半数以上(51.4%)が「聞き取りづらさが原因でコミュニケーションがうまく取れていなかったかもしれない」と実感
GNヒアリングジャパン株式会社のプレスリリース
世界トップクラスのシェアをもつデンマークの補聴器メーカーの日本法人、GNヒアリングジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:マーティン・アームストロング)は、スポーツ観戦やライブ、コンサート、舞台観賞などのイベントに複数人で出かける60〜75歳のシニア層男女300名を対象に、「イベント・おでかけ時のきこえに関する調査(2026年7月)」を実施しました。
アクティブに外出やイベントを楽しむシニア世代が増える中、彼らにとっておでかけ先での「仲間との会話や交流」は、単なるおしゃべりを超えて「日々の生活の活力」や「外出のモチベーション」となる極めて重要な情緒的価値を持っています。しかし、今回の調査により、賑やかなイベント会場の騒音環境下において、日常生活ではきこえに問題がないと感じているシニアの7割以上が「一時的な聞き取りづらさ(きこえの壁)」に直面している実態が明らかになりました。さらに、きこえづらさによって半数以上が「大切な仲間とのコミュニケーションがうまく取れていなかったかもしれない」という不安を抱えている現実も浮き彫りとなっています。一方で、シニア世代はこうした課題に対して消極的になるのではなく、約8割が「きこえの不安を積極的に解決し、仲間との交流を存分に楽しみたい」と回答しており、大切な居場所やつながりを守るための前向きな姿勢が示されました。
本調査結果を踏まえ、ニッセイ基礎研究所 生活研究部 上席研究員 前田 展弘氏より、「人生100年時代におけるアクティブシニアの交流とコミュニケーションの重要性」についての考察を公開します。

調査サマリー
Topics①:約半数がイベントだけでなく「仲間との交流」は「日々の生活の活力やリフレッシュ」と回答
Topics②:72.4%がイベント参加中に「声や音が聞き取りづらい」と感じた経験あり
Topics③:「周囲のガヤガヤした音」が交流の障壁に。半数以上が「仲間との会話がうまく聞き取れていなかったかもしれない」と実感
Topics④:仲間とのおでかけをさらに楽しむために。約8割が「きこえの課題が生じた場合は前向きに解決したい」と回答
Topics①:約半数がイベントだけでなく「仲間との交流」は「日々の生活の活力やリフレッシュ」と回答
スポーツ観戦やライブ、コンサートなどのイベントを目的として複数人でおでかけするシニア層に、イベントを通じた同行者や趣味仲間との「会話や交流」が自身にどのような良い影響をもたらしているかを聞いたところ、最も多かった回答は「日々の生活の活力やリフレッシュになっている(44.7%)」でした。次いで「外出する意欲(おでかけのモチベーション)が高まる(35%)」、「共通の趣味を持つ仲間との絆や一体感が深まる(34.3%)」が挙がっており、仲間とのおしゃべりや交流そのものが、シニアのアクティブな外出を強力に後押ししている実態が明らかになりました。
また、具体的なおでかけ要素として「野球観戦の前後で食事などを楽しむ人」が全体の11.0%にのぼりました。本調査の回答者は男性が約8割(78.3%)を占めていますが、男性回答者における「野球観戦×食事」の比率は14.0%に達しています。

【シニアのおでかけ先での交流シーン】※フリー回答より
「プロ野球観戦の後に、一緒に行った友人と居酒屋で食事をしながら今日の試合について熱く語り合う」(60代・男性)
「サーキットのレース観戦の前に、街の見物や前夜祭として居酒屋で仲間と盛り上がった」(70代・男性)
「ライブの時間帯に合わせて、前後にランチやディナーを組み合わせる。遠方に出た場合はおすすめの観光スポットを巡る」(60代・女性)
Topics②:72.4%がイベント参加中に「声や音が聞き取りづらい」と感じた経験あり
イベント会場のような非日常の賑やかな環境に足を運んだ際には、7割以上(72.4%)が「声や音が聞き取りづらいと感じた経験がある(よくある:7.7%、たまにある:64.7%)」と回答しました。日常では意識しにくい小さなきこえの低下が、賑やかなおでかけ先で一時的な壁として顕在化するギャップが浮き彫りとなっています。
具体的にイベント中に「声や音が聞き取りづらい」ことで気になった経験としては、「売店スタッフの声が聞き取りづらく、聞き返してしまった(41.5%)」が最も多く、次いで「実況やMC、出演者のトークが聞き取りづらく、盛り上がりきれなかった(36.4%)」、「会場のアナウンスが聞き取りづらく、行動に迷った(29.5%)」が続き、おでかけ先ならではのさまざまな場面できこえづらいと感じていることが判明しました。


Topics③:「周囲のガヤガヤした音」が交流の障壁に。半数以上が「仲間との会話がうまく聞き取れていなかったかもしれない」と実感
きこえづらさを感じるのは、イベント会場だけではありません。イベント前後に仲間との交流を楽しむ食事やお茶、イベント開催地近くの観光など、さまざまなおでかけの場面でも、きこえづらさを感じていることが分かりました。おでかけ時に仲間との交流の中で、きこえに関して具体的に困った経験を尋ねたところ、「周囲のガヤガヤした音のせいで、相手の声が聞き取れず苦労した(47.7%)」が最も多く、おでかけ先では、仲間との会話においてもきこえづらさを感じる場面があることが明らかになりました。
また、おでかけ時の聞き取りづらさによって、同行者や仲間との交流において「コミュニケーション(会話)がうまく取れていなかったかもしれない」と感じることがあるか尋ねたところ、「よくある(4.7%)」「たまにある(46.7%)」を合わせ、半数以上(51.4%)が、会話がうまく取れていなかったかもしれないと感じていることが明らかになりました。イベントに限らず、食事や観光などの時間にも、きこえづらさが仲間とのコミュニケーションに影響する場面があることがうかがえます。


Topics④:仲間とのおでかけをさらに楽しむために。約8割が「きこえの課題が生じた場合は前向きに解決したい」と回答
一方で、おでかけ時の同行者との会話などの「声や音」が、今よりはっきり聞き取りやすくなった場合、おでかけ先での「仲間との交流」はもっと楽しく、充実したものになると思うかを尋ねたところ、76%が「そう思う(とてもそう思う:21.3%、ややそう思う:54.7%)」と回答し、今後の交流の広がりにポジティブな期待を寄せています。
さらに、今後も仲間との交流を存分に楽しむために、もしご自身の「きこえ」に不安を感じたり、会話がしづらくなったりした場合、積極的に解決してみたいと思うかという問いに対しては、「積極的に解決しようと思う(15.7%)」「どちらかといえば解決しようと思う(63.3%)」を合わせ、約8割(79%)が前向きに解決したいと回答しました。シニア世代にとって、きこえのケアは、加齢に伴う単なる消極的な対処ではなく、自らの大好きな趣味や関心、そして大切な仲間とのつながりをより輝かせ、人生を心から満喫し続けるための「ポジティブで自律的な選択」として捉えられている傾向がうかがえます。


本調査に関する総括
内閣府が発表した「令和7年版高齢社会白書」によると、地域活動や趣味などの社会活動に参加している65歳以上の高齢者のうち、84.6%が「生きがいを感じている」と回答しており、活動に参加していない層に比べて23.0ポイント高いことが示されています。このことからも、高齢期において、主体的に社会活動へ参加し、人と交流することは、充実した暮らしや生きがいにつながる重要な要素であることがうかがえます。また、政府も、年齢にとらわれず、自らの責任と能力で自由に生き生きと生活する「エイジレス・ライフ」を推進しています。生き生きとした暮らしや、良い人間関係を続けていくために、「他者との会話」は大切な基盤です。
今回の調査で浮き彫りになったのは、「以前より聞き取りづらくなった気がするものの、日常生活には問題ない」と感じているアクティブシニアであっても、イベント会場などの賑やかな環境では、約7割が声や音を聞き取りづらいと感じていることです。さらに、おでかけ時の仲間との交流において、「コミュニケーション(会話)がうまく取れていなかったかもしれない」と感じる人も半数を超えており、日常では見過ごされがちな「きこえ」の課題が、イベントや食事、観光などのおでかけの場面で顕在化していることが分かりました。
社会に出て、趣味やおでかけ、人との交流を楽しむ際に、「きこえづらさ」によって会話が思うようにできないことは、せっかくの活動や交流を十分に楽しめない要因となる可能性があります。だからこそ、長く自分らしく社会参加を続け、「エイジレス・ライフ」を楽しんでいくためには、きこえに不安を感じたときに前向きにケアを検討し、快適なコミュニケーション環境を整えていくことも、スマートでポジティブな選択肢の一つと言えるでしょう。
<調査概要>
・年代/調査人数
60-75歳 男女 300名
・調査期間:2026年7月17日(金)〜7月20日(月)
・調査方法:インターネット調査
※事前調査において、きこえに不安(聞き取りづらさ)を感じていると回答した方を対象に調査を実施しています。
※構成比は四捨五入の都合上、合計が100%にならない場合があります。
前田 展弘氏による解説
人生100年時代という言葉がすっかり定着しました。それだけ長く生きられる可能性ある時代を私たちは歩んでいます。最期まで心豊かに生きがいある人生を誰もが望んでいることでしょう。
私は高齢者の生活課題やニーズを総合的に捉え、高齢者のQOL(Quality of Life)の向上に関する研究(ジェロントロジー:老年学、高齢社会総合研究学)に30年近く取り組んできています。その中で「①健康で長生きするために(健康寿命)」、また「②長生きを喜べるために(貢献寿命)」、何が必要で重要なことなのか、追究してきました。その解(秘訣)として様々な要素・要因が挙げられますが、最も効果的で影響が大きいことが何かと申しますと、「人と社会との“つながり”」を長く維持していく、ということなのです。
健康寿命の延伸には、中年期からのフレイルや認知症の予防が重要です。食事(栄養)や運動が大切ということもありますが、それ以上に人とのかかわり(交流・会話)を維持していくことが最も効果的であると実証されています。しかし、高齢者の中には聴覚の低下に伴って、会話がしづらいなどを理由に段々と人との交流を避けるようになってしまう人も散見されます。これは健康寿命にとって良くないことです。仲間とイベントや食事にでかけて会話を楽しむ、こうした体験価値を積み重ねることが健康寿命の延伸のためにも大切です。
また貢献寿命についてご存じでない方も多いでしょう。貢献寿命とは「長生きする喜びとは何か」、長寿の目的と価値を追究した新たな概念で次のように定義されます(社会とつながり、役割を持ち、誰かの役に立つ、感謝されるといった関わりを持ち続けられる人生期間。東京大学名誉教授の秋山弘子が提唱)。人と社会との“つながり”の中にこそ、長生きの喜びや価値があることを強調しています。高齢者に限ったことではないですが、喜びを感じることの多くは“人との関わり”の中で生じていると実感しませんか。この貢献寿命の側面からも、人との交流や会話を維持していくことの大切さを確認することができます。
高齢になると、多くの人が聴覚低下を体感していきますが、以上のようにその状態を放置してしまうことは健康寿命、貢献寿命の延伸にとって決して望ましいことではありません。聞こえの不安による機会損失を防ぎ、仲間との会話を能動的に楽しむためのテクノロジー(補聴器等)を賢く取り入れることは、これからのシニアに求められる必須のライフデザイン要素であると考えます。“彩り豊かな人生100年”を実現するためにもぜひこのことを心がけてください。
前田展弘氏プロフィール

ニッセイ基礎研究所
ジェロントロジー推進室 上席研究員
前田展弘(マエダノブヒロ)
【専門分野】
ジェロントロジー(Gerontology;老年学、高齢社会総合研究学)、超高齢社会・市場、高齢者就労・生涯現役、長寿時代のライフデザイン、高齢期のQOL/well-being
【略歴】
1971年生まれ。1994年早稲田大学商学部卒業。2004年よりニッセイ基礎研究所。2009年より東京大学高齢社会総合研究機構客員研究員、2021年より慶応義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター研究員、2023年早稲田大学Life Redesign College講師。その他、内閣府、厚生労働省、財務省、東京都、神奈川県等の有識者委員等を歴任。人生100年時代をより良く生きていける未来社会の実現に向けて、行政・企業・生活者とつながりながら、高齢期の生活課題及び高齢社会の課題の解決に向けた幅広い研究に取組む。
【主な著書】
『東大がつくった高齢社会の教科書』(東京大学出版会、2017年)、『2025年の日本~破綻か復活か』(勁草書房、2016年)、『2050年超高齢社会のコミュニティ構想』(岩波書店、2015年)、
『持続可能な高齢社会を考える』(中央経済社、2014年)等 ※いずれも共著
自然なきこえを提供する「リサウンド」とは
リサウンドは、補聴器をしているのを忘れてしまうほど自然であることを目指しています。このフィロソフィーに基づき補聴器を開発しており、個人がもつきこえかたの特性に沿った音質を届ける、その人本来のきこえに近い「自然な聞き心地」を目指し、生活の一部として装用するために補聴器の「自然な着け心地」も追求し、コネクティビティの利便性の上がる「自然な使い心地」で生活が豊かになることを願っています。リサウンドはこれを「オーガニックヒアリング」と呼んでいます。

補聴器の種類
補聴器の形状には大きく分けて、耳かけ型と耳あな型があります。見た目だけでなく、それぞれ特徴があるので耳の形や操作のしやすさ、聴力の状態に合わせて選ぶことが可能です。最新補聴器「リサウンド・ビビア™」「リサウンド・サビー™」に加え、「リサウンド・ネクシア™」を含め、様々な形を取り揃えており、聞き取りづらいと感じる騒がしい環境下でも周囲の音を聞き逃すことなく、聞きたい音に集中でき、音の細部までクリアに届きます。

外耳道内レシーバ耳かけ型(RIE)
●特徴:本体が小さくて装用感が良い・本体が軽くて快適・さまざまな聴力に対応


耳かけ型(BTE)
●特徴:本体が大きくて扱いやすい・パワー重視・ボタンを押しやすい


耳あな型(ITC)
●特徴:完全オーダーメイド・マスク装用が気になる方・装着しやすい

自分に合った補聴器を選んでもらうために
リサウンドでは、聴力の状態や装用感など人それぞれ異なるため実際に手に取って試せる機会として、また、初めての補聴器で効果があるのか購入前に体験したい方向けにレンタルキャンペーンを実施しています。キャンペーン期間中は2週間無料で、ご自宅や職場、外出先など普段の環境で補聴器をお試しいただけます。
詳しくは下記のキャンペーンサイトをご覧ください。

GNヒアリングジャパン株式会社について

GNはデンマークに本社を構え、聴覚、音声、映像、ゲームの各分野における専門技術や経験を融合し、聴覚や視覚をより一層活用する技術を提供しています。GNヒアリングジャパンは、日本国内において医療機器認証を受けた補聴器「リサウンド」ブランドの輸入、製造、卸販売、修理サービスまでを行っています。

