5期目を迎えたMedTech Angels、次世代の医療機器スタートアップが成果を発表
プレモパートナー株式会社のプレスリリース
医療機器開発に特化したインキュベーターであるプレモパートナー株式会社(以下、プレモパートナー)は、2026年5月21日、東京・日本橋にて「MedTech Angels Season5(2025)Demo Day」を開催した。
会場には投資家、事業会社、医療関係者など多くの来場者が集まり、オンライン視聴を含め約150名が参加。未来の医療を切り拓く6チームが、それぞれの技術やビジョンを披露した。
未来の医療を切り拓く6チームが登壇
Season5 Demo Dayでは、以下の6チームが事業成果を発表した。
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株式会社ivec
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低侵襲に高精度・広範囲な脳の情報入出力を行う血管内プラットフォームの開発
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睡眠時無呼吸症候群を1分で判定する
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骨盤内がん治療に新たな選択肢を~NIPP専用医療機器の開発~
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気道のロックを解除する~既存治療の離脱率50%をゼロにする、次世代ウェアラブルSaaS
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薬が効かない うつ病患者のための在宅治療機器の開発
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Injectable Cell Scaffold (ICS)を用いた革新的血管新生療法の開発
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最優秀賞発表とアルムナイ企画で盛り上がるDemo Day
5期目を迎えた今回は、株式会社セルフォールドが最優秀賞に選出された。
ピッチ終了後には、昨年度最優秀賞受賞者であるSONoALS 代表取締役 佐伯千寿氏と、Season4参加者である東北大学てんかん学分野・perple代表 久保田隆文氏が、「Season4アルムナイの1年間」と題した講演を実施。さらに、両氏による対談も行われ、プログラム参加前後の変化や現在の取り組みについて語られた。
また、Direava株式会社 代表取締役CEO 竹内優志氏による「Season2アルムナイが語る:その後と成長の軌跡」と題した講演に加え、プレモパートナー 代表取締役 桜井公美氏との対談も実施。
会場からは多くの質問が寄せられ、活発な交流の場となった。
なお、講演および対談の内容については、アルムナイのその後の歩みや成長の軌跡をまとめた記事として、後日公開予定である。
最優秀賞チーム紹介
――株式会社セルフォールド「ICSを用いた革新的血管新生療法の開発」
株式会社セルフォールドは、重症下肢虚血(CLI)に対する新たな血管新生療法を発表し、最優秀賞を受賞した。
重症下肢虚血は、足の血流が著しく低下する疾患で、重症化すると下肢切断に至るケースもある。一方で、既存治療が難しい患者に対する有効な治療法は限られており、医療現場で大きな課題となっている。
同社が開発する「ICS(Injectable Cell Scaffold)」は、移植した細胞を患部に長く留めることで、血流改善や潰瘍治癒を促す技術。培養不要の細胞を用いることで、低コストかつ実用性の高い治療法として期待されている。
現在は医師主導治験が進められており、難治性潰瘍や痛みの改善など、有望な初期結果も報告された。今後は2031年の承認・上市を目指し、日本国内に加え米国での臨床試験も計画している。
株式会社セルフォールド 代表取締役の山原研一氏は、「このような賞をいただき大変光栄です。今後は海外展開も視野に、市場開拓に取り組んでいきたい」とコメントした。
各協賛企業が注目した「特別賞」チームを発表
特別賞は、協賛企業各社が独自の視点で高く評価したチームに贈られる賞です。
受賞チームには、各社から事業成長や社会実装を後押しする特典が提供されます。
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ライフサイエンス賞:東京大学 関野研究室
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帝人ファーマ賞:株式会社ノクター
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BD Fund賞:メドキュレーション株式会社
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オルバヘルスケア賞:株式会社ivec
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RDサポート賞:株式会社ノクター
各協賛企業からは、受賞チームの今後の成長と社会実装への期待が寄せられた。
審査員からのメッセージ
――年々高まるピッチのレベルとエコシステムへの期待
審査員からは、「年々ピッチのレベルが向上している」「医療機器スタートアップを取り巻くエコシステムが着実に広がっている」といった声が寄せられた。
また、グローバル展開への期待や、VC・事業会社・支援機関による継続的な支援の重要性についても言及され、各チームの今後の成長に大きな期待が示された。
さらに、医療機器スタートアップを取り巻く環境は依然として厳しい一方で、日本発の技術やサービスが着実に増えていることにも触れられ、今後も挑戦を支えるコミュニティや連携の重要性が共有された。
【審査員(順不同)】
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木村 亮介 氏(ライフタイムベンチャーズ合同会社 創業者・代表パートナー)
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前島 洋平 氏(オルバヘルスケアホールディングス株式会社 代表取締役社長)
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竹内 雅博 氏(一般社団法人LINK-J参事、三井不動産株式会社)
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村上 沙穂 氏(VISIONEO合同会社 CEO)
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名倉 勝 氏(FoundersNation 代表取締役CEO)
MedTech Angelsのこれから
――挑戦する起業家とともに歩む次の5年へ
プレモパートナー株式会社の共同創業者であり、MedTech Angels アクセラレーションディレクターを務める前田祐二郎氏は、「日本の、日本による、世界のための医療機器アクセラレーターを作ろう」と立ち上げ、今年で5年目を迎えた。
今後も挑戦する起業家を支援していきたいと総括した。
また、プレモパートナー株式会社 代表取締役の桜井公美氏は、「早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け」というアフリカのことわざを引用しながら、医療機器スタートアップには多様な支援者との連携が不可欠であるとコメント。
「薬事承認や保険償還、事業展開は一人で成し遂げられるものではない。インキュベーターやVC、専門家など、多くの人の力を活用しながら前に進んでほしい」と参加者へエールを送った。
さらに、日本の医療機器スタートアップ市場はまだ発展途上である一方、この5年間で挑戦者が着実に増えていることにも触れ、「失敗談も含めて共有し合えるアルムナイコミュニティを育てていきたい」と今後の展望を語り、来年以降への期待を述べた。
「MedTech Angels Season6」の開催については、詳細が決まり次第、改めて案内を行う予定である。
プログラム紹介
――医療機器スタートアップの事業化を支援する「MedTech Angels」
MedTech Angelsは、プレモパートナーが主催する、医療テクノロジー(MedTech)領域に特化した国内初のアクセラレーションプログラムである。医療機器やデジタルヘルス、AIを活用したプログラム医療機器など、医療分野におけるイノベーション創出を目指す起業家やスタートアップに対し、事業化に向けた伴走支援を行っている。
本プログラムでは、世界的な医療機器起業家育成プログラム「バイオデザインメソッド」に基づき、医療現場のニーズ探索をはじめ、薬事承認、資金調達、ピッチに関する実践的なノウハウを提供している。
また、医療機器分野の専門家によるチーム別メンタリングを通じて、事業化に向けた包括的な支援を実施。さらに、先輩起業家、ベンチャーキャピタル(VC)、エンジェル投資家、PMDA出身者など、多様な専門家とのネットワーク形成も支援している。
MedTech Angelsは、医療テクノロジー領域における起業家が直面する課題解決と事業化の加速を目指し、次世代の医療イノベーション創出を支えるエコシステムの構築に取り組んでいる。
【協賛企業について】
MedTech Angels Season5は、医療機器・ヘルスケア領域の発展を支援する下記の企業・団体の協賛により運営されています。
【お問い合わせ先】
MedTech Angels事務局:secretariat.medtechangels@premopartners.com
責任者:アクセラレーションディレクター 前田 祐二郎
【プレモパートナー株式会社について】
2019年設立。医療機器開発に特化したインキュベーターとして、社名の由来であるラテン語の「寄り添う(Premo)」を理念に掲げ、医療現場やスタートアップに伴走。
2021年よりMedTech Angelsを主催し、数多くの起業家支援に取り組んでいる。
https://www.premopartners.com/