株式会社エムステージグループのプレスリリース
医療人材総合サービス、事業場向け産業保健支援を提供する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役:杉田雄二)は、エムステージが運営する『エムステージエージェント』の登録医師のうち553名に、医療現場のリアルな経済事情と外勤の選び方に関するアンケート調査を実施しました。2024年4月の働き方改革施行により外勤時間に物理的な上限があるなか、2026年6月からの診療報酬改定による本業の動向に関わらず、約8割の医師が外勤を継続、拡大する意向を示し、外勤先選定基準として「高時給」と「良好な勤務環境」の両立を重視する「タイパ外勤」の追求が進んでいる実態が浮き彫りとなりました。

■調査背景
2024年4月に施行された「医師の働き方改革」により、医師の労働環境は大きな転換期を迎えました。さらに2026年6月からは、医療従事者の待遇改善を目的とした診療報酬改定が施行されました。そこで今回、2024年改革から2年が経過した医療現場のリアルな経済事情と、賃上げ改定に対する意識、そして外勤の選び方に起きている質的変化に着目し、アンケート調査を実施しました。
■調査結果のサマリー
◯本業の賃上げは「期待なし」が8割以上
◯働き方改革で「時間は増やせない」が、約8割は「経済的安定」のため外勤維持
◯賃上げの有無に関わらず、外勤先に求めるのは「高時給」と「良好な環境」の両立
■2026年度診療報酬改定と本業への期待
1. 本業での賃上げ「恩恵なし」が8割以上。現場の期待は極めて低い結果に
2026年度の診療報酬改定における「賃上げ」について、主としている勤務先への影響を尋ねたところ、給与は「変わらないと思う」が66.7%で最多となりました。「むしろ減給や据え置きになる懸念がある」の17.0%を合わせると、83.7%の医師が本業での収入アップを見込んでおらず、現場の期待値の低さが明らかになりました。

2. 給与が上がっても外勤は「維持・強化」。背景に「経済的安定」への強いニーズ
「もし本業の給与が上がった場合、外勤に対する取り組み方は変化するか」という問いに対し、「やや減らす」「かなり減らす」は合計で20.1%に留まりました。「増やす」「やや増やす」が計14.3%であり、約8割の医師が外勤を継続、拡大する意向を示しました。理由として、「経済的な安定を得るため」が65.2%と多数を占め、本業の動向に関わらず外勤が医師の生活防衛に不可欠である現状が伺えます。

給与に対する医師の本音として、以下のような声が集まりました。
・「物価高に対して医療関係の賃上げが追いついていない」
・「定期昇給は難しく、総労働時間を考えると働き方改革は有名無実化している」
・「賃上げして欲しいが社会保障費や病院経営を考えると難しい」
■医師の働き方の実態について
3. 働き方改革以降、外勤時間は「変わらない」が7割。限られた時間のなかで強まる給与へのこだわり
2024年の働き方改革以降の外勤時間の変化を尋ねたところ、「変わらない」が約7割で最多。労働時間の通算管理などにより、基本的には外勤時間を物理的に増やせない状況下で、4割以上の医師において「給与」へのこだわりが以前より強まっていることが分かりました。

4. 外勤先に求めるのは「高時給」と「良好な環境」の両立
主としている勤務先での賃上げが期待できない場合、外勤先に対してより強く求める条件では、「より高い時給」が最多となりました。次いで「人間関係や環境の良さ」、「超過勤務がないこと」が続いています。実際に、働き方改革以降に外勤選びで重視するようになった点をみても、「給与の高さ」と「心身への負担の軽さ」が突出していることから、注目されていた「宿日直許可の有無」といった制度面の条件以上に、実質的な「高時給」と「過度な負荷のない勤務環境」が、外勤先を選別する上での重要な基準であり、「タイパ外勤」の追求が進んでいる現状が伺えます。

■アンケート調査概要
・医師が副業に求める「質」の変化についての実態調査
・調査対象:株式会社エムステージが運営する『エムステージエージェント』に登録する会員医師
・調査日:2026年5月20日~5月26日
・調査方法:webアンケート
・有効回答数:553
※引用・転載時には「株式会社エムステージ」とクレジットを明記下さい。
■『エムステージエージェント』について
延べ4万人以上の医師が登録する、医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイトを運営しています。多様な働き方を推進し、医師不足・医療従事者の過重労働などの課題解決をめざします。


