米国でのバイオAI技術を用いたプロダクトローンチに向け、臨床開発体制強化
Craif株式会社のプレスリリース
バイオAIスタートアップのCraif株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:小野瀨隆一、以下「Craif」)は、CMO(Chief Medical Officer)にNicholas”Nick” Bevins,MD, PhDが就任したことをお知らせいたします。
Nick Bevinsは、医師(MD)・臨床病理の専門家でありながら、複数の米国ライフサイエンス企業で臨床開発戦略の構築から実行までを主導してきた、稀有な経歴を持つ経営人材です。米国で臨床検査を提供するにはCLIA認証(*1)の取得が不可欠ですが、Nickは臨床開発を牽引する戦略家であると同時に、自らラボ責任者を担える臨床検査の専門家でもあります。この「戦略」と「実装」を一人で結びつけられる希少性こそが、Craifの米国でのプロダクトローンチを確実に前進させます。CFOに続き、こうした専門性を備えたCMOを米国現地で迎えることで、Craifは米国事業の体制を一段と強化してまいります。
■ CMO就任の背景
Craifは、「誰もががんを早期に発見できる社会の実現」という課題をグローバルに解決することを目指しています。2026年4月には、世界有数のバイオテクノロジー集積地である米国サンディエゴに、海外で初めて自社で保有・運営するバイオAIラボを開設し、CEO小野瀨自らが現地へ移住して、グローバル事業体制の確立を主導してきました。すい臓がんの早期発見領域での保険償還を見据え、現在は15州・30の医療機関との連携も進んでいます。
こうして米国での事業基盤を築く一方、実際のプロダクトローンチには、性質の異なる2つの課題があります。1つは、保険償還や規制対応を見据えて臨床エビデンスを設計・構築していく、臨床開発の戦略。もう1つは、検査を提供するために連邦法上必須となるCLIA認証(*1)の構築・維持です。前者は経営・戦略の力量を、後者は医師としての専門性を要求し、この両方を一人で満たせる人材は米国でも極めて限られています。日本国内でのすい臓がん医療機器プログラム(SaMD)薬事承認申請と並走する形で、米国側にもこの条件を満たす人材が求められており、CFO Takeo Mukaiの現地採用に続き、Nick BevinsをCMOに迎えることになりました。
*1.米国で臨床検査を提供するには取得が必須となる連邦認証制度。
◾️Craif株式会社 CMO Nick Bevinsについて
コロンビア大学にて生化学を専攻(B.A.)。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)にて医学博士(MD)および神経科学の博士号(PhD)を取得後、臨床病理・検査医学のレジデンシーを修了。遺伝学・臨床化学・検査室運用領域で40本以上の査読付き論文・アブストラクトを発表。複数のバイオテック・診断企業でCLIA認証ラボの責任者を務め、CMOも歴任。2026年よりCraif株式会社CMOに就任。
Craif CMO Nick Bevinsのコメント
I’m excited to join Craif and be part of a team working to improve cancer detection in a meaningful way. What drew me to the company was the combination of an ambitious mission, strong science, and a clear focus on creating solutions that can make a real difference for patients.
In this role, I hope to bring my experience and perspective while also learning from the talented people already here. My goal is to help turn good ideas into practical results, build strong relationships across the team and with our partners, and support Craif as it continues to grow.
Starting a new chapter always brings a mix of excitement and responsibility, and I’m looking forward to both. I’m grateful for the opportunity to join Craif, contribute to its mission, and help shape what comes next.
「Craifに参画し、がんの発見をより良いものへと変えていくチームの一員になれることを、大変うれしく思います。私がこの会社に惹かれたのは、野心的なミッション、確かなサイエンス、そして患者さんにとって本当に意味のある解決策を生み出すという明確な姿勢が揃っていたからです。この役割において、私はこれまでの経験と視点を持ち込むと同時に、すでにここにいる優秀な仲間たちからも学んでいきたいと考えています。良いアイデアを実用的な成果へと変え、チーム内やパートナーとの間に強固な関係を築き、成長を続けるCraifを支えていくことが私の目標です。新たな章の始まりには、いつも高揚感と責任感が入り混じります。私はそのどちらも楽しみにしています。Craifに加わり、そのミッションに貢献し、これからの未来を共につくっていける機会をいただけたことに、心から感謝しています。」
■ Craif CEO 小野瀬隆一のコメント
米国での挑戦において、臨床開発の戦略を描く力と、CLIAラボを自ら率いる医師としての専門性、この両方を一人で兼ね備えた人材は、現地でも本当に一握りです。Nickは、数多くのライフサイエンス・スタートアップを最前線でくぐり抜け、不確実性が最も高いアーリーフェーズでも勝ち筋を見出して意思決定できる、歴戦のプロフェッショナルです。
一方で、私がNickに最も強く惹かれたのは、その輝かしい経歴以上に、頭の柔らかさと誠実さでした。彼もはじめは「がんの検査は血液で行うべきで、尿では難しい」と考えていたそうです。しかし実際にデータを見ると、それが自らのバイアスだったと率直に認め、考えを改めた。事実に基づいて自分を更新できる。これは一流の科学者であり経営者である何よりの証だと思います。
数多くの企業を見て、伸びる会社とそうでない会社を見極める目を持つNickが、多くの選択肢の中からCraifにフルベットすることを選んでくれた。このことを、私は心から嬉しく、そして誇りに思います。Nickとともに、米国でのプロダクトローンチを必ず実現し、Craifをグローバルな組織へと進化させてまいります。
■ Craifについて
Craif(クライフ)は がん早期発見に取り組む2018年創業のバイオAIスタートアップです。尿をはじめとする体液から、DNAやマイクロRNAなど多様なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を融合し、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査を開発しています。バイオテクノロジーとAIの力を社会に広く届けることで、当社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」を推進します。
【会社概要】
社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)
代表者:代表取締役 小野瀨 隆一
設立:2018年5月
資本金:1億円(2025年4月1日現在)
事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がんリスク検査「マイシグナル®」の提供
本社:東京都新宿区新小川町8-30 THE PORTAL iidabashi B1F