ヒト臨床試験(ランダム化二重盲検プラセボ対照試験)の結果を国際学術誌 『Frontiers in Nutrition』 に発表
株式会社ビーアンドエス・コーポレーションのプレスリリース
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション(本社:東京都千代田区、代表取締役:村越優子)は、ホタテ由来プラズマローゲン(Scallop-derived Plasmalogens)の継続摂取が健康な中高年の認知機能に与える影響を検証した臨床試験の結果を、栄養学分野の国際学術誌『Frontiers in Nutrition』に発表しました。
研究の結果、12週間のホタテ由来プラズマローゲン摂取により、主要評価項目である言語記憶がプラセボ群と比較して10.1ポイント有意に改善しました。さらに、参加者の平均スコアは、試験開始時には同年代平均を下回っていた水準から、年齢相応の平均的な範囲へ到達しました。
本研究成果は、高齢化が進む日本において重要性が高まる「脳の健康寿命」の維持・延伸に向けた栄養アプローチの可能性を示すものです。
<研究のポイント>
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健康な中高年(40歳以上)を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照試験を実施
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ホタテ由来プラズマローゲンを12週間摂取した群で、言語記憶スコアが有意に向上
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注意力に関連する複数の認知機能指標でも改善傾向を確認
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研究期間中、重篤な有害事象は認められず、安全性上の大きな懸念は確認されなかった
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認知機能の維持・サポートを目的とした栄養アプローチの可能性を示唆
人生100年時代に求められる「脳の健康寿命」
超高齢社会を迎えた日本では、平均寿命だけでなく、認知機能を維持しながら自立した生活を送れる期間である「脳の健康寿命」の延伸が重要な社会課題となっています。
物忘れや集中力の低下は、認知症と診断される前の段階から始まることが知られており、近年では運動や食事などによる予防的アプローチへの関心が高まっています。こうした背景から、脳の健康維持をサポートする栄養成分としてプラズマローゲンが注目されています。
<研究概要>
プラズマローゲンは脳に多く存在するリン脂質の一種で、神経細胞膜やシナプス機能の維持に関与することが知られています。一方で、健康な成人における認知機能への影響については十分な検証が行われていませんでした。
本研究では、40歳以上の健康な日本人男女68名を対象に、ランダム化二重盲検プラセボ対照試験を実施しました。対象者は認知症ではないものの、言語記憶スコアが同年代平均を下回る方々で、ホタテ由来プラズマローゲン摂取群またはプラセボ摂取群に無作為に割り付けられ、12週間継続摂取しました。
認知機能評価には、医療・研究分野で広く利用される認知機能評価システム「コグニトラックス(Cognitrax)」を使用しました。
<主な結果>
試験の結果、主要評価項目である言語記憶(Verbal Memory)スコアは、ホタテ由来プラズマローゲン摂取群(sPls群)がプラセボ群と比較して有意に高い値を示しました(群間差10.1ポイント、p=0.042)。特筆すべき点は、摂取群の平均スコアが、試験開始時には同年代平均を下回る水準だったにもかかわらず、12週間後には年齢相応の平均的な範囲に到達したことです。一方、プラセボ群は同年代平均未満の水準に留まりました。
また、探索的解析では、注意機能に関わる「複雑性注意(Complex Attention)」と「単純注意(Simple Attention)」においても有意な改善が認められました。

研究グループは、「健康な中高年において、ホタテ由来プラズマローゲンが言語記憶を中心とした認知機能の維持に寄与する可能性が示された」と結論付けています。一方で、さらなる大規模研究による検証が必要であるとも述べています。
<研究者コメント>
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション 八王子研究開発センター センター長 貴家康尋
今回の研究は、認知症や軽度認知障害の患者ではなく、健康な中高年を対象として、ホタテ由来プラズマローゲンが言語記憶の維持・向上に寄与する可能性を示した点に大きな意義があります。特に、平均的な記憶力が同年代平均未満の状態から年齢相応のレベルへ改善したことは、「脳の健康寿命」の観点からも注目すべき成果と考えています。今後も科学的エビデンスの蓄積を通じて、健康寿命の延伸に貢献してまいります。
<論文情報>
タイトル:Orally administered scallop-derived plasmalogens improve cognitive function in healthy middle-aged and older adults: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial
掲載誌:Frontiers in Nutrition
著者:Mina Fukuchi, Mizuho Tanaka, Masafumi Nagata, Tsuyoshi Takara, Yasuhiro Sasuga
DOI:10.3389/fnut.2026.1906996
https://www.frontiersin.org/divs/10.3389/fnut.2026.1906996
<ホタテ由来プラズマローゲンとは>
プラズマローゲンは脳や神経組織に豊富に存在するリン脂質の一種で、神経細胞膜の構造維持やシナプス機能に関与すると考えられています。近年の研究では、加齢や認知機能低下との関連が報告されており、脳の健康を支える成分として世界的に研究が進められています。
今回使用したホタテ由来プラズマローゲンは、国産ホタテを原料とする独自の素材であり、日常的な栄養アプローチによる認知機能サポートの可能性が期待されます。
<創業112年の歩みと展望>
当社は1914年の創業以来、長年にわたり乳酸菌研究に取り組んできました。その研究成果として、1980年には独自成分である乳酸菌生成エキスを開発しました。
また、2015年より10年以上にわたり、ホタテ由来プラズマローゲンの製造・販売・研究に取り組み、その有用性と可能性の探究を続けてきました。今後、本研究成果を新たな科学的エビデンスとして、認知機能分野における機能性表示食品の届出を進めてまいります。そして、さらなる研究開発を推進するとともに、製品展開、原料供給、OEM事業などを通じて、多様な健康価値の提供に努めます。
これからも、企業理念である「より多くの人が健体康心を実現することに貢献する」のもと、乳酸菌生成エキスとホタテ由来プラズマローゲンの研究資産を活かしながら、一人でも多くの方々の健康で豊かな人生に寄与できるよう、新たな健康価値の創出に挑戦し続けます。
【会社概要】
株式会社ビーアンドエス・コーポレーション
代表取締役:村越優子
所在地:東京都千代田区麹町6-2-6 TEL:03-3288-0115/FAX:03-3288-0116
設立:昭和59年5月(創業大正3年・1914年)
事業内容:乳酸菌発酵技術を応用した食品の製造/乳酸菌生成エキスおよび乳酸菌生成エキス添加応用製品の販売/新製品の研究開発/ホタテ由来プラズマローゲン製品の製造・販売

