​肌のうるおいを高めるハーブエキスの組み合わせを発見!

日本メナード化粧品株式会社のプレスリリース

日本メナード化粧品株式会社(名古屋市中区丸の内 3-18-18、代表取締役社長:野々川純一)は、カモミールエキスとタイムエキスを組み合わせることで、単体よりも効果的に肌のバリア機能を高めることを発見しました。これら2種類のハーブエキスの組み合わせは、肌のうるおいを高める健康食品への応用が期待されます。

  • 肌のうるおいに重要な「バリア機能」

肌のバリア機能肌のバリア機能

肌の乾燥は多くの人が感じている悩みの一つであり、その原因には肌の「バリア機能」の低下があります。バリア機能とは、肌内部の水分を逃がさないようにする働きのことです。バリア機能の高い状態を保つために必要な要素としては、NMF(天然保湿因子)が豊富にあることや角質細胞を包む角質細胞膜が強固であることなどが挙げられます。

 

 

  • カモミールエキスとタイムエキスがバリア機能を改善し、肌のうるおいを高める!

ハーブの美容効果について研究する中で、カモミールエキスとタイムエキスに、肌が産生するNMFの量を増やす効果と角質細胞膜を強くする効果があることを発見しました。さらに、カモミールエキスとタイムエキスを組み合わせることで、これらの効果が高まることも見出しました(参考資料1)。この結果から、カモミールエキスとタイムエキスを併用すると、肌のバリア機能が効率的に改善し、うるおいが高まると期待されます。
また今回、これらハーブエキスとセラミドなどを組み合わせた健康食品を3か月飲用することで、バリア機能が向上し、頬部のカサつきが改善することを確認しました(参考資料2)。今後、肌の乾燥で悩まれている方に向けた新しい健康食品の開発に応用してまいります。

ハーブエキスのNMF産生効果ハーブエキスのNMF産生効果

 

カサつき改善の代表例(40代女性・頬部)カサつき改善の代表例(40代女性・頬部)

なお、本研究成果は2021年9月4日~5日にオンラインで開催された「第38回和漢医薬学会学術大会」にて発表しました。

 

 <参考資料>
1.2種のハーブエキスが肌のうるおいを高める
メナードは、これまでに多くのハーブの有効性について研究を続けてきました。今回は、カモミールから抽出したエキス(カモミールエキス)とタイムから抽出したエキス(タイムエキス)に、肌の天然保湿因子であるNMFの産生を促す遺伝子(BLMH)および角質細胞膜の形成を促す遺伝子(TGM1)の発現量を高める効果があることが分かりました。すなわち、この2種のハーブエキスには、NMFを増やし、角質細胞膜を強固にすることで肌のバリア機能を高める効果が期待されました。さらに、カモミールエキスとタイムエキスを組み合わせることで、これらの効果が高まりました。
 

図1図1

図2図2

図1,2 カモミールエキス、タイムエキスのバリア機能を高める効果

ヒト表皮角化細胞を用いた実験 添加6時間後(上)24時間後(下)の遺伝子発現量を測定
* p<0.05 vs 未添加, § p<0.05 vsカモミールエキス、タイムエキス
 
 
2.2種のハーブエキス、セラミドなどを配合した健康食品の肌のうるおいに対する効果
カモミールエキス、タイムエキス、セラミドなどの素材を組み合わせた健康食品を3か月間飲用したときの効果について確認しました。その結果、3か月間の飲用によって頬部のバリア機能が向上し経皮水分蒸散量(TEWL※)が減少しました。さらに、頬部のカサつきの改善も確認できました。
※経皮水分蒸散量(TEWL:transepidermal water loss)
体内から皮膚を通じて体外へ逃げていく水分量のこと。TEWLの数値が低いほど体外へ逃げていく水分が少なく、バリア機能が高いことを意味します。
 

図3図3

図3 ハーブエキスを含む健康食品のバリア機能に対する効果
ハーブエキス、セラミドなどを配合した健康食品を3か月間飲用し、頬部の経皮水分蒸散量(TEWL)を測定
飲用なし 16名, 飲用あり 21名 (20~60代男女)
* p<0.05 vs 飲用なし
 

図4図4

 図4 カサつき改善の代表例(40代女性・頬部)

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