近場消費やマイクロツーリズムで進む京都のヘアケア需要の多様化に合わせ、老舗美容室が創業初となるシャンプーの量り売りを開始

ひさだアートインダストリー株式会社のプレスリリース

ひさだアートインダストリー株式会社(京都市中京区 代表:久田智史)は、近場消費やマイクロツーリズムで進む京都のヘアケア需要の多様化を受け、2021年12月16日(木)より地元住民および近郊からの観光客向けにお客様の様々な状況と必要量にあわせた量り売りによるシャンプーの提供を開始いたします。

【なぜ量り売りなのか?】
量り売りする商品は、弊店が開発するシャンプー「SHAMPOO 1899 KYOTO」が主となります。通常は、250mlのボトル製品と、500mlおよび1Lの詰め替え用パックのみ販売しております。しかし、量り売りはご存じの通り、お客様にとって、必要な分だけ購入することができます。さらに、量り売りは、必ず売り手と買い手にコミュニケーションを生み出します。たとえば、肉屋や八百屋の店主は、量り売りをしながら、旬の食材の調理法を教え、お客様の食生活をより豊かにします。シャンプーの量り売りも同様、季節特有の髪のコンディションやお客様の個人的な髪の悩み、状況に合わせた洗髪法や分量をお教えすることで、より多様な形で進む京都のお客様のヘアケア需要にお応えできると考えます。

【なぜ今、始めるのか?】
昨年から続く新型コロナウイルスの影響はかつてないものとなっています。120年以上、京都の町とともに歩み、見て参りましたが、その影響はここ京都でも同じです。海外や遠方からの観光客は減り、新しくマイクロツーリズムや地域の皆様の近場消費が盛んになり、従来にはないヘアケア需要の多様化が進みました。1泊分のシャンプーとコンディショナーをお求めになるお客様や、弊店が構える烏丸御池という地域柄、富裕層のお客様の近場消費によるヘアケア需要、廃プラ製品の需要なども増え、各々のお客様が新しい時代にあった新しいライフスタイルを始めておられる印象を受けます。
このように消費のしかたが変化する中で、私どもが新たに取り組むのが、シャンプーの量り売りです。シャンプーの量り売りは、1899年の創業以来、初となります。しかしながら、120年以上に及ぶ弊店の長い歴史を振り返れば、この取り組みは、決して単なる思いつきや偶然ではありません。
私どもは、常にお客様一人ひとりの髪と真摯に向き合い続けてきました。髪の悩みは実に多様でありました。お客様の理想のヘアデザインを一つ一つ実現していくためには、髪のカットだけでは足りません。そこで、私どもはヘアコンディションの専門家を育成し、髪のコンディションを守るヘアケアの提案を過去にスタートさせました。長らくヘアケアの提案を続ければ、シャンプーのしかたやドライヤーの使い方だけでなく、髪の質に深い関係のある食生活や睡眠など、さらにお客様のプライベートに寄り添ったアドバイスをすることとなりました。そして、ついに四半世紀前、フルオーダー形態に適した内装として、全8席個室のプライベートサロンとしたのです。
今回、新型コロナによる近場消費やマイクロツーリズムなど、お客様のヘアケア需要の多様化に応えるべく、量り売りをスタートさせることは、弊店にとって至極当然のことであり、まさにお客様お一人お一人の髪の課題に真摯に向き合う覚悟の現れなのです。これまで大切にしてきた老舗としての在り方を、変化の激しい今だからこそ、時代に合わせた新しい形で表現していくべきだと考えます。

【なぜ12月16日開始なのか?】
12月も半ばに入れば、年末年始に向け、世の中は慌ただしくなります。良い年越しを迎えるためにお見えになる常連のお客様もいらっしゃいますが、残念ながら、多忙のあまり、サロンでの施術には時間を充てられない方もいらっしゃいます。せめて弊店に来ていただき、シャンプーの量り売りでお買い求めいただければ、お一人お一人に適した分量とこの時期のヘアケアのアドバイスを時短で提供し、気持ちよく年越しを迎えていただけると考えます。サロン内での施術に極めて近いレベルで、ご自宅でセルフケアができる、まさに今回の量り売りサービスは、弊店のヘアケア技術の“テイクアウト”と言えます。年末年始、ご自宅でも最高のヘアコンディションを保っていただきたいと、切に願うばかりです。

【量り売りの方法について】
店頭にて、専用の量り売り機を設置致します。お客様は別途ボトルや容器をご持参いただく必要はございません。ご購入専用のパウチ袋容器を弊店にてご用意致します。
今回の量り売り実施にあたりまして、薬機法に定められる衛生基準等を遵守するため、一般的な食品等の量り売りとは異なる方法で行います。具体的には、お客様に容器をご持参いただく形ではなく、弊店用意のパウチ袋容器に、お客様が所望される分量を、弊店スタッフがお詰めする方法で販売致します。理由と致しましては、ヘアケア製品の販売では、容器の消毒が義務付けられております。しかしながら、ご家庭でお持ちの容器をお客様側で完全に消毒することは極めて困難です。お客様の衛生をお約束することは、衛生業務を普段から行う事業者として当然であり、責務でございます。
ただし、お客様の量り売りに対するご期待は、自前の容器をお持ちになることで、廃プラ対策になるという点にもございます。このことに鑑み、私どもで用意させていただく容器は、プラスチック材を最小限に抑えたアルミや紙パウチとすることに致しました。(※少量容器は一部プラ)今後、容器の画期的な消毒法やセルフサービスでのご利用などで、衛生面が担保できるようになれば、より利用しやすい販売方法へと変更していくことも検討致します。

【量り売りで購入できる商品】
弊店の主力商品である「SHAMPOO 1899 KYOTO」のほか、「COLLECTION 1899 KYOTO」のラインナップすべてが量り売りでご購入いただけます。

  • シャンプー:SHAMPOO 1899 KYOTO
  • コンディショナー:CONDITIONER 1899 KYOTO
  • シャワージェル:SHOWERGEL 1899 KYOTO

【料金体系について】
シャンプー、コンディショナー、シャワージェルすべて以下の料金体系となります。

  • 1~300ml:8円/ml
  • 301ml~500ml:7円/ml
  • 501ml~1000ml:6円/ml
  • 1001ml〜:5円/ml

なお、2022年1月末日までは、一律5円/mlとなります。(※参考レギュラーサイズ通常10円/ml)

【期間限定特典について】
2021年12月16日から翌年1月末日までにご来店のお客様のうち、以下に該当される方には特典がございます。
<地域限定配布のチラシをご持参の方>
200ml以上お買い上げで30ml増量
500ml以上お買い上げで50ml増量
<ご来店時、LINE公式アカウントに新規友だち追加してくださった方>
限定フレグランスのシャンプー30mlボトルをプレゼント。冬至が近づいております。季節限定「ゆずジンジャー」フレグランスで量り売り限定シャンプーをご用意致しました。

【量り売りサービスの今後の展望は?】
量り売りの場は、売り手と買い手がもっとも近い距離でコミュニケーションできる機会です。ヘアコンディショニストが必要に応じて、お客様の髪を見ながら、髪質やその日の状態、季節要因などを分析し、ベストな分量や洗髪方法、普段のヘアケアの心がけなどをアドバイスさせていただきます。つまり、お客様はご自身の髪のお悩みを充分に伝えることができ、私どもは、様々なお客様のニーズに直接オンタイムでふれることができます。このように直のコミュニケーションで得られた知見を、さらなる製品開発に活かし、素早くお客様へフィードバックできる仕組みづくりを目指して参ります。顔の見えないビックデータから帰納法的な解析により、お客様のニーズに応えていくモノづくりも良いことですが、私どもは、老舗らしく、量り売りの場を通して、顔の見えるお客様が教えてくださる細やかで貴重なご意見を、ひとつひとつ時間をかけて咀嚼し、新たな開発につなげていきたいと考えます。「髪は細部に宿る」と言うように、ミクロ視点での課題に取り組むことが、最終的にマクロな課題を、一段上のレベルで解決できると堅く信じております。
また、より良い製品開発でのお客様への還元だけに留まらず、将来的には、量り売りサービスから拡張させ、髪に関する知識や経験を共有できるコミュニティサロンを目指して参ります。さまざまなヘアケア、スキンケアプロダクトを、好きな量と容器、ラベルデザインの組み合わせで楽しめ、お客様がご自身のヘアケアライフにポジティブでいられるバーのような空間を創造して参ります。新型コロナ以降、消費の在り方が大きく変わり、多様化が進みました。事業者としても商品やサービスの新しい提供形態が問われていると考えます。お客様の声によく耳を傾け、永年の智恵と斬新な切り口でイノベーションを続けて参ります。

【地元企業の製品や技術を多数採用する狙い】
今回の量り売りサービス開始にあたりまして、多くの地元企業の皆様に多大なるご支援を賜りました。京都発の製品や京都で培われた技術をなるべく活用し、当サービスを介して、地元製品や企業の魅力を一般の皆様に伝えていきたいという狙いがございます。農産物や水産物のように直接的な地産地消とまでは行きませんが、近場消費が見直される中、さらなる後押しとなる事業展開で、地域経済に貢献して参ります。

<協力会社一覧>

  • 金市商店(量り売りサービス企画協力)/本社 京都市中京区
  • 佐藤医科機械製作所(什器製作)/本社 京都市中京区
  • 富田建設(什器製作)/支店 京都市中京区
  • 福井度量器(計量器のコーディネート)/本社 京都市上京区
  • 佐々木酒造(ヘアケア製品原材料の酒粕製造)/本社 京都市上京区

【SHAMPOO 1899 KYOTOについて】
「SHAMPOO 1899 KYOTO」は、弊店が創業120年を迎えた令和元年に、初の自社製品として独自開発し、常連のお客様に使っていただくことからスタートした、ヘアコンディショニング専門のオーガニックシャンプーです。現在では、国内外の小売店様など、約150店舗で販売されております。
シャンプーとはヘアコンディションを整えるために髪を洗浄することが本来の目的です。しかしながら、洗浄力が高すぎれば、過剰な洗浄成分のため髪が痛み、きしんでしまうことがございます。それをコンディショナーのシリコンやオイル成分で無理やりコーティングし、仕方なく髪の仕上がりをごまかすことが、昨今多くの方々の髪の悩みを深刻化させる原因であると考えます。
「SHAMPOO 1899 KYOTO」は、余計なコーティング成分を使うことなく、健康毛であればシャンプーだけでヘアコンディショニングまで出来ることが特徴です。つまり従来のコンディショナーインシャンプーではなく、洗浄成分を髪に優しいものに厳選し、ベストな配合に調整することで、コンディショナーを不要とするシャンプーを目指しました。
なお、当シャンプーは、弊店のヘアケアブランド「COLLECTION 1899 KYOTO」の商品です。シャンプー以外にコンディショナーがございますが、お客様には、最終的には当シャンプーだけでベストな髪のコンディションに保っていただけることを目指しております。

【「COLLECTION 1899 KYOTO」開発者 久田智史について】
ひさだアートインダストリー四代目当主。髪の専門家「ヘアコンディショニスト」として年間500名以上のお客様の髪の相談に応えている。2007年、第30回オールジャパンヘアスタイリングコンテスト優勝経験を持つ。髪を切るデザインだけでなく、スタイリング、ヘアコンディショニング、頭皮ケアのプロとして京都および東京を中心に活動している。

【ひさだアートインダストリー株式会社について】
名称 : ひさだアートインダストリー株式会社
代表取締役: 久田智史
本社 : 〒604-8251京都府京都市中京区三条通油小路西入三条通油小路町144
創業年月日: 1899年11月30日(※創業時は屋号 久田静和軒)
WEB : https://hisada1899.com/

創業1899年。京都で122年、美を論じて参りました。“美しさ”には必ず“快適さ”が伴います。お客様の髪の悩みの大半はデザインではなく、コンディションで起こっているということ。これがお客様の相談に向き合い出た答えです。医師にも外科や内科があるように、お客様のヘアデザイン一つとっても、多彩な専門家が互いに専門性を持ってチームとしてコーディネートすることで究極のヘアデザインが実現すると考えます。“髪”と“美しさ”の価値観を変えるハイレベルなデザインとそれを維持するコンディショニング。どこへ行っても満足できないお客様の声にお応えし、近年は東京でも提案を行っています。1年後、2年後、5年後、年月が経つにつれ今より確実に“美しく”“快適”であることを保証するサロンです。

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。