生活習慣病と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関連を知る人は2割未満。9月「健康増進普及月間」を前にした意識調査

見落としがちな「隠れSAS」のリスク、指摘されれば過半数(53.0%)が受診や検査に前向きな姿勢

ムーンムーン株式会社のプレスリリース

高血圧やコレステロールなどの健康数値がなかなか改善せず、頭を抱えている方は少なくありません。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会は、全国の20〜60代の男女200名を対象に「生活習慣病と睡眠に関する意識調査」を実施しました。その結果、血圧等の数値改善の妨げとして「睡眠」を疑う人はごくわずかであり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病の関連性についても十分な認知がなされていない実態が見えてきました。「治療しているのは血圧だけでいいのか」──生活習慣の改善が行き詰まる背景に潜む、睡眠リスクへの気づきと受診勧奨のヒントが浮かび上がります。

調査背景

毎年9月は、生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙などへの理解を深める「健康増進普及月間」です。生活習慣病の悪化要因の中でも、見落とされがちなのが「睡眠の質」です。特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単なる「いびきの問題」として片付けられがちですが、実際には高血圧、心疾患、脳卒中、糖尿病などの重大な合併症を引き起こすリスクがあることが指摘されています。こうした背景から、「健診で数値を指摘されている人々は、自身の睡眠に疑いを持っているのか」「医療現場での気づきの機会は十分か」を明らかにするため、本調査を実施しました。

調査サマリー

  • 健診で指摘された項目は「コレステロール・中性脂肪が高い」18.3%、「血圧が高い」17.0%が上位

  • SASが「高血圧」と関わりがあることを知っている人はわずか18.1%

  • 数値が改善しない原因として思い浮かべるのは「食事・塩分の取りすぎ」「運動不足」に集中

  • 医師や健診で「いびきや睡眠時無呼吸について聞かれたことがある」人はわずか7.0%

  • 「高血圧の背景にSASがあるかもしれない」と言われたら、過半数が受診や相談に前向きな姿勢を示す

詳細データ

Q1:健康診断や人間ドックで、これまでに指摘を受けたことがある項目はありますか?

  • 指摘を受けたことはない:21.5%

  • コレステロール・中性脂肪が高い:18.3%

  • 血圧が高い:17.0%

  • 体重・BMI・肥満:11.4%

  • 肝機能の数値:8.2%

  • その他:23.6%(貧血:6.6%、尿酸値が高い:6.0%、血糖値・HbA1cが高い:5.7% など)

→ 健康診断受診者の多くが、コレステロールや血圧などの具体的な生活習慣病関連の数値を指摘されていることがわかります。日々の生活の中で、何らかの健康課題を抱えている層が広く存在しています。

Q2:睡眠時無呼吸症候群(SAS)とかかわりがあると知っているものはどれですか?

  • いずれも知らなかった:26.1%

  • 心筋梗塞・狭心症などの心疾患:19.0%

  • 高血圧:18.1%

  • 脳卒中:10.3%

  • 糖尿病:8.9%

  • その他:17.6%(不整脈:8.6%、うつ・気分の落ち込み:4.9%、認知機能の低下:4.0% など)

SASのリスクについて「いずれも知らなかった」という回答が最多となりました。関連性が高いとされる「高血圧」や「心疾患」についても認知度は2割未満にとどまっており、SASが単なるいびきではなく、重大な合併症を招く疾患であるという事実が十分に浸透していない現状が浮き彫りになりました。

Q3:血圧や血糖などの数値が改善しないとき、原因として思い浮かべるものはどれですか?

  • 食事・塩分の取りすぎ:21.8%

  • 運動不足:19.8%

  • ストレス:12.2%

  • 体重・肥満:11.9%

  • 飲酒:10.8%

  • その他:23.5%(喫煙:8.6%、加齢・遺伝:8.2%、睡眠の質や睡眠時の無呼吸:4.2% など)

→ 数値悪化の原因として、多くの人が食事や運動といった日々の生活習慣を疑う一方で、「睡眠」という視点を持つ人は4.2%と、ごく少数に留まりました。懸命に食事制限や運動をしても数値が改善しない場合、見えない原因として睡眠が影響している可能性が見過ごされています。

Q4:医師や健診で、睡眠について質問された経験はありますか?

  • 睡眠について聞かれた記憶はない:54.0%

  • 睡眠時間について聞かれたことがある:30.0%

  • 覚えていない:9.0%

  • いびきや睡眠時無呼吸について聞かれたことがある:7.0%

→ 医療機関や健診において、過半数が睡眠に関する問診を受けていないことが明らかになりました。睡眠時間を聞かれることはあっても、「いびき」や「無呼吸」といった睡眠の“質”に踏み込んだ確認はわずか7.0%にとどまり、医療現場においても「隠れSAS」が発見されにくい状況があると考えられます。

Q5:高血圧の背景にSASがあるかもしれないと言われたら、どうしますか?

  • 情報を集めてから考える:24.5%

  • かかりつけ医に相談する:23.5%

  • どこで検査できるか調べる:21.0%

  • まず自分で生活習慣を見直す:18.5%

  • すぐに検査を受けたい:8.5%

  • 特に何もしないと思う:4.0%

→ 自身の高血圧とSASの関連性を指摘された場合、「医師に相談する」「検査を調べる・受ける」といった前向きな行動を示す声が多数を占めました。適切な情報提供や医療者からの声かけという“気づきのきっかけ”さえあれば、多くの人が自発的に改善に向けたアクションを起こすことが期待できます。

調査結果のまとめ

今回の調査から、多くの人が血圧やコレステロールなどの数値異常を指摘されながらも、その根本的な原因として「睡眠」を疑う視点を持ち合わせていないことが明らかになりました。また、SASが引き起こす合併症の認知度の低さ、医療機関で問診されたことがある人の少なさからも、見過ごされている「隠れSAS」が一定数存在することが推測されます。一方で、リスクを提示された場合には多くの方が医療へのアクセスを求めていることもわかりました。生活習慣病の改善には、食事や運動だけでなく「眠りの質」にも目を向ける多角的なアプローチと、医療機関における積極的なスクリーニングが求められます。

一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント

高血圧や糖尿病といった生活習慣病の治療を続けているにもかかわらず、なかなか数値が改善しない場合、その背景には睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れているケースが少なくありません。SASによって睡眠中に酸欠状態が続くと、交感神経が優位になり、血圧の上昇や心臓への負担を引き起こします。しかし、今回の調査結果にも表れている通り、「いびき=病気のリスク」と結びつけて考える方はまだ少なく、医療機関での問診でも見落とされがちです。9月の健康増進普及月間を機に、ご自身のいびきや日中の強い眠気といったサインを見逃さず、ぜひ一度「睡眠」という視点から健康を見つめ直してみてください。かかりつけ医への気軽な相談が、根本的な解決への第一歩となります。

調査概要

  • 調査主体:一般社団法人 いびき無呼吸改善協会

  • 調査期間:2026年8月10日〜8月12日

  • 調査対象:全国の20〜60代の男女

  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査

  • 有効回答数:200名

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