■各グランプリの受賞一覧■審査委員長コメント■開催概要
アイカ製薬株式会社のプレスリリース
アイカ製薬株式会社(東京都港区赤坂3-19-1/代表取締役社長:大久保愛)が運営する「食薬学研究会」では、この度、日本各地の発酵に関わる優れた製品・取り組みを顕彰する「第2回 発酵アワードグランプリ」を開催し、受賞結果を発表しました。
第2回では、「発酵調味料」「発酵フード&ドリンク」「発酵コスメ」に、新設の「発酵テロワール」「発酵アイデア」を加えた5部門のグランプリと特別賞を選出。地域や蔵に受け継がれた技術を、現代の暮らしや社会課題に接続する6つの挑戦に光を当てました。
日本各地には、地域の風土や原料、蔵に根付いた微生物、職人の知恵によって育まれてきた多様な発酵文化があります。発酵は、保存や調味のための伝統技術である一方、現在では食・飲料、健康、美容、地域資源の循環など、幅広い分野で新たな価値を生み出しています。本アワードは、発酵の伝統をそのまま保存するだけでなく、科学、デザイン、生活者視点を取り入れ、現代の暮らしに届く形へ発展させる取り組みを発掘・顕彰するものとして2025年に開始しました。第2回となる今回は、完成した商品の品質に加え、地域の風土を生かす姿勢や、発酵の未来を広げる発想にも評価の対象を広げました。
■各グランプリの受賞一覧
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部門 |
受賞製品・取り組み |
企業・団体 |
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発酵調味料部門 |
酢の粕 |
株式会社とば屋酢店 |
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発酵フード&ドリンク部門 |
FLORE KOJI DRINK |
株式会社コラゾン |
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発酵コスメ部門 |
コメラボ 日本酒酵母エキス |
株式会社福光屋 |
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発酵テロワール部門 |
「HINAI75」を起点とする地域資源活用 |
本家あべや |
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発酵アイデア部門 |
GOHOBI SATONISHIKI IPA |
アグイット株式会社 |
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特別賞 |
海玉膏(かいぎょくこう) |
株式会社ウチダ和漢薬 |
■各部門の趣旨と、受賞製品・取り組みの評価ポイント
【発酵調味料部門 グランプリ】
発酵ならではの味わいや技術を生かし、調理や食卓に新たな使い方と価値をもたらす調味料を評価する部門。
「酢の粕」 / 株式会社とば屋酢店
1710年創業の酢蔵が、壺仕込みの米酢造りで生まれるペースト状の「酢の粕」を商品化。液体の酢では難しかった「塗る・のせる・和える」といった使い方を可能にし、120gのスパウトパウチで日常に取り入れやすく再設計。300年以上受け継ぐ技術と、これまで十分に活用されてこなかった副産物のアップサイクルを両立した点を評価しました。
【発酵フード&ドリンク部門 グランプリ】
発酵技術を生かした食品・飲料のうち、おいしさ、独自性、日常への取り入れやすさを備えた製品を評価する部門。
「FLORE KOJI DRINK」 / 株式会社コラゾン
大豆麹、押麦麹、米麹を、それぞれ果実と組み合わせた3種類の麹ドリンクです。精密栄養学の考え方をヒントに、その日の気分や生活シーンに応じて選べる設計とし、砂糖不使用・ノンアルコール、160mlの飲み切りサイズで商品化。伝統的な麹文化を、現代の生活習慣へ無理なく取り入れられる選択肢へ発展させた点を評価しました。
【発酵コスメ部門 グランプリ】
発酵由来の素材や技術を美容へ応用し、研究、処方、使用体験を通じて新たな価値を提案する製品を評価する部門。
「コメラボ 日本酒酵母エキス」 / 株式会社福光屋
1625年創業の酒蔵が、長年の米発酵と美容研究から開発した導入美容液。保有する約300種の酵母から、アミノ酸を作り出す能力に着目して独自酵母「FT15」を選定し、水、植物由来BG、酵母エキスの3成分で処方。酒造りで受け継いだ酵母を、研究と検証によって美容分野の新たな用途へ展開した「伝統×科学」の姿勢を評価しました。
【発酵テロワール部門 グランプリ】
地域の風土、原料、水、微生物、文化など、その土地ならではの発酵資源を生かし、地域の価値を未来へつなぐ取り組みを評価する部門。
「HINAI75」を起点とする地域資源活用 / 本家あべや
秋田県大館市の旧大葛小学校を再生した「ひないフードファクトリー」を拠点に、比内地域の鶏、水、米麹などを生かす研究・商品開発を進めています。「HINAI75」の丸鶏煮出し原液は、75日齢の比内鶏一代交配の雄鶏と、ひない天然水のみで製造。地域の風土を商品と食体験の双方で伝え、新たな価値につなげる姿勢を評価しました。
【発酵アイデア部門 グランプリ】
発酵を起点に、未利用資源や社会課題へ新たな解決策を示し、既存の用途や仕組みを広げる発想・プロジェクトを評価する部門。
「GOHOBI SATONISHIKI IPA」 / アグイット株式会社
山形県山辺町で13代続く農園が、完熟して糖度も上がり味は良いものの、果肉の軟化で流通できず農家の収益にならなかった佐藤錦に着目。特殊冷凍で保存し、米沢ジャックスブルワリーと連携して「完熟佐藤錦アップサイクル」を実現しました。発酵を通じて、食品ロスの削減、農家の持続可能性、産地の新たな発信を一つの仕組みに結び付けた発想を評価しました。
【特別賞】
5部門の枠を越える独自性を持ち、発酵文化の可能性を広げる製品・取り組みを顕彰する賞。
「海玉膏(かいぎょくこう)」 / 株式会社ウチダ和漢薬
ナルコユリの根茎、クコの実、オタネニンジンなど8種の和漢素材のエキスを発酵させ、食べやすいペースト状に仕上げた健康食品です。てんさいグラニュー糖と蜂蜜を加え、10gのスティックタイプで商品化。伝統的な和漢素材を、持ち運びやすく日々の生活へ取り入れやすい形へ変換した点を特別賞として評価しました。
■審査委員長コメント
今回の受賞対象に共通していたのは、伝統を固定化せず、現代の暮らしや社会課題へ接続する姿勢です。地域や蔵に固有の菌・製法を生かすこと、形状や用途を再設計すること、研究や検証によって価値を伝えること、未利用資源を新たな価値へ変えること、そして味わい・使いやすさ・デザインを含めて生活者に届けること。これらの挑戦は、発酵が過去の文化にとどまらず、未来の地域、産業、暮らしを支える技術であることを示しています。
発酵の継承は、昔の形をそのまま残すことだけではありません。地域に根付く知恵を、科学やデザイン、生活者の視点と結び直し、現代の社会に届く形へ更新することも重要です。今回の受賞者の皆さまは、発酵が未来の暮らしや地域を支える力になることを示しました。受賞事例を広く発信し、次の挑戦へつなげてまいります。
審査委員長プロフィール|大久保 愛(おおくぼ・あい)
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、食薬アドバイザー、薬膳料理家。アイカ製薬株式会社代表取締役、腸内細菌検査協会理事、食薬学研究会代表。昭和大学薬学部(現・昭和医科大学)卒業後、東京農業大学で醸造研究に従事。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋美容を学び、日本人初の国際中医美容師資格を取得した。年間2,000人以上の漢方相談経験をもとに、漢方・栄養学・腸活を組み合わせた「食薬」を提唱し、商品開発、執筆、企業監修など幅広く活動している。
■開催概要
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主催 |
食薬学研究会 |
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エントリー手法 |
自薦・他薦による一般公募 |
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募集期間 |
2026年7月1日(水)~7月10日(金) |
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選考基準 |
・毎日の生活への取り入れやすさ などを踏まえ、各部門別に総合評価 |