回 アジア糖尿病学会学術集会(AASD2026)
セミナー名:ランチョンセミナー32
日時:2026年5月22日(金)12:00~12:45
会場:第17会場(リーガロイヤルホテル大阪 2F「牡丹の間」)
座長:寺内 康夫 先生
株式会社MTGは、医療機関および研究機関との連携を通じて、医療現場における課題に向き合いながら、研究活動への協力および学術的知見の共有に取り組んでまいります。