マルホ株式会社のプレスリリース
マルホ株式会社が行っているニキビ一緒に治そうProjectは11月12日(いいひふの日)に合わせて、下記調査結果を公開いたします。
調査トピックス
■小学4年生から中学3年生のうち、約半数がニキビを発症している。
■ニキビに関する相談相手は、約90%が母親、約15%が父親と回答。
■自身の思春期に比べて医療用医薬品の種類が増えていることを知らない母親が約80%。
■医療用医薬品の種類が増えたことを知っている母親は医療機関を受診させる割合が高い傾向。
■ニキビのはじまりである「コメド」を知っている母親は30%を下回った。
■子供のコメドや軽症のニキビに対するアドバイスとして「洗顔を念入りにする」が最多。
■ニキビへの対処は「洗顔を念入りにした」が最も多かったが、
満足度が1番高いのは「医療機関の受診」であった。
用語の定義
ニキビ:医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」といい、
思春期以降に発症する慢性炎症性皮膚疾患です。
コメド:医学的には「面皰(めんぽう)」といい、毛穴に皮脂や角質が詰まっている状態です。
触るとザラザラしています。
炎症性皮疹:アクネ菌が増殖して炎症が起こった状態で、赤ニキビ、黄ニキビとも呼ばれます。
ニキビ痕(あと):ニキビを無理やり潰したり、放置しておくと治っても凸凹に痕が残ることがあり、
これを瘢痕(はんこん)と言います。凸凹のニキビ痕はなかなか消えません。
ニキビ重症度定義
軽症:片顔の炎症性皮疹数が5個以下
中等症:片顔の炎症性皮疹数が6個以上20個以下
重症・最重症:片顔の炎症性皮疹数が21個以上
■ニキビは小学4年生からできることも?!中学生では約半数にニキビができていた。
母親の回答によると、自身の子供である小学4年生から中学3年生の1,256名のうち、43.9%(551名)が顔または身体にコメドがありました。顔のニキビ(コメドまたは赤ニキビ)の保有率は49.7%(624名)、保有率と重症度は、男女ともに学年が上がるにつれ高くなりました。また、小学校4年から6年生では男子のニキビ保有率は女子よりも低く、中学生以降は横並びになるという結果に。第2次性徴※のタイミングの男女の違いを反映していました。
※第2次性徴:思春期になってあらわれる、身体の各部分にみられる男女の特徴。
■ニキビの相談相手は母親!約90%が母親に相談しやすいと回答しました。
回答者である母親を介して質問した結果ではありますが、子供がニキビについて相談しやすい相手として89.6%(562名)が母親と回答。それ以外は父親15.3%(96名)、友人12.4%(78名)であることが分かりました。
■ニキビのはじまりである「コメド」を知っていると回答した母親は30%を下回りました。
ニキビに関する症状で、炎症性皮疹、コメド、ニキビ痕の写真を提示し、それぞれどのような状態かを知っているか質問したところ、赤ニキビは58.9%(740名)、ニキビ痕は48.4%(608名)が知っていると回答。それに対し、コメドを知っていると回答したのは29.5%(371名)でした。また、各症状について、医療用医薬品での治療が可能であると思うと回答した人の割合は、赤ニキビで82.4%(1,035名)、ニキビ痕で28.3%(356名)、コメドで71.4%(897名)という結果でした。
■医療用医薬品の種類が増えたことを知っている母親は、医療機関へ受診させる傾向が高かった。
子供にニキビ治療のため医療機関を受診させなかった母親に、その理由を尋ねると「医療機関を受診する程の症状ではないと思ったため」と回答した割合が最も高く、71.0%(298名)でした。
母親自身の思春期と比べ、ニキビ治療に用いられる医療用医薬品が増えています。ニキビ治療薬の変化に対する母親の認知の有無別に子供の医療機関受診の有無を分析した結果、ニキビ治療薬の変化を知っている母親が子供に医療機関を受診させた割合は、変化を知らない母親よりも高い傾向にありました。
■子供のコメドや軽症のニキビに対するアドバイスとして「洗顔を念入りにする」が最多。
子供の顔のニキビに対して、どのようなアドバイスをするかをニキビの重症度別に質問したところ、コメドのみと軽症のニキビに対しては、「洗顔を念入りにする」を選択した割合が最も高く、半数を超えました。「医療機関を受診する」を選択したのはコメドのみで22.7%(285名)、軽症で41.8%(525名)、中等症で74.8%(940名)、重症・最重症で93.0%(1,168名)という結果でした。軽症では半数以上が受診を勧めないことが明らかに。また、「薬局・通販の薬を使う」を選択した割合は、軽症のニキビが最も高いという結果でした。
■ニキビへの対処は「洗顔を念入りにした」が最多。満足度が高いのは「医療機関の受診」。
子供にニキビがある母親627名のうち、ニキビ治療を目的として子供に医療機関を受診させた割合は、33.0%(207名)でした。その他の対処として、割合が最も高かったのは「洗顔を念入りにした」(76.1%,477名)でした。各対処方法に対して「満足している」割合は、「医療機関で治療した」が最も高く(26.1%,54名)、他の対処方法では10%未満という結果でした。「やや満足している」の回答を含めた割合についても、「医療機関で治療した」が最も多く(71.5%,148名)、他の対処方法は50%前後でした。
対処方法
満足度
■思春期ニキビができたら母親からの適切なアドバイスが重要!
本アンケート調査では、小学4年生から中学3年生までの子供をもつ親が、ニキビの初期症状であるコメドやその治療について認知が十分でないこと、子供のニキビに対しては特に症状が軽度である場合には、医療機関での治療以外の方法で対処させる場合が多いことが明らかになりました。また、ニキビ治療に用いられる医療用医薬品の種類の変化に対する親の認識が、子供の医療機関受診につながっている可能性が示唆されました。論文著者の島田辰彦先生(日本臨床皮膚科医会学校保健委員長)によると、ニキビへの対処として、洗顔を始めとしたスキンケアも重要ですが、医療機関での治療は高い満足度と確実な有効性が期待できます。ニキビ痕のリスクを低下させるには、赤ニキビだけでなくニキビのはじまりであるコメドに対する治療を積極的に行うことが重要であること、また、現在の医療用医薬品ではニキビの幅広い症状に対応した治療が可能であることを認識し、思春期ニキビの発症直後の患者の医療機関受診を促すことが重要であると言えます。
【調査概要】
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査テーマ:思春期ニキビに関する調査
・調査対象者:小学4年生から中学3年生までの子を第一子に持つ母親 計1,256名
・調査実施日:2021年4月9日~12日
・調査主体:マルホ株式会社
ニキビ一緒に治そうProject
ニキビ一緒に治そうProjectは、マルホ株式会社が行っているニキビの疾患啓発活動の総称です。ニキビに悩む患者さんに向けてニキビのできる仕組みや治療だけでなく、ケアを含めた情報を発信することで、より多くの患者さんが自分の肌に合った治療や対処を選択し、ニキビに悩まない生活を送っていただくことを目的としています。マルホ株式会社は大阪市北区に本社を置く、医療用医薬品等の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業です。
ニキビ一緒に治そうProject公式サイトでは、ニキビの原因やケアの仕方などのニキビ情報ほか、ニキビ治療ができる病院を検索できる検索サイトなど、コンテンツを多数ご用意しています。ニキビにお悩みの方もそうでない方も、公式サイトをご覧になって今一度、ニキビについて深く考えてみてはいかがでしょうか。
<ニキビ一緒に治そうProject公式サイトURL>
https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/index.html