〜データが示す、BMIと本当に相関していた「〇〇」とは〜
SheepMedical株式会社のプレスリリース
SheepMedical株式会社が運営する[菌ドック]は、自宅で手軽に腸内フローラの検査ができる腸内DNA検査サービスです。
菌ドックは「次世代シークエンサー」という機械で腸内細菌の種別まで検査・分析できるのですが、約2万人の腸内細菌を検査したデータを解析した結果、意外な調査結果が出ました。
夏に向けてボディラインの引き締めが気になるこの季節。ダイエットと聞いて、真っ先に「ヨーグルト」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし今回、これまでの一般的認識とは異なる傾向が、データとして示されました。
約2万人の『菌ドック』データをもとに「ヨーグルトの摂取頻度」と「BMI」の関連性を調査したところ、摂取頻度によってBMIの分布に変化は見られず、両者には全く相関関係がないことが判明しました。
つまり、広く信じられている「ヨーグルト=痩せる・太りにくい」というイメージはデータ上では確認できず、ダイエットには直接的な効果がない可能性が浮き彫りになりました。
調査は、菌ドックを利用して過去に腸内DNA検査を受けた約2万人の受検者の内、20歳以上の女性13,493名を対象に実施しました。
13,493名の対象者をBMIの数値から美容体重グループと肥満グループに分け、全体の構成比と問診表の「ヨーグルト、乳製品飲料の摂取頻度について」の回答内容によってトレンドが発生しているかを調査したところ、以下のような結果になりました。
※美容体重グループ・・BMI17.5~19.0
※肥満グループ・・BMI25.0以上
ヨーグルト・乳製品飲料の摂取頻度が変わっても各グループは全体のベースライン(構成比)とほぼ一致しており、統計的な相関関係は「ない」と結論付けられます。
また、細かく分析すると、美容体重グループは全体ベースライン(構成比)と比べてヨーグルト・乳製品飲料の摂取頻度が多い人の方がわずかに割合が低く、摂取頻度が多い人の割合がわずかに高い結果となり、
逆に肥満グループは全体ベースライン(構成比)と比べてヨーグルト・乳製品飲料の摂取頻度が多い人の方がわずかに割合が低く、摂取頻度が多い人の割合がわずかに高い結果となりました。
つまり、「ヨーグルト=痩せる・太りにくい」という一般認識に対して、この調査では、
「統計的に有意な関連性は見られない(無関係である)」さらにデータを詳細に分析すると「むしろ逆の傾向 」という結果になりました。
ガセリ菌とBMIの関係は?
また、私たちは一般的に「内臓脂肪を減らす=痩せる」と認知されている「ガセリ菌」の検出とBMIの関係についても同じく20歳以上の女性13,493名を対象に実施しました。
対象者をBMIの数値から美容体重グループと肥満グループに分け、全体の構成比と問診表の「ヨーグルト、乳製品飲料の摂取頻度について」の回答内容によってトレンドが発生しているかを調査したところ、以下のような結果になりました。
こちらの調査では標準的なBMI(19.0〜21.0)の層でガセリ菌の値が最も低く、美容体重グループ(17.5~19.0)および肥満グループ(25.0以上)は平均値より保有割合が多いという「U字型」の分布を描くことが分かりました。「ガセリ菌が多い=痩せている」という単純な相関関係ではないことがデータから明らかになっています。
また、細かく分析すると、美容体重グループより肥満グループの方がガセリ菌の保有割合が1.5倍高く「ガセリ菌=痩せる」という一般認識に対して「全く逆の傾向」という結果になりました。
本調査において、「ヨーグルトの摂取頻度とBMIは無関係」、さらに「高BMI層にもガセリ菌が多く保有されている」という、一般的なイメージとは異なる結果が示されました。この予想外の実態が生じた背景には、以下の2つの原因が推測されます。
原因1. 健康意識が引き起こす「因果関係の逆転」
「BMIが高い(体型に悩んでいる)人ほど、テレビや雑誌の健康情報に敏感であり、意識的にガセリ菌入り商品やヨーグルトを積極的に摂取している」という可能性です。つまり、「ガセリ菌が原因で太った」のではなく、「体型を改善したい層ほど、ダイエット目的で結果的にガセリ菌を腸内に多く取り込んでいる」という因果関係の逆転が起きていると考えられます。
原因2. ガセリ菌の定着場所と脂肪吸収の主要器官の違い
人間の消化器官において、食事から摂取した脂肪分やカロリーの大部分が吸収されるのは「小腸」です。一方、ガセリ菌が主に生息・定着し、活発に働くのはその先にある「大腸」となります。つまり、大腸にどれだけ多くのガセリ菌が存在していても、その手前の小腸ですでに脂肪の吸収が終わっているため、ガセリ菌の保有量がダイレクトな体重減少(BMI低下)に直結しにくいという身体のメカニズムが関係していると考えられます。
また、一部の研究においてガセリ菌のダイエット効果が報告されています。しかし、そのメカニズムは「腸の吸収機能そのものを根本から変化させる」という性質のものではなく、「食事から摂取した脂質の吸収過程に対して、特定の条件下で何らかの影響を与える可能性」にとどまると見られています。したがって、食事の内容やタイミングを問わず「ただガセリ菌を摂取するだけ」、あるいは「単に大腸内にガセリ菌を保有しているだけ」で、自動的にBMIの低下がもたらされるわけではないと推察されます。
真に高BMIと相関関係があったのは「食の利便性」
ヨーグルトや野菜などの摂取頻度よりも、以下の食品の摂取頻度に関わる項目が、高BMI(25.0以上)と極めて強い正の相関を示しました。
※コンビニ弁当・お惣菜: 肥満グループ(BMI 25.0以上)において、常用(週3回以上)している人の割合が34.8%と顕著に高くなっています。
※ファーストフード: 肥満グループ(BMI 25.0以上)において、常用(週3回以上)している人の割合は20.5%となり、美容体重グループの12.0%から急増しました。
※インスタント食品: 肥満グループ(BMI 25.0以上)において、常用(週3回以上)している人の割合が22.7%に上昇しました。
データが如実に示している通り、真の肥満要因は特定の食品の不足ではなく、手軽で便利な「ファストフード」「インスタント食品」「コンビニ食」といった超加工食品の常用にあります。
結論として、理想のボディラインや健康的なBMIを維持するためには、「ヨーグルトを食べれば痩せる」「話題のガセリ菌を摂ればよい」といった、特定の食品や成分に依存する「足し算の健康法」だけでは不十分であることが本調査から浮き彫りになりました。
したがって、当社の約2万人のデータに基づき、皆様に強く推奨したい食生活は、「まずは超加工食品を引き算する」というアプローチです。具体的には以下のポイントを意識することが、最も確実なダイエットおよび腸内環境改善の近道となります。
〇 特定の「健康食品」に免罪符を求めない
「ヨーグルトを食べているから大丈夫」と安心するのではなく、食生活全体を俯瞰し、根本的なカロリーや栄養バランスの偏りを見直す。
〇 日常の「超加工食品」の頻度を減らす
コンビニ弁当やカップ麺、ファストフードの利用を「ゼロ」にする必要はありませんが、利用頻度を週に数回減らし、その分をシンプルな自炊や定食などに置き換える。
〇「素材の形」がわかる食事を選ぶ
工場で極度に加工された食品をできるだけ避け、野菜、肉、魚、穀物など、元の食材の形がしっかりと残っている未加工・低加工の食品を中心に選ぶ。
健康で美しい体づくりへの第一歩は、魔法のアイテムを探すことではなく、日々の食の「土台」を見直すことから始まります。SheepMedical株式会社は今後も、世間のイメージやブームに流されないリアルなデータに基づき、皆様の本質的な健康づくりをサポートしてまいります。
菌ドックについて
菌ドックは腸内細菌叢から健康を考えるために生まれた、腸内細菌DNA検査サービスです。主に大腸に棲息する腸内細菌のDNAを米粒程度の便から取り出し、次世代シークエンサーを用いて種類と割合、いわゆる腸内細菌叢を検査します。
得られた腸内細菌叢の結果と問診による食生活習慣から、健康増進のための生活環境改善の提案が可能です。
現在までで2万例以上の検査を実施しており、日本でも屈指のデータベースを保有しています。
SheepMedicalについて
「未病領域の課題解決を通して世界中の人々の健康寿命を延ばし、暮らしを豊かにする」ことを目指す企業です。
これまで歯列矯正用のアライナーを主軸とするデンタル事業を展開し、国内シェアトップクラスの実績を誇っています。
今後当社は、「100年楽しく生きる。新しい日常の提案者」として歯科領域だけでなく《未病》という大きなテーマの課題解決に向け、既存事業の拡大と新たな事業の強化を行って参ります。
【会社概要】
会社名:SheepMedical株式会社(英文表記:SheepMedical Co.、Ltd.)
代表者:代表取締役 松本 直純
本社:東京都板橋区西台4-3-28
設立:2017年3月
事業内容:デンタル事業(歯科矯正装置の製造、歯科医院へのコンサルティング、ITプロダクトの提供)/ コンシューマープロダクト事業
コーポレートサイト:https://www.sheep-medical.com/
一般企業様・お客様からのお問い合わせ先
kindock@sheepmedical.com
菌ドック事業部
島田
報道関係者様お問い合わせ先
kindock@sheepmedical.com
SheepMedical PR事務局
種市