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クラゲコラーゲンペプチドの新たな高吸収成分を解明 ― 生理活性ペプチド「Gly-3Hyp-4Hyp」が血中に高濃度で吸収され、さらに皮膚組織へ高効率で移行することを確認 | ビューティーポスト

クラゲコラーゲンペプチドの新たな高吸収成分を解明 ― 生理活性ペプチド「Gly-3Hyp-4Hyp」が血中に高濃度で吸収され、さらに皮膚組織へ高効率で移行することを確認

株式会社ニッピのプレスリリース

 株式会社ニッピ(代表取締役社長:伊藤裕子、本社:東京都足立区)は、クラゲから調製したコラーゲンペプチドを摂取すると、生理活性ペプチド「Gly-3Hyp-4Hyp」が血中に非常に高い濃度で吸収され、さらに皮膚組織へも効率的に移行することを明らかにしました。近年、クラゲコラーゲンペプチドにはさまざまな機能性が報告されており、同素材に豊富に含まれるGly-3Hyp-4Hypが主要な有効成分である可能性が示唆されます。なお、本研究成果は、国際学術誌「Journal of Agricultural and Food Chemistry」(2026年9月8日オンライン公開)に掲載されています。

【論文情報】

Oral ingestion of jellyfish collagen hydrolysate effectively delivers a bioactive tripeptide, Gly-3Hyp-4Hyp, into the blood and skin.

Taga Y, Iwasaki Y, Kusubata M, Mizuno K.

Journal of Agricultural and Food Chemistry. 74(37):29328–29337 (2026) doi: 10.1021/acs.jafc.6c08326

URL:https://pubs.acs.org/jafcau/article/doi/10.1021/acs.jafc.6c08326/

本研究の概要図

【研究の背景】

 コラーゲンペプチドは、主にウシやブタ、魚の皮膚や鱗など、コラーゲンが豊富に含まれる組織から製造され、機能性食品として多くの健康効果が示されています。コラーゲンには特有のアミノ酸であるヒドロキシプロリン(Hyp)が含まれており、消化吸収の過程でアミノ酸にまで完全に分解されず、Pro-Hypに代表される多様なHyp含有オリゴペプチド(※1)として高濃度で血中へと移行します。そして血流に乗って皮膚や骨などの組織へと運ばれることで、それらペプチドの生理活性が発揮されると考えられています。

 近年、クラゲから作られたコラーゲンペプチドにさまざまな機能性が報告されるようになり、新たな原料として注目されています(※2)。しかし、クラゲ由来コラーゲンに特有の有効成分が何であるかは、これまで解明されていませんでした。一方、当社の最近の研究により、2種類のHypを含むユニークな生理活性ペプチド「Gly-3Hyp-4Hyp」が、高い酵素分解耐性によりコラーゲンペプチド摂取後に効率的に血中吸収されることが明らかとなり、その機能性に関しても研究を進めています(※3)。

 本研究では、このGly-3Hyp-4Hypがクラゲコラーゲンに極めて豊富に含まれていることを見出し、これがクラゲコラーゲンの生理活性成分である可能性を検証するため、クラゲコラーゲンペプチド摂取後の血中への吸収性および組織への移行性を評価しました。

【研究成果】

 まず、中華食材としても活用されているキャノンボールクラゲを酵素分解し、コラーゲンペプチドを調製しました。同様の方法でウシ皮膚から調製したコラーゲンペプチドと比較したところ、クラゲコラーゲンペプチドがGly-3Hyp-4Hypを15倍以上含有することが明らかになりました(図1)。

図1:クラゲコラーゲンペプチド中のGly-3Hyp-4Hyp含量

 このクラゲコラーゲンペプチドを用いて、ヒトでの吸収性試験を実施した結果、ウシ由来のコラーゲンペプチドを摂取した場合と比較して、Gly-3Hyp-4Hypの血中吸収量が約8倍に達することが示されました(図2)。さらに、Gly-3Hyp-4Hypはその高い代謝安定性から血中に長く維持されるため、吸収グラフの面積から計算される総吸収量は、ウシコラーゲンペプチド摂取群で最も吸収性の高かったPro-Hypをも凌駕しました。

図2:クラゲコラーゲンペプチド摂取後のヒト血中Gly-3Hyp-4Hyp濃度の推移

 次に、血中へと吸収されたGly-3Hyp-4Hypが皮膚組織まで移行しているかを検証するため、マウスでの試験を行いました。その結果、クラゲコラーゲンペプチドの投与により、Gly-3Hyp-4Hypが高濃度で皮膚へと移行し、ウシコラーゲンペプチド投与よりも皮膚組織への蓄積量が約19倍と顕著に高くなることが確認されました。また、ウシコラーゲンペプチドの主要な皮膚移行成分であるPro-Hypとの差は血中での比較時よりもさらに広がり、Gly-3Hyp-4Hypが皮膚組織に非常に効率よく到達する成分であることが示されました。

図3:クラゲコラーゲンペプチド投与後のマウス皮膚中Gly-3Hyp-4Hyp含量の推移

 本研究により、クラゲコラーゲンペプチドを摂取することでGly-3Hyp-4Hypが血中に高吸収され、皮膚組織まで効率的に移行することが明らかとなりました。この成果は、クラゲコラーゲンペプチドが有する生理作用のメカニズムを紐解く重要な手掛かりであり、今後、機能性食品や化粧品分野におけるクラゲ由来コラーゲンの新たな応用展開に大きく貢献するものと期待されます。

※1:アミノ酸が2~3個繋がった小さなペプチド

※2:Chiarelli et al., Trends Food Sci. Technol., 141, 104206 (2023)

※3:

Taga et al., npj Sci. Food, 6, 29 (2022)

「新規コラーゲン由来ペプチド「Gly-3Hyp-4Hyp」を発見 ― その高い安定性と細胞への機能」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000083625.html

【お問い合わせ先】
本記事および製品に関するお問い合わせ … https://www.nippi-inc.co.jp/tabid/140/Default.aspx

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