MELON、全国の小学校にマインドフルネス・プログラムを導入し、明確なストレス解消の効果を確認。

株式会社Melonのプレスリリース

株式会社Melon (本社 : 東京都港区、代表取締役 : 橋本大佑、以下MELON) は、小学校向けのマインドフルネス・プログラムを全国複数の小学校へ導入した結果、2ヶ月のプログラム実践によりストレス解消の効果が有される可能性が示唆されたことを報告いたします。
新型コロナウイルスの影響で、子どもたちの自死やうつ状態の訴えが急増しています。子どもたちがストレスとの付き合いかたを学び自ら対処していくために、マインドフルネスは有効であるという仮説の下、MELONは自社で開発したマインドフルネスの動画プログラムを小学校へ無償提供いたしました。

■ プロジェクト検証結果
本プロジェクトの検証により、マインドフルネスを2ヶ月継続することで、子どもにおいてもストレス解消の効果を有する可能性が統計的に確認されました。
また、ストレス反応の改善効果は、全体の約71%の子どもにおいて確認されました。

調査方法は、全国の小学生のマインドフルネス実践介入前後の状態を、複数の研究論文を参考に構成した質問票に対して、4件法 (「4 : よくあてはまる」、「3 : 少しあてはまる」、「2 : あまりあてはまらない」、「1 : 全然あてはまらない」) で回答を行ってもらい比較検討しました。

検証方法は、「リラクセーション感」、「ストレス反応」などの尺度ごとに介入前後のデータを収集し、それぞれに対応のあるt検定 (介⼊前後のデータに有意な差があるかを判別する検定。両側検定、有意水準 5%。) を実施し、統計的に有意な差があるか検討しました。
また、このストレス反応に改善が見られた子どもの割合は71%にのぼりました。

 

■ プロジェクトの実施概要
<実施内容>
本プログラムは、マインドフルネスによる効果の検討を目的として、2グループに分けて検証します。第1グループは1学期(5月24日〜7月17日)、第2グループは2学期(9月27日〜11月20日)を実施期間とし、各期間で小学校向けのマインドフルネス・プログラムを実施します。各グループには実施前後に効果測定の質問票に回答をしてもらいます。
※ 本検証は、NPO法人「共育の杜」の協力を得て実現しました。

<実施時期>
2021年5月下旬 〜 2021年11月下旬
※ 今回は中間結果の報告になります。

<対象校/学年 : 人数>
全国の小学校/4〜6年生 : 279名

<プログラムの内容>
1回10分ほどのMELONが開発したマインドフルネスの動画プログラムを8週間にわたり各小学校で視聴、実践してもらう。
小学校向けの「呼吸を観察するマインドフルネス」から「体を動かすマインドフルネス」まで様々な種類のマインドフルネス・プログラムを実施。

■ プロジェクト検証方法
<検証方法の概要>
本プロジェクトでは、藤原忠雄 博⼠(兵庫教育大学)、髙橋徹 博⼠(早稲田大学)監修の元、下記の論⽂を参考に構成した「マインドフルネスの効果測定尺度」を⽤いて、マインドフルネス・プログラムの実践介⼊前後の⼦どもの状態を⽐較しました。

<各データの分析方法>
「マインドフルネスの効果測定尺度」は、「リラクセーション感」、「ストレス反応」、「共感性」、「自己統制」、「自己肯定感」の5尺度から構成されています。尺度ごとに介入前後のデータに対応のあるt検定 (介⼊前後のデータに有意な差があるかを判別する検定。両側検定、有意水準 5%。) を実施しました。

<監修者プロフィール>
藤原忠雄 博士 (学校教育学)
公認心理師・学校心理士SV、兵庫教育大学大学院教授。26年余りの教職及び教育行政職を経て現職。学校心理学や学校教育相談を専門とし、児童生徒のストレスマネジメント教育や教職員のメンタルヘルスを主な研究テーマとしている。

髙橋徹 博士 (人間科学)
公認心理師・臨床心理士。東京大学教育学部卒業後、早稲田大学大学院でマインドフルネス研究の第一人者である熊野宏昭教授の指導のもと、マインドフルネスのメカニズム研究に従事。日本学術振興会特別研究員を経て、早稲田大学人間科学学術院助教として、マインドフルネスの研究・教育に携わっている。

<測定尺度の参考論文>
>>リラクセーション感尺度
下田 芳幸・田嵩 誠一 (2004). 中学生に対するストレスマネジメント教育に関する研究 − 「リラクセーション感」によるリラクセーション技法の検討−. 九州大学心理学研究, 5, 171-181.
>>ストレス反応尺度
鳴田 洋徳・戸ヶ崎 泰子・坂野 雄二 (1994). 小学生用ストレス反応尺度の開発. 健康心理学研究, 7, 2, 46-58.
>>共感性尺度
長谷川 真里・堀内 由樹子・鈴木 佳苗・佐渡 真紀子・坂元 章 (2009). 児童用多次元共感性尺度の信頼性・妥当性の検討. 日本パーソナリティ研究学会, 17, 3, 307-310.
>>自己統制尺度
塚本 伸一 (1995). 母子関係が子どもの自己統制に及ぼす影響 −自己統制尺度によるアプローチ−. 応用心理学研究, 20, 23-32.
>>自己肯定感尺度
東京都教育センター「自尊感情・自己肯定感」
自尊感情測定尺度 (東京都版)

■ プロジェクトの背景
新型コロナの拡大と長期化により、子供たちへの心理的な影響が危惧されており、積極的な心のケアをしていくことが社会的な課題になりつつあります。厚生労働省の調査によると令和3年(2021年)5月までにおける児童生徒の自殺者数は192人で、前年同月比22%増加しています。

 

 

このような中で、MELONは子供向けの動画マインドフルネス・プログラムを開発しました。今回は子供たちにこのプログラムを受講していただき、マインドフルネスにより一般的に得られるとされている効果を実際に得ることができるか効果測定いたします。

マインドフルネスはストレスや不安の低減、共感力等を向上させるとされており、コロナ禍における子供たちのメンタルヘルスの改善・維持に役立つとMELONは考えております。

■ マインドフルネスについて
マインドフルネスは宗教的なものではなく、近年、欧米を中心に脳科学や心理学の分野で研究が進んでいる極めて科学的なメソッドです。継続的にマインドフルネスを実践することで、QOL(クオリティオブライフ、生活の質)が改善することが分かっています。
詳細はこちらよりご覧ください。
  >>https://www.the-melon.com/science/

■ 子どもたちのメリット
認知機能の改善、社会的・感情的なスキル、また幸福度という観点から、マインドフルネスを学ぶメリットがあると考えられています。それらは長期的に、子供たちをより豊かな人生に導く上で役立つと考えられます。例えば、幼児期の社会的スキルのレベルは、成人期における教育、雇用、犯罪、薬物乱用、メンタルヘルスの状態との関連性が高いことが知られており、マインドフルネスを実践する子供たちは以下のような能力を身に付けることが期待できます。

 

注意力と学習能力 社会的・感情的なスキル レジリエンス
  • 注意力と集中力
  • 認知機能の発達
  • 落ち着いた行動
  • 共感力
  • 社会的スキル
  • 感情コントロール
  • 不安とストレスの低減
  • トラウマ症状の緩和
  • うつ病の予防

 

■ 株式会社Melonについて

MELONは、米国の大学や研究機関で効果が認められたエビデンスをベースに、初心者にも取り組みやすく、継続しやすい、科学的なアプローチに基づいたマインドフルネス・プログラムを開発し、法人・個人のお客様に提供することを目的に設立されたスタートアップです。日本中に “メディテーションする場” をつくり、マインドフルネス・カルチャーを広め、日本・世界のウェルビーイングを向上させることをミッションとして活動しています。

会社名:株式会社Melon
所在地:東京都港区南青山4-18-21 南青山スカイハイツ113
代表者:代表取締役 CEO 橋本 大佑
設立:2019年4月22日
URL:https://www.the-melon.com

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