株式会社バスクリンのプレスリリース
株式会社バスクリン(本社:東京都千代田区 社長:三枚堂正悟)は、温泉を科学し、現代人の日常生活の様々な症状*を、その日のうちにケアすることを目的とした薬用入浴剤「きき湯」にて、昨今の急速な社会環境の変化に伴い、気づかないうちに蓄積する令和時代の「新しい疲れ」を「名もなき疲れ」と命名し、人気イラストレーター「ただまひろさん」によるオリジナルイラストとともに、「令和の“名もなき疲れ”図鑑」を昨年度より制作しています。
*:疲労、肩こり、腰痛、冷え、肌荒れ、しっしん、にきび
このたび、2021年の社会的背景や環境を投影した新たな“名もなき疲れ”5種を特設サイト上に公開。この新種の疲れの中から、Twitter投票(投票総数12,812件)を通して、もっとも共感された「“名もなき疲れ”オブザイヤー2021」に、『「永遠につかめない毎日の生活リズム」疲れ』が決定しました。
2021年は、引き続き新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染者の増減の影響で、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が繰り返し発せられるなどし落ち着かない1年となりました。その影響で、働き方も出社とテレワークのハイブリッドや、混雑回避のオフピーク通勤などにより、つい夜更かしをしたり、早起きの日もあったりなど、なかなか特定の生活リズムをつかめなかった方が多かったことから、『「永遠につかめない毎日の生活リズム」疲れ』がもっとも共感を得る結果となったと予想されます。
その他の“名もなき疲れ”の詳細は、下記「令和の“名もなき疲れ”図鑑」サイトよりご確認いただけます
https://www.bathclin.co.jp/sp/kikiyu_namonakitukarezukan/
- 入浴研究の第一人者早坂医師に聞く! 入浴による疲れの緩和術
社会の変化等により、日々身体へ蓄積していく新たな”名もなき疲れ”ですが、毎日の『入浴』によって癒やすのがおすすめです。そこで、入浴研究の第一人者であり、温泉療法専門医である早坂 信哉先生に、2021年をもっとも象徴する疲れ『「永遠につかめない毎日の生活リズム」疲れ』の原因と入浴の関係について、解説いただきました。
東京都市大学人間科学部教授 博士(医学)
温泉療法専門医 早坂 信哉 先生
地域医療の経験から入浴の重要性に気づき3万人以上の入浴を調査した入浴や温泉に関する医学的研究の第一人者。
分かりやすい解説から、テレビやラジオ、ネット配信動画、新聞や講演など多方面で活躍中。著書「入浴検定公式テキスト」(日本入浴協会)、「最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案」(大和書房)、「おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術」(山と溪谷社)など。一般社団法人日本温泉気候物理医学会理事、一般社団法人日本銭湯文化協会理事、一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長も務める。
<『「永遠につかめない毎日の生活リズム」疲れ』の現状と原因>
産業医としていくつかの企業様にお伺いすることがあるのですが、リモートワークの定着により自宅でいつでも働けるようになったことが原因で、仕事が気になってついつい夜遅くまで仕事をしてしまう・・・といった声を聴くことが増えています。さらに出社とテレワークのハイブリッドにより生活リズムが崩れている(自律神経が乱れている)方が非常に多いと感じています。
<『「永遠につかめない毎日の生活リズム」疲れ』の緩和術>
生活リズムを整える上で重要なのは、睡眠です。まずはこの睡眠時間を一定に保ちましょう。その上で、就寝時間から逆算して1.5時間前の毎日決まった時間に入浴することが望ましいです。入浴は交感神経優位の状態(興奮状態)から、リラックス効果を持つ副交感神経を優位にするスイッチを切り替える効果があり、それにより睡眠の質を高めることができます。入浴方法としては、40℃のお湯に10分間全身浴を行いましょう。入浴の体を温める効果(温熱効果)により、血流を改善し疲労回復の効果も得られます。また入浴剤を活用することで、この温熱効果をさらに高めることができますし、入浴剤の香りや色によるさらなるリラックス効果も期待できます。
睡眠・入浴時間はご自身で決めることができると思いますので、毎日決まった時間に入浴、1.5時間後に睡眠を徹底することで、乱れがちな生活リズムを整えましょう。
入浴POINT1|毎日決まった時間に“40℃のお湯に10分間全身浴”
「40℃のお湯に10分間全身浴」することで、交感神経優位の状態(興奮状態)から、リラックス効果を持つ副交感神経を優位にするスイッチを切り替える。それにより睡眠の質を高めるとともに、温熱効果で血流を改善し疲労も回復。これを毎日決まった時間に行うことで乱れがちな生活を整える。
入浴POINT2|入浴剤で温熱効果UP!
水道水を沸かしただけのお風呂より、入浴剤を入れることで温熱効果をさらに高めることが多くの実験結果で報告されている。さらに、入浴剤の香りや色がリラックス効果を高めることも期待できる。
- その他の2021年新種の“名もなき疲れ”
その他にも、長引く新型コロナウイルスの影響による大きな生活様式の変化によって生まれた、2021年新種の“名もなき疲れ”を、早坂先生の入浴による疲れの緩和術とともにご紹介します。
◆「完成が遠い、自宅のサグラダ・ファミリア化」疲れ
リモートワークやおうち時間の長期化に伴い、思い切って自宅を快適化。理想を求めて次々と手をつけるも、いつまでも完成しない我が家に、体力的にもぐったり。
<早坂信哉先生コメント>
お風呂で気分転換! 朝風呂や入浴剤の活用を
模様替えで気持ちを変えるのもいいですが、お風呂でもっと気軽に気分転換をしてみるのもおすすめです。例えば「朝に入浴してみる」、「いつもとは違う香りや色の入浴剤を使ってみる」などすることで気分転換とともにリラックス効果も。朝41℃~42℃の熱めのお湯に5分程度つかることでシャキッとすることができます。
◆「エンドレス段ボール開封」疲れ
買い物や食事を宅配で頼むことが習慣化。油断をすると、家には大量のダンボール。あれこれ運んで開けまくって、片付けて、気づけば腕と肩が重い。
<早坂信哉先生コメント>
温冷交代浴で筋肉疲労緩和!
40℃のお湯にしっかり肩まで5分つかり、疲労のたまっている部位を中心に30℃程度の冷たいシャワーを1分浴びる(冷たすぎるとヒートショックの危険性があるので注意です)。これを3セット繰り返す温冷交代浴で筋肉の緊張を和らげましょう。最後に40℃のお湯に肩までしっかりつかることがポイントです。
◆「我が家のタスク分担会議」疲れ
お互いにおうち時間が増え、夫婦間で、いつの間にか家事と育児の分担会議が増加。2人で話し合うことにより、逆に決めごとが増え、家事がはかどらず。以前より逆に疲れて、身体にどっとくる。
<早坂信哉先生コメント>
お風呂でゆっくり瞑想(めいそう) “マインドフロネス”
なかなか1人きりになれず、常に緊張状態の方も多いです。そんな方におすすめなのが“マインドフロネス”。1人きりで38℃程度のぬる湯に20分程度ゆっくりつかりながら、腹式呼吸で深呼吸を繰り返します。あれやこれやと余計なことを考えずに、1人きりでリラックスすることに集中しましょう。血流を高め疲労回復効果を得るために、炭酸入浴剤を活用することもおすすめです。
◆「足腰かたまる、ふれあい不足」疲れ
飲み会や交流が減り、新しい人間関係がなかなか築けない。出かける機会も減り、いつのまにか保守的に。どんどん腰が重くなり、身体も固まっていく・・・。
<早坂信哉先生コメント>
体の末端から中心部に向けマッサージ!湯船で軽い運動も
リモートワークでパソコンの前から1歩も動かない・・・などで、筋肉が拘縮してしまっていると考えられます。緩和術としては、たっぷりのお湯に肩までしっかりつかり、5分程度たって体が温まってきたら、末端から体の中心に向けてのマッサージや、湯船で軽く腰を前後左右にひねるなど軽い運動を行うと良いでしょう。
- 『きき湯』シリーズとは
温泉を科学し、現代人の日常生活の様々な症状*1を、その日のうちにケアすることを目的とした薬用入浴剤「きき湯」は、2003年の発売以来、多くのお客様にご好評いただいております。
<製品特長>
●様々な症状*1と、疲労感を抱えがちな現代人に寄り添ったNext「きき湯」へ。
・亜鉛*2(保湿成分)配合。温泉ミネラル(有効成分)・炭酸ガス(温泉ガス)・亜鉛*2(保湿成分)を凝縮したツブが発泡し、成分がすばやくお湯に溶け込みます。
・α-ピネン*3を配合した気分やすらぐ香りが広がります。
●温浴効果を高めて血行と新陳代謝を促進し、からだを芯まで温め、症状を緩和して、たまった疲労感をいやし、ラクにします。
●1日の終わりにからだケア。翌日の症状を和らげる健康入浴習慣です。
*1:疲労、肩こり、腰痛、冷え、肌荒れ、しっしん、にきび
*2:グルコン酸亜鉛
*3:森林のすがすがしい空気に含まれる樹木精油中の芳香成分
株式会社バスクリンは「健康は、進化する。」をスローガンに、お客様の健やかで心地よい生活の提供をめざしてまいります。