睡眠中の異変に気づいた相手は「配偶者・パートナー」が約5割。いびきのストップや無音状態など、夜中の“ヒヤリ”とするサインの実態が明らかに
ムーンムーン株式会社のプレスリリース
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気ですが、本人の自覚症状が乏しく、同居する家族が先に異変に気づくケースが非常に多いことが知られています。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会は、同居家族の睡眠中にいびきや呼吸の異変を目撃・気づいた経験がある200名を対象に「家族が気づくSAS(睡眠時無呼吸症候群)のサイン実態調査」を実施いたしました。その結果、大きないびきや突然の無音状態といったサインに多くの家族が健康面の不安を抱いている一方で、本人が「行動に移していない」「受診の必要はないと判断している」など、受診に至っていないケースが全体の約6割にのぼり、家族の懸念と本人の行動の間に大きなギャップがある実態が見えてきました。
調査背景
SAS(睡眠時無呼吸症候群)は、放置すると日中の強い眠気や集中力低下を招くだけでなく、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの深刻な生活習慣病のリスクを高める危険性があります。しかし、就寝中の出来事であるため本人は自覚しにくく、医療機関への受診が遅れがちです。本調査は、家族がどのような瞬間に“夜中のヒヤリ”とする異変に気づき、それを本人にどう伝え、その結果どのような受診行動に繋がったのかという「気づきから医療への接続」の実態を体系的に明らかにし、早期発見・早期治療の重要性を啓発するために実施されました。
調査サマリー
-
睡眠中の異変に気づいた相手は「配偶者・パートナー(47.0%)」が最多、次いで「父親(29.0%)」
-
気づいた具体的なサインは「大きないびき(31.7%)」と「突然いびきが止まり無音になる(31.0%)」が突出
-
異変を目の当たりにした家族の半数以上が「健康面が心配になった(34.5%)」「病気の可能性を疑った(16.3%)」と強い不安を抱いている
-
本人への伝え方は「翌朝、冷静に伝えた(56.0%)」が過半数。一方で「言いづらくて伝えていない(11.0%)」という声も
-
異変発覚後、本人が「すぐに受診し治療を開始した」のはわずか4.5%。約半数は「行動に移していない(26.5%)」または「受診の必要性がないと自己判断(26.0%)」
詳細データ
Q1:あなたが睡眠中の異変に気づいた相手は誰ですか?

-
配偶者・パートナー:47.0%
-
父親:29.0%
-
母親:10.5%
-
きょうだい:6.5%
-
その他:7.0%
→ 最も身近で寝室を共にする機会が多い「配偶者・パートナー」が半数近くを占めました。また、「父親」という回答も約3割にのぼり、実家への帰省時や同居生活の中で家族が異変を察知している様子がうかがえます。
Q2:具体的にどのような異変・サインに気づきましたか?

-
大きないびきが続く:31.7%
-
いびきが急に止まり、しばらく無音になる:31.0%
-
呼吸が止まっているように見えた:13.7%
-
苦しそうな呼吸をしていた:8.9%
-
日中、頻繁に居眠りをしている:6.6%
-
その他:8.1%
→ 「大きないびき」と「いびきが急に止まり無音になる」の2つが突出して高い割合を示しました。激しい音の後に訪れる不自然な「静寂(無音状態)」こそが、家族が“夜中のヒヤリ”を感じる決定的なサインとなっているようです。
Q3:その異変に気づいた時、どのような気持ちになりましたか?

-
健康面が心配になった:34.5%
-
病気の可能性を疑った:16.3%
-
自分の睡眠が妨げられて困った:9.8%
-
どう対応すべきかわからず戸惑った:8.8%
-
様子を見守ろうと思った:7.9%
-
その他:22.7%(受診を勧めなければと感じた: 34件、本人に伝えるべきか迷った: 24件、録画・録音して本人に見せようと思った: 19件 など)
→ 「健康面の心配」「病気の疑い」など、本人の身を案じる心理が過半数を占めました。一方で、激しいいびきによって「自分の睡眠が妨げられた」という同室者ならではの切実な悩みや、「どう対応すべきか戸惑った」という困惑も見られます。
Q4:気づいた異変について、本人にどのように伝えましたか?

-
翌朝、冷静に伝えた:56.0%
-
言いづらくて伝えていない:11.0%
-
心配させたくなくて伝えなかった:7.0%
-
その場で起こして直接伝えた:6.5%
-
家族・親族を通じて伝えた:6.0%
-
その他:13.5%
→ 夜中に波風を立てず、「翌朝、冷静に伝える」というアプローチが56.0%で最多となりました。しかし、「言いづらくて伝えていない」「心配させたくなくて伝えなかった」を合わせると18.0%にのぼり、家族間であってもデリケートな問題として抱え込んでしまう傾向が明らかになりました。
Q5:その後、本人は医療機関を受診しましたか?

-
受診を勧めているが行動に移していない:26.5%
-
受診の必要はないと判断している:26.0%
-
時間が経ってから受診した:14.0%
-
わからない:10.5%
-
本人が受診を拒否している:10.0%
-
その他:13.0%
→ 「受診を勧めているが行動に移していない」「受診の必要はないと判断している」がそれぞれ4分の1以上を占め、全体の過半数(52.5%)において受診が先延ばし、あるいは見送られている現状が浮き彫りになりました。家族がどれだけ心配して伝えても、本人が「すぐに受診し治療を始めた」のはわずか4.5%にとどまります。
調査結果のまとめ
今回の調査から、多くの家族が夜中にパートナーや親の「いびきストップ」や「無音状態」といった非常に危険なSASのサインに気づき、強い不安を抱いている実態が明らかになりました。家族は翌朝に冷静に伝えるなどして受診を促していますが、それに対する本人の危機感は極めて低く、「受診の必要性がないと自己判断する」「行動に移さない」「受診を拒否する」といった拒絶や先延ばしが目立ちます。SASを単なる「激しいいびき」として見過ごさず、家族の“気づき”をいかにして実際の医療へとスムーズに接続させるかが、早期発見における大きな課題と言えます。
一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている間に体が深刻な低酸素状態に陥る病気です。今回の調査で最も懸念すべき点は、家族が「呼吸が止まっている」と命の危険(夜中のヒヤリ)を感じて伝えているにもかかわらず、本人が「すぐに受診した」ケースがわずか4.5%という圧倒的な低さにある点です。
本人は眠っているため、その恐怖や苦しさを自覚できません。そのため、家族から指摘されても「たかがいびき」と軽視したり、恥ずかしさから受診を拒否したりしがちです。しかし、SASの放置は脳卒中や心筋梗塞のリスクを跳ね上げます。
家族の皆様におすすめしたいのは、言葉で指摘するだけでなく「スマートフォンの録音・録画機能で、実際の無音状態を本人に見せる・聞かせる」ことです。自分の呼吸が本当に止まっている瞬間を客観的に確認することは、本人の危機感を呼び起こし、医療機関へ足を運ばせる最も強力なスイッチになります。家族の「夜中のヒヤリ」を「明日の受診」へ繋げるために、客観的な証拠を味方につけて、粘り強く受診を促していただきたいです。
調査概要
-
調査主体:一般社団法人 いびき無呼吸改善協会
-
調査期間:2026年5月23日~2026年5月26日
-
調査対象:配偶者・パートナー・親・子・きょうだいなど、同居家族の睡眠中に「呼吸の異変」「大きないびき」「呼吸が止まった瞬間」などを目撃・気づいた経験がある全国の男女
-
調査方法:インターネットによるアンケート調査
-
有効回答数:200名