株式会社MIHARUのプレスリリース
シニア世代向け暮らしのパートナーサービスを運営する株式会社MIHARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役:赤木円香、以下MIHARU)は、長期化するコロナウイルスにの影響を受け運動習慣の乱れや認知症やうつ病、外出意欲の低下など様々なシニアの健康リスク予防の後押しとして、感染予防に留意しながらデジタル支援やお話パートナーとして生活のQOL向上を実現している「もっとメイト」サービスの活用事例を公開します。
シニアの健康維持や介護予防として重大な要素である『食事』『運動』『社会参画』。
その中でも、近年のコロナ禍において外出自粛など行動が制限される中、運動習慣の乱れや対人機会の減少により認知症や鬱病の発症の増加等、健康であったシニアが介護の一歩手前であるフレイルに進行することが懸念されています。
筑波大学院の研究グループの調査を元にNTTデータ研究所が発表したコロナ禍における高齢者の外出機会の減少の関する調査結果によると、60歳以上では、5月から11月の半年間という短い期間で外出頻度が週1回以下となった割合が2倍以上に増加しています。
引用:「コロナ禍における健康二次的被害対策への行動デザイン活用の可能性について〜高齢者の行動変容にはポジティブメッセージを〜」株式会社NTTデータ経営研究所
https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/reports/2021/0611/
さらにこの外出頻度の減少が、シニアに対してどのようなリスクにつながるでしょうか?
65歳以上の男女600人を対象にWILL株式会社が実施したアンケート結果によると、外出頻度の減少による影響として体に衰えを感じたとの回答に次いで、外出が億劫になったや外出する気持ちがなくなったとの回答が高く、外出意欲そのものが低下していることがわかります。また、元気がなくなったや新しい発見を得ることがなくなったと感じるとの回答も一定数おり、外出頻度の減少による影響として、メンタル面への影響も大きいといえます。継続的な外出自粛は、身体的にも肉体的にも様々なリスクを孕んでいます。
この先もコロナ禍では、これまでの日常の制限に加え新たに外出機会を提供することも難しく、これらの課題はさらに拡大が予測されるでしょう。
引用:「シニア世代におけるコロナ禍の外出・社会参画影響調査結果」WILL株式会社
https://whill.inc/jp/news/28585
◆外出機会を失うことはフレイル状態への入口、長期化すればポストコロナには要介護シニア急増のリスクにも?
この外出自粛に伴うシニアの心身への影響については、理学療法士の廣瀬氏も懸念しています。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が確認されて以降、感染拡大を阻止するため、政府は緊急事態宣言を何度か発令。とりわけ基礎疾患が多いとされる高齢者は重篤化しやすい傾向があることから、外出活動について制限を強いられることになりました。
下図は、新型コロナウイルス感染症拡大前後の身体活動時間を示したグラフで、2020年1月と2020年4月の1週間あたりの身体活動時間が、約3割(60分)減少していました。つまり、新型コロナウイルス感染症に伴う活動制限により、運動や何かしらの活動をする機会が失われていたことがわかります。2020年5月下旬の緊急事態宣言解除後、高齢者の身体活動量も回復していましたが、独居で近隣住民との交流が少ない方は、緊急事態宣言解除後も身体活動の回復は少ないと報告という報告もありました。これは社会的フレイル状態に至っており、身体活動機会の減少が長期にわたることで、心身機能が低下し、転倒や認知症状が増える可能性があります。運動ができず、身体活動量が減少している高齢者が増えているということは、新型コロナウイルス感染症の収束後に“要介護状態となる高齢者”が増えてしまうのではないかと考えています。
では、どうすれば良いのでしょうか?
フレイル予防としては、「栄養(食事と口腔機能)」「身体活動(運動や社会活動等)」「社会参画(人との繋がり)」が基本になります。これらを日常生活に中に組み込んでいけることが、要介護状態のリスクを回避する「健康予防」のポイントになります。昨今、様々な情報が出ていますが「感染予防の徹底だけはなく、なぜ感染するのか?」という視点で行動や環境を整えることで、生活活動量を減らさないことができるのではと考えています。
行動の制限をされ、自宅での生活時間が長い中でも、生活の中にある身近なことから創意工夫をすることで、運動や創作活動をしたり、人との交流を楽しんだりと、ワンランクアップした生活を過ごすことができるのはないでしょうか? また、新型コロナウイルス感染症以外にも、抱えている健康上の不安を取り除き、地域で自立した生活を送り、生活の質(QOL)を保っていくには、高齢者の特性を踏まえた健康支援は鍵になってきます。生活習慣病の重症化予防やフレイル予防が重要であり、日々の生活を見守れる存在があればと思います。
理学療法士:廣瀬 聖一郎
身体調整-カラ・コロ・ケア- 代表
茨城県立医療大学大学院理学療法学専攻前期課程修了。2002年から理学療法士として初台リハビリテーション病院・筑波大学附属病院で脳腫瘍・脳卒中、神経難病、がん等の超急性期〜終末期医療を延べ32,000人以上経験。また、ロボットリハビリ、学会発表・講演会、院内管理・運営などに従事。とある患者さんと出会いから院外でのリハ活動を決意。2018年10月パーソナルリハビリ(保険外)として個人事業を開始。
◆孫世代がシニアの暮らしをサポート、日々の暮らしをサポートしフレイル予防を後押し
(株) MIHARUが提供する『もっとメイト』では、孫世代がシニアに寄り添うパートナーとしてより豊かで楽しい暮らしをお手伝いするサービスを提供しています。「加齢によってできなくなったことをサポートする」介護・医療・家事代行とは異なり、「ゼロからプラス」の喜びや楽しさを生むQOL向上を目的としていることが特徴です。そのため実際のサポート内容は、スマートフォンやパソコンなどのデジタル支援やお話し相手、買い物支援など多岐にわたります。コロナウイルスの流行により、外出を控えているシニアの孤独感の減少や自尊心の向上を実現しています。
【お客様利用例】
- 同世代とはできないテーマで会話ができる孫世代のお話しパートナー
コロナ禍で通っている習い事が閉鎖し、一緒に住む旦那さん以外との会話をする機会がないお客様。週に一回もっとメイトを利用し、孫世代の専属パートナーとディスカッションしています。同世代との会話は、病気・天気・朝ドラなど繰り返しになることが多く、退屈に感じることも少なくないですが、孫世代との会話は、未来の話が多く刺激的に感じます。UberEatsなどの便利な最新サービス等の知識も得ることができます。さらに人生の教訓や戦争時代の経験を若者にシェアすることで、自身の知識や経験を若い世代に伝えることができます。
- コロナワクチン予約などの突発的なお困りごとを解決してくれる御用聞きパートナー
家族と離れて暮らすお客様。ワクチンの予約が始まった当初、予約センターへの電話は繋がらず、自治体から送られてきた案内にあるQRコードを読み取ることができず困っていました。
もっとメイトでは、お客様のワクチン予約の代行を実施しました。自治体ごとの予約日やワクチンの種類、接種会場等の最新情報を把握し、お客様にわかりやすく説明。予約開始日には遠隔で予約を行いました。他にも、友人にオススメされた商品が店舗で買えない時の買い物サポートや、家の固定電話にかかってくる怪しい電話の着信拒否設定など、突発的な今ちょっと手伝って欲しいと言うニーズには迅速かつ丁寧に対応します。
- ・使いこなせないスマートフォンを優しくレクチャーしてくれる講師パートナー
スマートフォンを購入したものの使い方が分からず、電話を受けることさえもできなかったお客様。なかなか会うことのできないご家族とビデオ通話ができるようになりたいともっとメイト利用を開始しました。専属パートナーは、お客様専用のガイドブックを作成し、基本操作を一つずつ丁寧にレクチャーします。できるようになるまでできるまで何度も一緒に練習します。3ヶ月後、ビデオ電話はもちろん、LINEも使いこなすようになりテキストメッセージやスタンプを楽しんでいます。
会社概要
名称:株式会社MIHARU
代表:赤木円香
所在地:東京都渋谷区神宮前3-37-1-1108
事業内容:シニア向け暮らしサポートサービス・親孝行提案サービス
設立:2020年1月10日
資本金:300万円
電話番号:03-4500-8359
メールアドレス:info@miharu-inc.jp
もっとメイト:https://motto-mate.com/
もっとメイトデジタル:https://motto-mate.com/digital/