約8割が効果を実感する一方で、4割以上が中断を経験。継続の鍵は「デバイスの工夫」と「相談」
ムーンムーン株式会社のプレスリリース
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な治療法であるCPAP(シーパップ)やマウスピースは、劇的な改善が期待できる一方、肌への密着や装置の煩わしさから「治療が続かない」という悩みが絶えません。特にこれから迎える夏場は、マスク内の蒸れや暑さによって使用を断念するケースが急増する季節です。そこで、一般社団法人 いびき無呼吸改善協会では、治療経験者のリアルな実態を明らかにするべく調査を実施。その結果、多くの患者がいびき減少や眠気改善などの効果を実感しながらも、物理的な負担や自己判断による中断といった「継続の壁」に直面している実情が浮かび上がりました。
調査背景
SASは放置すると高血圧や脳卒中、日中の居眠りによる重大事故のリスクを高める疾患です。治療による改善効果は極めて高いものの、装置をつけたまま眠るという特殊な環境に適応できず、脱落してしまう患者が少なくありません。特に「夏場の快適な継続方法」や「自分に合ったデバイスの選び方」などの情報不足が、治療のつまずき要因となっています。本調査は、経験者のつまずきポイントと克服のヒントを可視化することで、現在治療に悩む方やこれから始める方へ、前向きな継続を支援する知見を提供することを目的に実施しました。
調査サマリー
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SAS治療を「ほぼ毎晩、継続できている」人はわずか19.2%、一方で42.5%が中断経験あり
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治療効果は「いびき減少(39.2%)」「眠気改善(33.3%)」など、多数がメリットを実感
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継続を阻む最大の壁は「装着の煩わしさ(48.3%)」、次いで「夏の蒸れ・暑さ(33.3%)」
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治療が辛いとき、4人に1人(25.0%)が「自己判断でやめた・減らした」と回答し、医師への相談と二極化
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継続のヒントは「自分に合う機種・グッズ探し」。3割以上がデバイスに関する情報を渇望
詳細データ
Q1:現在、SASの治療(CPAP・マウスピース等)をどの程度続けていますか?
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一時期使っていたが、今はやめている:42.5%
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週に数回など、部分的に使用している:21.7%
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ほぼ毎晩、継続して使用している:19.2%
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別の治療・対策に切り替えた:8.3%
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処方されたが、ほとんど使えていない:8.3%
→ 毎日継続できている人は全体の2割弱に留まりました。約6割が治療を中断、または部分的な使用に留まっており、SAS治療における「継続」のハードルの高さが浮き彫りとなっています。
Q2:SASの治療を始めて、効果を実感したことはありますか?
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いびきが減ったと言われた:21.5%
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日中の眠気が軽くなった:18.3%
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朝すっきり起きられるようになった:13.7%
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夜中に目が覚めることが減った:13.2%
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特に効果は実感していない:12.3%
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その他:21.0%(熟睡感が増した:11.0%、集中力・仕事の効率が上がった:5.5%、血圧など健康数値が改善した:3.7% など)
→ 実に約8割が何らかの効果を実感しています。「いびきの指摘がなくなった」「仕事中の眠気が改善した」といった生活の質(QOL)向上に直結する回答が多く、治療の有効性自体は極めて高く認識されています。
Q3:治療を続けるうえで、負担や困りごとを感じることはありますか?
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マスク・装置の装着が煩わしい:27.5%
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夏場の蒸れ・暑さで使いづらい:19.0%
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費用(通院・レンタル料)の負担:14.2%
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旅行・出張時の持ち運びが大変:9.5%
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効果を実感しにくく続ける意味を感じにくい:7.6%
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その他:22.2%(音や空気の圧が気になって眠れない:7.1%、乾燥や肌トラブルが起きる:6.6%、特に負担は感じない:4.7% など)
→ 効果がある一方で、物理的なストレスが継続を阻んでいます。特に3人に1人が「夏の蒸れ・暑さ」を苦痛に感じており、季節に応じた対策の重要性が示唆されました。
Q4:治療を「続けにくい」と感じたとき、どうしましたか?
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自己判断で使用を減らした・やめた:19.7%
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医師・医療機関に相談した:19.7%
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がまんして使い続けた:13.2%
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生活習慣の改善で補おうとした:10.5%
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機種・マスクの種類を変えてもらった:9.9%
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その他:27.0%(続けにくいと感じたことはない:8.6%、インターネットで対処法を調べた:7.2%、同じ治療をしている人の体験を参考にした:3.9% など)
→ 困難を感じた際、「医療機関への相談」と「自己判断での中止」が25.0%で同率1位となりました。専門家に頼るか、1人で抱え込んで治療を断念するか、対応が真っ二つに分かれています。
Q5:これからSASの治療を始める人に伝えたいことはどれに近いですか?
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自分に合う機種・マスクを見つけるのが大事:29.2%
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続ければ効果が期待できるので、まず始めてほしい:23.3%
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効果には個人差があると知っておいてほしい:21.7%
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つらいときは自己判断でやめず医師に相談を:18.3%
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特にない・わからない:7.5%
→ 先輩患者からの最も強いアドバイスは「自分に合うデバイス探し」でした。精神論で我慢するのではなく、物理的な相性を改善することが継続の近道であるという実感がうかがえます。
Q6:SASの治療や継続について、知りたいこと・支えてほしいことはありますか?
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続けやすい機種・グッズの情報:21.3%
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費用負担を軽くする制度の情報:17.5%
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夏の蒸れなど季節ごとの使い方の工夫:16.6%
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効果を実感できないときの相談先:13.7%
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同じ治療をしている人の体験談:12.8%
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その他:18.1%(生活習慣による改善方法:10.0%、家族の理解・協力の得方:2.4% など)
→ 今後患者が最も求めているのは、「続けやすい機種・グッズの情報」や「夏場の工夫」といった具体的な実践テクニックです。また、費用制度や相談先へのニーズも高く、治療を精神論で支えるのではなく、実用的な情報やサポート体制の提示が強く求められていることがわかります。
調査結果のまとめ
今回の調査から、SAS治療は「効果の高さ」と「継続の苦痛」という強いジレンマの中にあることが判明しました。多くの経験者が治療のメリットを感じているにもかかわらず、装着感のストレスや季節要因(夏の暑さ)、費用の負担を理由に、半数近くが自己判断で治療を停滞させています。継続の鍵を握るのは「我慢」ではなく、自分に合ったマスクやグッズを選び直す柔軟性と、辛い時にすぐに医師や専門家に相談できる環境作りであることが、本調査により示唆されているでしょう。
一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント
SASの治療、特にCPAPは「始めてからが本当のスタート」です。本調査結果にもある通り、装置の装着感や夏場の不快感は、決して患者さまの努力不足ではなく、誰もが直面する物理的な課題です。大切なのは「治療=苦しいもの」と諦めないことです。現在はマスクの形状も多様化しており、通気性を高めるパッドや、夏の蒸れを軽減する便利グッズも存在します。また、CPAP以外にもマウスピース療法や外科手術、生活習慣の改善など選択肢は一つではありません。「辛い」と感じた時は、自己判断でやめてしまう前に、まずは医師に「デバイスが合わない」「夏が辛い」と率直に相談してください。完璧を目指すより、工夫を取り入れながら「自分にとって心地よい眠り」を見つけることが、健康な未来への第一歩となります。
調査概要
調査主体:一般社団法人 いびき無呼吸改善協会
調査期間:2026年7月6日~2026年7月11日
調査対象:睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断され、CPAPまたはマウスピース治療の経験がある全国20〜60代男女
調査方法:インターネット調査
有効回答数:120名