保険適用されるまで不妊治療延期を検討する人は全体で8割超!不妊治療に関する意識調査

医療法人 浅田レディースクリニックのプレスリリース

 不妊治療専門のクリニック 医療法人浅田レディースクリニック(所在地:東京都港区他全国3院)は全国の20代~40代女性300人を対象に「不妊治療の保険適用に関する意識調査」を実施いたしました。

調査結果サマリー
1)不妊や不妊治療に関する知識の浸透の低さについて

  • 妊娠を希望している人で、「不妊治療」について詳しく知っている人はわずか18.0%
    20代~40代、世代問わず共通して「不妊治療」の知識に自信がないことが明らかに。
  • 将来妊娠を希望している人で、「生理に関する悩みがある」人の約7割(65.6%)は産婦人科医を受診していないことが判明。
  • 2022年春に不妊治療の保険適用が開始することについて全世代共通で2人に1人が「知らない」と回答!
  • 体外受精のイメージについて5人に1人が「特にイメージはない」と回答!

2)不妊治療の保険適用により不妊治療を検討する人について

  • 「近い将来、妊娠を希望している」が不妊治療を受診したことがない人のうち、不妊治療が保険適用
    された場合不妊治療を受けたい人は、約6割(56.1%)!不妊治療の保険適用範囲が今後広がることで受診を検討する人が増える可能性が伺える。
  • 不妊治療の保険適用待ちはリスクにつながる?
    不妊治療が保険適用されるまで治療延期を検討する人は全体で83.9%、30代は92.3%と最多

3)不妊治療を経験者には、治療開始タイミングを後悔する人も

  • 不妊治療を20代で始めていても、「もっと早くすればよかったと3人に1人」が回答。
    一方で、不妊治療を行った経験がない人だと治療開始時期について30代が適切だと思う人は55.0%と半数を超えている。

※本リリースに含まれる調査結果をご掲載頂く際は、必ず 「医療法人浅田レディースクリニック調べ」 と明記下さい。
※本リリースに記載していない調査結果もございます。詳細は浅田レディースクリニックPR事務局までお問合せください。

【調査概要】
インターネット調査
・調査方法:インターネットアンケート   
・調査実施機関:株式会社ネオマーケティング 
・調査実施期間:2021年9月9日(木)~2021年9月10日(金)
・対象地域:全国
・対象者:300名(20~40代 各年代 100名)

 

1)不妊や不妊治療に関する知識の浸透の低さについて

●「現在または近い将来、妊娠を希望していますか。」という問いに対して、希望すると回答した人は、20代~40代で30.3%*図1。そのうち、「不妊治療に対してあなたはどの程度知識がありますか。」という問いに対して「詳しく知っている」と回答した人は、わずか18.0%*図2。妊娠を希望している人でも、不妊治療への知識に対する自信がないことが明らかに。

*図1 ※以下グラフの単位は全てパーセント*図1 ※以下グラフの単位は全てパーセント

*図2*図2

●「現在または近い将来、妊娠を希望していますか。」という問いに対して、希望すると回答*図1かつ、そのうち「生理痛、生理不順など生理に関する悩みがありますか。」という問いに対して「はい」と回答した人の中で*図3、症状改善のため産婦人科を受診したことがない人は約7割(69.0%)
妊娠を希望していても、多くの人は生理に関する悩みを医療機関で解決していないことが明らかとなった。

*図3*図3

*図4*図4

●「不妊治療の保険適用範囲が2022年春から拡大されることを知っていますか。」という問いに対し、「はい」と回答したのは、38.3%、「いいえ」と回答したのは61.7%*図5。
全世代共通で不妊治療の保険適用開始について、2人に1人が知らないことが明らかに。

*図5*図5

●「体外受精に対してどのようなイメージをお持ちですか」の問いに次の6つの選択肢を準備した。選択肢:「不自然に感じ、抵抗がある」「親戚・会社など世間の目が気になる」「治療を受けることに恐怖感がある」「費用がかかる」「優れた不妊治療の一種だと思う」「特にイメージはない」*図6

*図6*図6

全世代共通して費用がかかるとの回答が一番多いが、「特にイメージはない」と5人に1人が回答。

 

2)不妊治療の保険適用により不妊治療を検討する人について

●「近い将来、妊娠を希望している」人で、現在または過去に不妊治療を行った経験がない人は、全体の73.0%と大多数*図7。

*図7*図7

ないと回答した人の中で、不妊治療が保険適用された場合不妊治療を検討したい人は、56.1%と、半数以上が不妊治療を検討していることがわかり、不妊治療が保険適用された場合、不妊治療を行う人、検討する人が増えると予測できる*図8。

*図8*図8

●「現在または過去に不妊治療を行った経験がある」または「検討中である」とお答えの方に「不妊治療の保険適用範囲が広がることを受けて、治療の開始時期の延期を検討しますか。」と質問したところ、全体の83.9%は「延期を検討する」と回答。特に30代は「延期を検討する」と回答した人が92.3%という結果になった。

*図9*図9

 

 

3)不妊治療の経験者の中には、治療開始タイミングを後悔する人も

「現在または過去に不妊治療を行った経験がある」人で、20代から治療を始めた人のうち、「もっと早く始めれば良かった」と回答したのは33.0%。20代で治療を開始した人でも3人に1人が開始時期を後悔しているという結果になった*図10。比較して、「現在または過去に不妊治療を行った経験がない人」に対して、「不妊治療を検討もしくは開始する場合、何歳からの開始が適切だと思いますか。」と伺ったところ、30代が適切だと思うと回答した人は約55.0%*図11。20代で開始した人の内3人に1人が早く始めれば良かったと回答しているなかで、30代が適切だと考える人が半数を超えることが判明し、治療経験者と未経験者の間でギャップがあることが明らかになった。

*図10 ※30代40代については「いいえ(もっと遅くても良かった)と回答した人は0人だった。*図10 ※30代40代については「いいえ(もっと遅くても良かった)と回答した人は0人だった。

*図11*図11

 

4)専門家・浅田レディースクリニック浅田義正先生が解説

●不妊と生理の関係性について。生理の悩みがあるときは、産婦人科へ行くべき?
生理が不順であるというのは、何かホルモン的な異常があると考えるべきで、できれば産婦人科を受診したほうが良いと思います。
また不妊治療専門の私としてはそこでその方の生理不順になっている原因をちゃんと特定してほしいと考えています。
というのは、卵子というのは生まれる前に1回だけ作られて2度とつくられない特殊な細胞です。産まれた時にいちばん数が多く、その後は数が減っていきます。生理が不順であるということは、卵子がほとんどないその前触れかもしれません。一般的には51、2歳で閉経すると言われており、その10年前くらい42,3歳くらいが自然妊娠の限界といわれていますが、100人に1人くらいは30歳前後で閉経するといわれています。ですから、もし卵が少なくなって月経不順になっているのなら、早く卵がなくなってしまうことを想定してその後の人生設計を考えなければなりません。また逆に卵巣予備能が高いAMHという検査の値が高い「多嚢胞性卵巣症候群」の人では、なかなか排卵がうまくいかないということで生理不順になっていることがあります。生理痛が特別ひどいということがあれば、子宮内膜症があるかもしれないですし、その治療が必要になるかもしれません。
ということで、産婦人科には行くべきですし、いざ赤ちゃんがほしいと思った時に不利になるような、子宮内膜症や早発閉経や早発卵巣不全などの自身の疾患を前もって知っておくことが大事なことになります。

●体外受精とは?どんな治療法?人工授精と何が違う?
人工授精は昔から行われている治療で、子宮の中の子宮頸管や子宮体部の中に精子を入れる治療法です。精液は色々な物質や雑菌も入っていますので、きれいにあらってから子宮内に入れていくというのが主流で、精子の数が少ない方や運動が弱い方が対象です。
一方、体外受精は人工授精とは全く違い、卵巣を刺激して成熟卵を採り体外で受精させます。精子を振りかける、あるいは精子を1匹、顕微授精の手法で卵子の中に入れて受精卵を作り、しばらく培養してから子宮に移植します。人工授精と体外受精は言葉でいうと同じように感じる方がいるかもしれないですが、子宮内媒精と体外受精と言い換えることができるでしょう。

●不妊治療の保険適用待ちはリスクになる可能性も?不妊治療を開始する時期は何歳がいいの?
20~30年前の不妊治療は、卵管が詰まっている、精子が少ないなど原因がある人を不妊症として治療していました。しかし現在は外来患者さんの平均年齢が40歳くらいとなり、多くの人が卵子の老化による「原因不明不妊」として治療されています。
妊娠率というのは35歳くらいからどんどん減っていきます。ですから40歳近くになっている方が来年の保険適用のために半年待っていると、その間に妊娠率が低くなり、より治療が不利になるということを考える必要があります。
また、不妊治療を開始する時期については、もともと不妊症でなければ、3ヶ月で6割、半年で7割、1年で8割妊娠すると言われています。ですから、何歳であっても不妊治療の定義は、1年避妊していないにもかかわらず妊娠しない場合を不妊症と定義していますので、結婚されて普通に夫婦生活があっても妊娠できなければ不妊治療はどの年齢においても開始すべきだと思います。年々どんどん妊娠しにくくなるということが明らかですので、始めるのが遅いということはありません。子育ての環境が整えばできるだけ早く始めていただきたいと思います。
また卵巣の中に残っている卵子の目安である卵巣予備能、AMH(アンチミューラリアンホルモン)の検査をぜひ早めにしていただき、そのうえで色々な人生設計に役立てていただければと考えます。

●妊娠を希望する人は症状がなくても、産婦人科を受診したほうがいいの?
症状がなくても、これから妊娠しようと思っている人、また思うように妊娠できないと感じている方は産婦人科を受診したほうがよいでしょう。
不妊症の主な原因は卵子の老化、年齢ですが、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症というような妊娠に不利になる疾患も年齢と共にどんどん増えていきます。疾患があった場合、早めに受診してその後の妊活をどのように進めていくかということを考えることが大切だと思います。

 

■浅田レディースクリニック 理事長 浅田義正(あさだよしまさ)
日本でも有数の体外受精成功率を誇り、愛知・東京でクリニック展開する「医療法人浅田レディースクリニック」の理事長を務める。海外での体外受精研究実績を持ち、顕微授精の第一人者。妊娠という“結果”を重視した「浅田式」不妊治療を行っている。

 

■浅田レディースクリニックについて
「奇跡ではない 感動の妊娠との出会いをあなたに」をスローガンに不妊治療により患者の皆様を幸せにすることを目標とする不妊治療専門のクリニック医療法人浅田レディースクリニック。国内で数少ない顕微授精の実績があり、最先端の不妊治療を受けることが可能です。通常65%の採卵あたりの受精率が浅田レディースクリニックでは、85%以上。経過ではなく結果にこだわる治療を行っています。(公式HP:https://ivf-asada.jp/

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