〜埋もれた地域食材をスポーツ科学で高付加価値化。新しいブランディングモデル~
株式会社沖縄テレビ開発のプレスリリース

沖縄在来食材のブランディングと、普及促進に取り組む株式会社沖縄テレビ開発(沖縄県那覇市、代表取締役社長:大田直也)は、2026年5月29日~31日に開催された「ウエイトリフティング全日本選手権」において、沖縄在来の希少種である山芋「クーガ芋(琉球ヤムイモ)」を取り入れた選手たちが、男女全15階級中、9階級で3位以内に入賞、うち6階級で優勝という成績を収めたことを発表いたします。
沖縄など地方の一次産業が抱える「物流コスト」や「高付加価値化」といった流通とブランディングの両面にまたがる課題を、スポーツ食品という高付加価値な市場への展開によって解決を図ろうとする、地方創生モデルの象徴的な事例となりました。
沖縄の一次産業を苦しめる「物流の壁」と「伝統食材の危機」
古くから沖縄の長寿を支えてきたとされる在来の山芋「クーガ芋(琉球ヤムイモ)」。優れた栄養価を持つ一方で、生産者が激減し“幻の山芋”と呼ばれています。さらに、沖縄の一次産業は、生産者の高齢化(担い手不足)に加え、本土の巨大消費地へ出荷する際の多額の「海上・航空輸送コスト」が利益を圧迫するという構造的なハンディキャップを抱えています。単なる生鮮野菜としての出荷では、この地理的課題を克服できず、産業の衰退を止めることが困難でした。
この課題解決に向けて、沖縄県では高付加価値な健康食品市場への沖縄在来食材の活用を推進してきた背景がありますが、近年、海外産による安価な代替品への転換などを背景に、市場内における沖縄産の存在価値が脅かされてきました。

スポーツ食品というもう一つの「高付加価値市場」への転換
株式会社沖縄テレビ開発では、クーガ芋に含まれる特有成分「ジオスゲニン」のスポーツへの有用可能性に着目。立命館大学スポーツ健康科学部との共同研究を通じて、科学的なエビデンスを蓄積し、アスリートやスポーツ実施層向けのスポーツ食品ブランド「レキオム」を立ち上げて流通拡大に取組んできました。成分を濃縮するなどして「軽量かつ長期保存可能な商品」へと姿を変えることで、沖縄特有の物流問題を解消。生み出された利益を、生産者への買取価格として還元することで、農業の持続可能性を実現するエコシステムを構築しています。
ウエイトリフティングを席巻した、伝統食材のリカバリー力
極限の重量と向き合い、一瞬の爆発力と日々の徹底的なリカバリーが求められる過酷なウエイトリフティング競技では、大学や実業団の強豪チームがクーガ芋商品を日々のトレーニングに取り入れています。5月末に開催された全日本選手権では、クーガ芋商品を取り入れた選手が男女15階級中、6階級で優勝し、9階級で3位以内に入る結果となりました。
特に大きな話題を呼んだのは、男子88kg級でスナッチ、クリーン&ジャーク、トータルのすべてにおいて大学新記録を樹立し、圧倒的な強さで金メダルに輝いた東楽映選手(早稲田大学)です。さらに、沖縄勢からも、期待の若き才能である選手が次々と上位入賞を果たすなど、日本トップクラスの競技者の間で沖縄在来食材の「クーガ芋」活用が急速に浸透していることが実証されました。
スポーツアイランド沖縄が示す全国のロールモデル
沖縄県は、温暖な気候と豊かな自然環境といった地域資源を活かしたスポーツアイランド構想をプロジェクトとして掲げています。株式会社沖縄テレビ開発の本取り組みは、令和7年度の「スポーツアイランド沖縄形成に向けた付加価値構築支援補助金」にも採択されており、地域の未利用資源をスポーツという切り口で、新しくブランディングしていく試みです。
ウエイトリフティング競技での実績の他、プロ野球選手、プロボクサーなどにも拡大しており、今後は、全国のフィットネス関連ショップやジム、治療院などへ展開し「一次産業×スポーツ」の取り組みとして、在来食材の新たなブランディングのモデルケースとなることを目指します。
活況をみせるスポーツ食品市場
アクティブシニア層や、健康増進目的によるスポーツやフィットネスの実施定着化を受けて、スポーツ食品市場も盛り上がりを見せています。日本国内の健康食品市場が微減又は横ばいで推移する中、スポーツ食品市場はプロテインやアミノ酸を中心に増加。エビデンスに基づく高付加価値商品の市場投入やユーザーの定着化が市場拡大の原動力となっています。

