株式会社seeDNAのプレスリリース
2026年11月から、seeDNAの遺伝子検査「親子の絆」に、「近視」に関わる遺伝子が親から子へ受け継がれているかを確認できる項目を追加しました。
「自分も眼鏡だから、子どもも目が悪くなるのでは」
視力に悩んできた親ほど、わが子の目が気になるものです。近視の原因はスマートフォンや勉強時間など生活面に目が向きがちですが、遺伝子研究からは、親から受け継ぐDNAも近視のなりやすさに深く関わっていることがわかってきました。
学年が上がるほど増える、子どもの近視
近視とは、眼軸長(眼球の前後の長さ)が伸びるなどして、ピントが網膜より手前で結ばれ、遠くのものがぼやけて見える状態をいいます。文部科学省の令和7年度学校保健統計では、裸眼視力が1.0に届かない子どもは、小学生で36.07%、中学生で59.35%、高校生では71.51%にのぼりました。高校生のおよそ7割にあたる数字です。視野を世界に広げると、2050年には世界人口の49.8%、約47億5,800万人が近視になるという推計もあります。
背景として指摘されているのは、外で遊ぶ時間が減り、手元を見続ける時間が増えたことです。ただし、生活環境だけで近視が説明できるわけではありません。近視の人が同じ家系に多いことは以前から知られており、国際近視研究所(IMI)は双生児研究や家族研究の結果から、近視の遺伝率を60〜80%と推定しています。
親の近視は、子どもの近視にどれくらい影響する?
親の近視が子どもに及ぼす影響については、複数の研究をまとめた解析があります。16の研究、合計3万1,677人のデータを統合した結果、親のどちらか一方が近視だと、子どもが近視になるオッズ比は1.53〜2.13(研究デザインにより異なる)、両親ともに近視だと2.10〜2.96まで上がりました。近視の親が「一人」から「二人」になると、子どものリスクもさらに高まるということです。
近視には多くの遺伝子が関わっている
近視は、ひとつの遺伝子で決まる体質ではありません。欧州とアジアの16万420人を解析した国際共同研究では、屈折異常・近視と関連する遺伝的変異が161か所特定されました。これらの変異をまとめて評価すると、遺伝的リスクが最上位の人は最下位の人と比べて近視のリスクが最大40倍に達し、さらに高等教育を受けた場合にはリスクが一層高まることも報告されています。
「親子の絆」では、この研究で近視との関連が示された21番染色体上のrs2823141をはじめ、4か所のDNA領域を調べます。rs2823141の場合、GG型は近視になりやすく、GA型はややなりやすく、AA型はなりにくい型と考えられています。
親と子のDNAを比べると、リスクの「受け継ぎ方」が見えてくる
子どもは、ひとつの遺伝子について父親と母親から1つずつ、計2つの型を受け継ぎます。そのため、親と子の遺伝子型を並べて見ることで、近視になりやすい型がどちらの親から伝わったのかを読み解くことができます。
たとえばrs2823141で父親がGG型、子どもがGA型の場合、父親はG型しか渡せないため、子どもの「G」は父親から、「A」は母親から受け継いだと考えられます。反対に、父親がGA型で子どもがGG型なら、父母の双方からG型を受け取ったことになります。
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父の型 |
子の型 |
読み取れること |
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GG |
GA |
近視になりやすいG型は父から、A型は母から受け継いだ |
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GA |
GG |
父と母の両方からG型を受け継いだ |
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AA |
GA |
G型は母から受け継いだ |
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GA |
GA |
父母どちらからG型を受け継いだかは、母の型とあわせて判断 |
父・母・子の3人で検査すれば、それぞれの親から何を受け継いだのかを、より明確に確認できます。同じように近視の親であっても、子どもに近視になりやすい型が伝わっているとは限りません。親自身の結果だけでなく、親子の組み合わせで確かめることに意味があるのです。
遺伝的な傾向を知ることは、目を守る第一歩
もっとも、遺伝子型からわかるのは「なりやすさ」の傾向であり、将来近視になるかどうかが決まるわけではありません。近視には屋外で過ごす時間や手元作業の長さなど、生活環境も大きく影響します。近視になりやすい型を受け継いでいるとわかれば、外遊びの時間を意識して増やしたり、定期的に視力をチェックしたりと、家庭でできる対策を早めに考えるきっかけになります。
親子のつながりを数値で確かめる「親子の絆」
seeDNA遺伝医療研究所の「親子の絆」は、親と子のDNAを比べ、生物学的なつながりを数値で確かめられる遺伝子検査です。DNAは両親から半分ずつ受け継がれるため、親子であればSNPと呼ばれるマーカーの半分が一致します。あわせて、健康と体質に関わる700か所のDNA領域を解析し、がん・疾患リスク・才能・体質の305項目について、親から子へどの特徴がどの程度受け継がれているかを示します。
2026年11月からは、この評価項目に近視リスクが加わりました。
・親子の絆:https://seedna.co.jp/gene/link
申し込み方法と費用・期間
お申し込みはseeDNAの公式ショップから行えます。営業時間内のご注文であれば、検査キットは当日中に発送されます。採取は、キットの綿棒で頬の内側を軽くこするだけ。生まれたばかりの赤ちゃんでも負担なく採取できます。採血や書類の準備は不要で、採取した綿棒を同封の返信用封筒に入れてポストに投函すれば完了です。切手を貼る必要もありません。
費用(スタンダードプラン)は、父と子または母と子の2名で49,600円(税込)、父・母・子の3名で74,400円(税込)で、いずれも検査キットの往復送料を含みます。結果が出るまでの期間は、通常検査で7〜9日、スピード検査で3〜5日です(いずれも土日祝を除く)。
seeDNA遺伝医療研究所
遺伝子検査・DNA鑑定の専門機関。 自社ラボでの一貫検査体制を持ち、健康リスク・体質・才能・祖先のルーツ・出生前DNA鑑定から法的なDNA鑑定まで幅広いニーズに対応。
<所在地>
〒121-0813
東京都足立区竹の塚3-10-1竹の塚ビル2階
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社seeDNA広報担当清水
TEL:03-6659-2297
E-mail:support@seedna.co.jp
本記事は科学的な解説を目的としたものであり、特定の疾患の診断・治療・予防の効果を保証するものではありません。診断や治療については医療機関にご相談ください。