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最先端の物理学と化粧品科学の融合:ロレアル、次世代放射光施設「NanoTerasu」を活用した革新的な機能性材料研究を発表 自律的に構造を変え、自己修復するナノゲルネットワークの可視化に成功 | ビューティーポスト

最先端の物理学と化粧品科学の融合:ロレアル、次世代放射光施設「NanoTerasu」を活用した革新的な機能性材料研究を発表 自律的に構造を変え、自己修復するナノゲルネットワークの可視化に成功

日本ロレアル株式会社のプレスリリース

  • ロレアル リサーチ&イノベーション センターは、東北大学との連携のもと、次世代放射光施設「NanoTerasu」を用いて化粧品内部の3次元ネットワーク構造の非破壊可視化に成功しました。

  •  本研究で解明されたポリイオンコンプレックスゲル粒子(PGP)は、環境変化に応じて自律的に構造を再編し、優れた耐水性と自己修復性を備えた保護膜を形成します。

  •  ロレアルグループはこの先端ソフトマター技術をすでに実用化しており、ランコムの「UV エクスペール エクストリーム シールド」をはじめとする製品の機能設計に応用されています。

ロレアルグループの日本における研究開発拠点であるロレアル リサーチ&イノベーションセンター(所在地:神奈川県川崎市、所長:アミット・ジャヤズワル、以下、R&I ジャパン)は、国際会議「Okinawa Colloids 2026*1」で、化粧品への応用を目指した機能性材料「ポリイオンコンプレックスゲルパーティクル(PGP)」の研究成果を発表することをお知らせします。

本研究は東北大学との共同研究として進められ、次世代放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」の放射光X線マイクロCT(μCT)を活用することで、処方内部に形成される精緻な3次元ネットワーク構造を世界最高水準の解像度で非破壊観察することに成功しました。本成果は、研究員の五十島健史による招待講演として発表されます。

PGPは、プラス電荷を持つポリマーとマイナス電荷を持つ架橋剤が水溶液中で結びつくことで形成される、直径約10ナノメートルの微細なナノゲル粒子です。静電相互作用、水素結合、疎水性相互作用のバランスによって成り立っており、肌に塗布されて水分が蒸発する過程で内部の結合が組み替わります。これにより、水に強く、摩擦やヨレが生じても自ら結合を修復する高機能なハイドロゲル膜へと変化します。さらに、高い油相比率のエマルションにおいてもフィラーと協調して強固な立体構造を形成し、優れた安定性を発揮します。

東北大学の蟹江教授、高山准教授らとの強固なパートナーシップのもと、NanoTerasuが誇る3GeVの高輝度放射光を用いることで、これまで捉えきれなかった処方内部の微視的な3次元ネットワークの全貌が明らかになりました。本技術はすでに基礎研究の枠を超え、ランコムの先進的な日焼け止め「UV Expert Xtreme Shield」の核となる技術として実用化されています。

ロレアル リサーチ&イノベーション センター所長のアミット・ジャヤズワルは次のように述べています:

「最先端の物理学と化粧品科学を架橋することで、環境変化に自ら応答するスマートな保護膜を肌の上に実現することができました。NanoTerasuという日本が世界に誇る研究基盤と東北大学とのオープンな連携があったからこそ、ナノスケールの微細な相互作用を確かな製品価値へと昇華させることができたと確信しています」

【発表概要】

会 議 名 : Okinawa Colloids 2026

会     期 : 2026年11月1日(日)~6日(金)

発 表 者 : 五十島健史

発表題目: Development of Functional Materials Based on Ionic Interactions for Cosmetic Applications(イオン相互作用に基づく機能性マテリアルの開発と化粧品への応用)

会     場: 万国津梁館(沖縄県名護市)

公式サイト: https://okinawacolloids.jp/

*1 Okinawa Colloids 2026について

日本化学会コロイドおよび界面化学部会が主催する国際会議。1976年に設立された同部会は、コロイド・界面化学を中心に、高分子科学、触媒、電気化学、化学工学、ソフトマター、アクティブマターなど幅広い分野を対象とする。Okinawa Colloidsでは、国内外の研究者が集い、これらの分野の最新の研究成果を発表・議論する。 https://okinawacolloids.jp/ 

*2 NanoTerasu(ナノテラス)について

宮城県仙台市の東北大学青葉山新キャンパスにある放射光研究施設。国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構、一般財団法人光科学イノベーションセンター、公益財団法人高輝度光科学研究センターが運営。世界最高水準の3GeV高輝度放射光を利用し、ナノメートル(1メートルの10億分の1)という極めて小さな世界を観察・分析できる先端大型研究施設。https://nanoterasu.jp/top_en/ 

ロレアルグループについて

ロレアルは117年にわたり美容・化粧品業界のリーダーとして、世界の消費者の美への希求とニーズに応えることに専念してきました。当社のパーパス「世界をつき動かす美の創造」は、社会に対しても、環境に対しても、サステナブル、インクルーシブ、倫理的かつ寛大な形で美を通じて貢献してゆくという私たちの美への姿勢を包括的に表現するものです。40の国際ブランドを初めとする多様で幅広いブランドポートフォリオと、持続的発展と環境を守るための取り組みである「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」プログラムを通じ、美の無限の多様性を賛美し、世界のすべての人々に最高水準の品質、有効性、安全性、誠実さ、責任をお届けします。当社は、9万人を超える従業員を擁し、地理的にもバランスの取れた拠点展開と、すべての流通網(eコマース、マスマーケット、百貨店、薬局、美容室、ブランドおよび旅行小売)における販路を有しています。2025年のグループ売上高は440億5千万ユーロにのぼります。世界13ヵ国に21の研究開発と研究開発拠点を置き、4,000人以上の科学者と8,000人を超えるデジタル人財を擁するロレアルは、美の未来を創造し、ビューティーテクノロジーを推進してゆくことを重要視しています。

2025年、ロレアル グループは、フォーチュン誌が発表したヨーロッパの300社を対象とした革新的な企業ランキングで、ヨーロッパ21カ国、16の業界の中から「最も革新的な企業」に選ばれました。詳細については、https://www.loreal.com/en/mediaroom をご参照ください。

ロレアル リサーチ&イノベーション ジャパンについて

日本における研究開発は 1983 年にスタートし、現在、日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター(所在地:川崎市、所長:アミット・ジャヤズワル)として、戦略的なイノベーション拠点としての役割を担っています。日本の文化、歴史、社会、人々やエコシステムについて40年以上にわたり深く理解し、知見を蓄積しています。約200名の研究員が、ロレアルグループ傘下ブランドのさまざまな分野やカテゴリーで上流から下流の開発を推進しています。代表的なブランドはランコム、シュウ ウエムラ、TAKAMI、キールズ、イヴ・サンローラン ボーテ、ケラスターゼ、メイベリン ニューヨークなど。

 https://www.loreal.com/ja-jp/japan/articles/science-and-technology/beauty-research-and-innovation 

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