エクボ株式会社のプレスリリース
光と生体の研究が進む今、エクボグループ原点技術「暖ぼ~る®」を公開
エクボ株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役:清水美裕)は、約20年前に開発し、これまで会員を中心に扱ってきた指先光刺激技術「暖ぼ~る」を、改めて社会へ公開します。
本技術は、爪の生え際周辺への刺激を、揉む・押すといった手技ではなく、近赤外光によって痛みなく行うことを目指して開発したものです。
開発の背景には、麻痺や握力低下などにより、自分では十分に「爪もみ」ができない人にも、指先への刺激を届けたいという思いがありました。近赤外光によって「手の指先の反応点」に「無痛」で刺激を与える装置です。
それから約20年。光と生体の関係をめぐる研究が進み、当時の技術を新しい視点から捉え直せるようになり、新たな研究や応用の可能性も広がる時代となりました。そこでエクボは、この技術を会員の中だけに留めるのではなく、広く社会に公開し、その可能性を社会への貢献につなげていきたいと考え、公表に到りました。
■ 一人の「助けて」から始まった
「暖ぼ~る」の開発は、2004年、ドイツから届いた一通のメールがキッカケでした。送り主は、重い身体症状により車椅子で生活していた一人の女性、そこには、自分の状況を何とかしたいという切実な思いが綴られていました。エクボはその声を受け、当時取り組んでいた「爪もみ」など、日常の中でできる方法について情報を伝えながら交流を続けました。
しかし、そこから一つの課題が見えてきました。爪もみは、爪の生え際を自分の指で刺激する方法です。ところが、指先に力が入らない人や麻痺のある人、握力の弱い高齢者など、やりたくても自分では十分に刺激できない人がいることが分かったのです。
そこでエクボは、こうした人でも簡単に使える自動装置の開発に着手しました。人の手に頼らず、痛みを伴わず、それでも指先へ必要な刺激を届けるにはどうすればよいのか。この問いから、「指先を光で刺激する」という技術探索が始まりました。
そしてこれは、既存の枠にとらわれず、実際に起きている現象を起点に可能性を探る、現在のエクボグループの技術探索姿勢の原点にもなりました。
■ 「爪もみ」から「光刺激」へ
当時エクボが取り組んでいた「爪もみ」は、故 福田稔医師が提唱し、故 安保徹医師らの研究を背景に広く知られるようになった方法でした。
「爪もみ」で刺激するのは、爪の生え際にあるツボです。ここへの刺激を、人の手に頼らず、痛みを伴わない方法で行えないか。エクボが着目したのが「光」でした。
その着想の一つとなったのが、低エネルギーレーザーを指先に照射し、生体への刺激作用を調べた研究論文です。この研究では、低エネルギーレーザーを神経刺激に利用する考え方に着目し、実際に被験者の指先へレーザー光を照射して、手背の皮膚温度変化を測定していました。
その結果、単純な温度上昇ではなく、レーザー光の照射によって手背皮膚温度の「ゆらぎ」が変化し、その程度が照射条件によって異なることが報告されています。
「揉む・押す」といった手技による指先刺激を、光による刺激に置き換えることはできないか。
爪の生え際への刺激という発想と、低エネルギー光による生体刺激研究。この二つが結びつき、近赤外光を用いた指先光刺激技術「暖ぼ~る」の開発へとつながっていきました。 (「爪もみ」 概要は 参考資料1 参照下さい)
■ 指先光刺激技術「暖ぼ~る」の誕生
こうして始まった開発は、約2年半をかけて、指先光刺激技術「暖ぼ~る」へと形になっていきました。目指したのは、爪の生え際周辺への刺激を、人の手の力や技量に頼ることなく、誰でも簡単に行える装置です。
「暖ぼ~る」は、5本の指を装置に入れ、近赤外光によって指先の反応点を痛みなく刺激する仕組みとして開発されました。指を5つの穴に入れてスタートボタンを押すだけで使用できる装置です。
従来の「揉む・押す」といった手技を、そのまま機械で再現するのではなく、光を使って一定条件で指先へ刺激を与える。そこに、「暖ぼ~る」の技術的な特徴があります。
2006年10月に初めて公開され、その後、爪の生え際近傍へ近赤外光を照射する技術として特許化されました。特許では、820~920nm、特に870nm付近の近赤外光や、パルス照射などを含めています。(技術概要は 参考資料2 参照下さい)
■ 20年前、すでに社会から注目された技術
2006年に公開された「暖ぼ~る」は、当時としては珍しい「指先を光で刺激する」という発想から、外部からも注目を集めました。
その一例が、翌2007年、有名ファッション誌の 「Best of Mini」 企画での選定・掲載です。媒体側の選定によって健康・美容機器の一つとして取り上げられました。
誌面では、「指先を揉んで温めれば 全身の体温がUP。」という見出しとともに、爪の生え際にあるツボ「井穴」への刺激や近赤外線を用いる仕組みを紹介。さらに、編集側が実際に製品を試し、使用後の体感変化まで記したレビューが掲載されています。
約20年前の時点で、「指先への光刺激」という新しいアプローチが第三者によって選ばれ、実際に体験され、その体感まで含めて紹介されていたことを示す一つの記録です。
■ 光と生体の研究が進む今、社会へ
「暖ぼ~る」の開発から約20年。この間、光と生体の関係をめぐる研究は大きく進みました。
現在では、赤色光や近赤外光を生体に照射し、その反応を研究するPhotobiomodulation(PBM)をはじめ、光による生体反応や末梢循環などについて、さまざまな角度から研究が行われています。
こうした研究の進展によって、20年前に開発した「指先への光刺激」という技術についても、当時とは異なる視点から捉え直し、新たな研究や応用の可能性を探ることができる時代になってきました。
光と生体の関係についての知見が蓄積されてきた今だからこそ、20年前に生まれた技術を改めて検証し、新しい可能性へつなげる意味があるとエクボは考えています。
そこで今回、「暖ぼ~る」を広く社会へ公開ことで、研究者や企業を含め、さまざまな視点から新たな研究や応用につながることを期待するとともに、その成果を社会への貢献につなげていきたいと考えています。
「暖ぼ~る」は、一つの製品であると同時に、既存の枠にとらわれず、実際の現象から新しい技術の可能性を探るという、エクボグループの技術探索の原点でもあります。20年前の技術を単に復刻するのではなく、その原点をいま社会に開き、新たな研究や応用へつなげる 新たな技術探索を、進めていく。それが、今回「暖ぼ~る」を公開する理由です。
■ 今後について
エクボグループでは、今回の発表により、この技術に関心を持って頂いた研究者、大学・研究機関、企業の皆さまとの意見交換や共同研究も歓迎しています。
また、エクボグループがこれまで取り組んできた技術探索と挑戦の歴史は、その一部をプレスリリースでもご紹介しています。 是非 ご覧下さい。 link ⇒ PRタイムズ
■ 関連情報・参考情報について
<関連情報>
特開2006-166959 「指先刺激装置」 ⇒ link
出願日:2004年12月13日/登録日:2006年6月29日 出願人:エクボ株式会社
特開2007-007449 「指先刺激装置」 ⇒ link
<参考書籍・論文>
「奇跡が起こる爪もみ療法」 日本自律神経免疫治療研究会編、福田稔・安保徹監修 2002年
⇒ link
安保 徹(Abo T), Kawamura T (川村俊彦). “Immunomodulation by the autonomic nervous system: therapeutic approach for cancer, collagen diseases, and inflammatory bowel diseases. (自律神経による免疫調節 ― がん、膠原病、炎症性腸疾患に対する治療的アプローチ) ” Ther Apher. 2002;6(5):348-357. doi:10.1046/j.1526-0968.2002.00452.x
⇒ link
藤原修 ほか 「低エネルギーレーザ光照射による生体刺激効果に関する実験的考察」 名古屋工業大學學報 巻41, 1990.3
⇒ link
<参考情報>
爪もみ概要 ⇒ 参考資料1
d171156-13-a79be70c16f7ed3d6e7fc2ea36b3c374.pdf
技術概要 ⇒ 参考資料2
d171156-13-90f9d1b02126da8fddc5c60d7b4df786.pdf
エクボ について
海王星の外側の軌道にある 星屑 が集まったベルト状の天体 エッジワース・カイパー・
ベルト・オブジェクト(Edgeworth-Kuiper Belt Object)が由来。
会社概要
会社名:エクボ株式会社(EQBO Inc.)
代表者:代表取締役 清水 美裕
所在地:〒243-0021 神奈川県厚木市岡田3050 厚木アクストメインタワー6F
設立:2000年5月
事業内容:高周波・電磁応用技術、電子計測装置、電位制御・静電シールド技術の研究開発
および製品化。
URL:https://eqbo.jp
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