株式会社SOXAIのプレスリリース
~独自の光学センシング技術と科学的な検証の取り組みを紹介。日常の継続計測による未病の可視化に向けた研究展望を発表~
株式会社SOXAI(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:渡邉達彦、以下「SOXAI」)は、2026年10月24日(土)に開催された「第25回日本血管血流学会学術集会」において、代表の渡邉が「国産指輪型ウェアラブル『SOXAI RING』による生体情報の継続計測」をテーマに特別講演を行ったことをお知らせします。本講演では、光学・生体センシングの研究開発を背景に持つ渡邉が、日常生活の中で睡眠や生体情報を長期間収集する価値と、それを支える独自のセンシング技術、大学との共同研究による検証の取り組みを紹介しました。さらに、心拍や身体活動などの生体情報に含まれる「揺らぎ」を統計的に解析する先行研究を取り上げ、個人の平常状態からの変化を捉えるという視点から、未病の可視化に向けた応用可能性と今後の研究展望について説明しました。
本リリースのポイント
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光学・生体センシングを専門とする代表の渡邉達彦が、第25回日本血管血流学会学術集会で特別講演を行い、研究者としての知見と製品開発の取り組みを紹介。
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独自の光学センシング技術「Deep Sensing™」と、心電図・睡眠検査との比較検証、大学との共同研究を通じた科学的な検証の取り組みを説明。
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生体情報の「揺らぎ」を統計的に解析する先行研究と、臨床データ・日常データを結び付ける研究構想を紹介し、未病の可視化に向けた応用可能性を提示。
研究者としての専門性を製品開発へ
渡邉は、横浜国立大学で物理情報工学を専攻した博士(工学)です。スイス連邦工科大学の電磁界研究所でETHフェローとして研究に従事し、ICT企業のR&Dプロジェクトマネージャーを経てSOXAIを創業しました。専門分野は、マイクロ・ナノフォトニクス、非侵襲センシングデバイス、ヘルスケアIoTデバイスです。
SOXAIでは、こうした光学やセンシングの知見を、指輪型デバイスで生体情報を取得する技術の開発に活かしています。センシング技術からデバイス、アプリ、解析アルゴリズムまで一体的に開発するとともに、大学・研究機関との共同研究を通じて計測・解析の精度を検証し、製品の改善につなげています。
特別講演で紹介した主な内容
講演では、健診や外来検査で得られる一時点の情報に、日常生活で継続的に蓄積する生体情報を組み合わせ、個人の平常状態やその変化を捉えるという考え方を軸に、以下の取り組みを紹介しました。
<独自の光学センシング技術と計測精度の検証>
独自の光電容積脈波(PPG)センシング技術「Deep Sensing™」について、指の構造に合わせた発光部・受光素子の配置など、信号の取得と低消費電力化の両立を図る光学設計を紹介しました。PPGは、光を使って血液量の変化を捉える計測技術です。また、心電図や睡眠検査との比較検証、東京大学、英国エセックス大学、鹿屋体育大学などとの共同研究による論文発表を紹介しました。計測技術と解析アルゴリズムを科学的に検証し、継続的に改善する取り組みを説明しました。
<継続計測を通じた睡眠と生活習慣の評価>
睡眠の健康を多面的に捉える「SATED」の考え方を参照した睡眠評価や、睡眠負債、睡眠規則性、活動習慣、回復状態などを評価する体調スコアを紹介しました。一晩の状態に加えて、数日から数週間の生活習慣や、個人の長期的な平均からの変化を振り返るための評価設計を説明しました。
<生体情報の揺らぎを解析する未病研究への展望>
生体情報は、同じ人でも時間とともに変動します。講演では、その変動を単なるばらつきとして扱うのではなく、心身の状態を理解する手掛かりとして解析する考え方を紹介しました。山本義春先生・中村亨先生らによる先行研究を参照し、平均値に加えて、揺らぎの大きさや時間的な構造を統計的に捉えるアプローチを説明しました。
具体的には、心不全・心筋梗塞後の予後、うつ病の身体活動、双極性障害の病相移行に関する先行研究を取り上げました。個人の平常状態を基準として、その状態からの変化を継続的に追うことが、平均値だけでは見えにくい兆候の探索につながる可能性に着目しています。これらはSOXAI RINGによる疾病検知の実証結果ではなく、継続計測への応用を検討するための理論・先行事例として紹介したものです。
講演では、装着負担の少ない指輪型デバイスによって日常のデータを蓄積し、こうした解析手法と組み合わせる研究の方向性を示しました。未病の可視化に向けて、計測精度の検証と、得られたデータが健康状態の理解にどう役立つかの検討を、両面から進める考え方を説明しました。
<臨床データと日常データを結び付ける共同研究>
横浜市立大学、一般社団法人ウェルビーイング横浜、SOXAIによる共同研究の取り組みとして、定期的な精密検診データと「SOXAI RING 2」による毎晩の睡眠データを、同じ個人で長期的に組み合わせる研究を紹介しました。臨床データと日常データを対応させることで、疾患の発症前に現れる変化を探索し、将来的な発症予測や発症メカニズムの解明につなげることを目指しています。講演時点では研究開始段階にあり、今回紹介した内容は研究構想と今後の展望です。
また、研究機関向けのデータ管理・API連携や、脈波の生信号を取得できる研究用リングなど、研究目的に応じたツールの提供についても紹介しました。
今後の展望
SOXAIは今後も、医学・工学分野の研究機関との連携を通じて、計測技術と解析手法の検証・高度化を進めてまいります。日常の継続計測から得られる知見を、健康管理や予防に関する研究へと発展させ、「ヘルスケアをライフスタイルに」というビジョンの実現に取り組んでまいります。
※未病の検知や疾病の発症予測への応用は研究段階です。現在のSOXAI RINGは健康管理を目的とする製品であり、疾病の診断・予測を行うものではありません。
日本血管血流学会について~血管と血流の情報を予防と早期治療につなげる~
日本血管血流学会は、血管と血流に関する基礎研究から検査技術、臨床応用までを扱う学術団体です。医師、臨床検査技師、工学系研究者などが専門分野を越えて知見を共有し、「血管と血流のハーモナイゼーション」という視点から、新たな診断・治療法や予防戦略の発展を目指しています。
第25回学術集会は、「血管血流検査で健康を守る」をテーマに開催されました。開催趣旨では、高齢化や医療提供体制への負担を背景に、疾病が悪化してからの対応に加え、疾病につながる変化を早期に捉え、生活習慣の改善や治療につなげる重要性が示されました。血管・血流の情報を手掛かりとして臓器の変化をいかに早く捉えるかが、今回の主要な問題意識となりました。
<学術集会で取り上げられた主なテーマ>
大会企画シンポジウム「血管血流検査による未病発見と先手治療」をはじめ、プログラムには、生体情報の計測・解析から予防・治療への応用までを扱う講演が設けられました。
血管血流検査による未病発見と先手治療:疾病につながる変化を検査で捉え、早期の対応につなげる観点から、頸動脈の微小栓子シグナル(HITS)検査による先手医療などが取り上げられました。
心拍変動解析とその応用:教育講演では、心拍数に加えて拍動間隔の変動にも着目する心拍変動解析と、その活用がテーマとなりました。
非接触計測やウェアラブルによる生体情報の取得:非接触型の脈波・血圧推定法の現状と今後の応用分野や、SOXAIによる指輪型ウェアラブルでの継続計測など、診療・検査の場から日常生活へ計測の機会を広げる技術が取り上げられました。
血流制御の治療への応用:会長講演「血流制御で大動脈解離を治す」では、血管・血流の理解を、状態の評価から治療へと結び付けるテーマが設定されました。
本学術集会において、SOXAIは日常生活での継続計測という立場から、計測技術の検証と生体情報の解析を、健康状態の理解や未病研究へつなげる視点を共有しました。
開催および登壇概要
学会名:第25回日本血管血流学会学術集会
開催日:2026年10月24日(土)
会場:順天堂大学保健医療学部 御茶の水センタービル
7階 702会議室(東京都文京区)
大会テーマ:血管血流検査で健康を守る
大会長:榛沢和彦先生(新潟大学医歯学総合研究科 先進血管病・塞栓症治療・予防講座)
講演区分:特別講演
演題:国産指輪型ウェアラブル「SOXAI RING」による生体情報の継続計測
演者:渡邉達彦(株式会社SOXAI 代表取締役社長/博士〈工学〉)
学会公式案内:https://jsvmr.kenkyuukai.jp/event/event_detail.asp?id=85211
SOXAI RING 2について
「SOXAI RING 2」は、SOXAIが開発・販売する日本発の睡眠管理用スマートリングです。独自のPPGセンサー「Deep Sensing™」を搭載し、日常生活の中で睡眠や生体情報を継続的に計測します。専用アプリを通じて睡眠や体調の傾向を振り返ることで、日々の健康管理を支援します。
SOXAIについて
SOXAIは、2021年に創業したヘルステック企業です。「テクノロジーで世界中の人々のQoL向上に貢献」をミッションに、「ヘルスケアをライフスタイルに」をビジョンに掲げています。バイタルセンシング技術を生活の中で活用し、人々が自然と健康増進に取り組める世界の実現を目指しています。
https://soxai.co.jp/pages/about-us
会社概要
会社名:株式会社SOXAI
本社所在地:神奈川県横浜市中区不老町1丁目2-1
代表者:代表取締役社長 渡邉達彦
設立:2021年
共同研究および事業連携に関するお問い合わせ
生体情報の継続計測を活用した共同研究や事業連携については、下記メールアドレスまでお問い合わせください。
メール:info@soxai.co.jp
本プレスリリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先
株式会社SOXAI
取締役副社長CFO 光頼篤樹(ミツヨリ アツキ)
電話:045-264-9397
メール:info@soxai.co.jp