株式会社Hakaliのプレスリリース
デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」を提供する株式会社Hakali(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長 小川 晋一郎、以下 Hakali)は、「五月病」についての調査を実施しました。
五月頃になると現れる心身の不調を、一般に「五月病」と呼びます。正式な医学用語ではないものの、体のだるさや気分の落ち込みなど、「五月病かも?」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
今年は五月病注意!?と懸念される理由を調査しました。
■ サマリー
調査結果1:コロナ前後で「五月病」のGoogle検索数は8割減
コロナ前後で起きた何かしらの生活変化によって、五月病の検索が減少していたと考えられる
調査結果2:五月病の要因1位は「対人関係のストレス」2位は「溜まっていた疲れがあふれた」
「職場での人間関係に悩んでおり、休み明けを思うと気が重くなってしまった」
「電池が切れてしまったようにやる気がなくなってしまった」
まとめ:
コロナ禍では、
・リモートワークの普及で対人関係のストレスが低減
・外出自粛でGW中の開放感が薄く緊張が緩まなかったこと
等で平日とGW中の落差が小さく、結果として五月病を感じづらくなっていたことが考えられた。
一方で今年は、オフィスへの出社や休暇中に遊びに行く動きも増えると考えられるため、 GW明けに五月病を感じる人が増える可能性がある。
■ 調査結果1の詳細:コロナ前後で「五月病」のGoogle検索数は8割減
図1:Googleトレンドでの日本国内の2018年〜2021年の「五月病」の検索人気度の推移
Google トレンド(※1)での2018年〜2021年の「五月病」の検索人気度の推移では、コロナ前である2019年5月と比べ、コロナ禍となった2020年5月では80%ダウンする結果となりました。
この結果から、コロナ前後で起きた何かしらの生活変化によって、五月病を感じる人が減少したと考えられます。
これを踏まえ、Hakaliでは五月病に関するアンケート調査(※2)を行いました。
■ 調査結果2の詳細:五月病の要因1位は「対人関係のストレス」2位は「溜まっていた疲れがあふれた」
図2:「Q. 五月病の要因について、当てはまるものを全て選択してください。」に対する回答結果。集計対象は「五月病を感じたことがある」と回答した105名。
「五月病の要因」を聞く設問では、「対人関係のストレス」が最も多く挙げられ、次いで「溜まっていた疲れがあふれた」が挙げられました。
<「対人関係のストレス」を挙げた人の具体的なエピソード>
- もともと職場での人間関係に悩んでおり、長期休暇で職場から離れたことでやる気が無くなってしまった。休み明けから頑張らなければいけないと思うと、気が重くなってしまった。(30代・女性)
- 学校を卒業し就職一年目のゴールデンウィーク明けの出勤の前の日はもう仕事をしたくないし、先輩などとの人間関係を思いだすと仕事を辞めたくなりました。(40代・男性)
<「溜まっていた疲れがあふれた」を挙げた人の具体的なエピソード>
- 社会人1年目で上京直後ということもあり、4月から必死にお仕事を頑張っていた状況でGWに帰省。久々に家族や友人と会って話が出来たことで、張りつめていた糸が切れたのか微熱が出てだるく、東京に戻るのがいやになってしまいました。(30代・女性)
- 電池が切れてしまったようにやる気がなくなってしまった。(20代・男性)
上記が五月病の要因となる中で、コロナ禍では、「リモートワークの普及で対人関係のストレスが低減」、「外出自粛でGW中の開放感が薄く緊張が緩まなかったこと」等で、世間的に五月病が意識されづらかったものと考えられます。
■ まとめ
コロナ禍では、
・リモートワークの普及で対人関係のストレスが低減
・外出自粛でGW中の開放感が薄く緊張が緩まなかったこと
等で平日とGW中の落差が小さく、結果として五月病を感じづらくなっていたことが考えられました。
一方で今年は、オフィスへの出社や休暇中に遊びに行く動きも増えると考えられるため、 GW明けに五月病を感じる人が増える可能性があります。
自分でも気づかないうちに、新生活での疲れやストレスが溜まっている場合もありますので、体調の変化に気を配りながら、リラックスやセルフケアを心がけてみてはいかがでしょうか。
■ Hakali所属の公認心理師・臨床心理士によるコメント
5月の連休明けは、一般的に、新しい環境で気を張って過ごしていた疲れが一気に出やすい時期だとされています。
進学、就職、異動、新しい仕事の着手などで自身の生活が大きく変化した人はもちろん、新しく組織に入った人を迎え入れるために、いつもと違う動きや気の配り方を求められた人も少なくないかと思います。また、気温の変化などの物理的な刺激によって、気づかないうちに身体に負担がかかっていることもあります。
負担が蓄積すると、さまざまな形で不調のサインが表れます。頭痛や腹痛、肌荒れ、食欲の変化など身体に不調のサインが表れることもあれば、睡眠や食習慣など生活リズムの乱れとしてサインが表れることもあります。日頃から心と体の調子をチェックして、不調のサインに早めに気づくことがとても大切です。
日々の体調や気分など、自分の状態を記録し、客観的な視点で観察・整理することを、認知行動療法では「セルフモニタリング」といいます。
日頃から自分の調子をチェックして記録する習慣をつけておくことで、調子の波を理解し、対処することができます。この時期は、ぜひいつも以上に自分の調子を気にかけてみてくださいね。
■ デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy(アウェアファイ)」とは
Awarefy は、体調や気分の波を見える化したり、ストレス対処に取り組める「デジタル認知行動療法アプリ」です。
2020年5月にリリースし、2021年12月には10万ダウンロードを突破いたしました。
アプリは App Store および Google Play ストア で公開中です。
ストアURL
- App Store:https://apps.apple.com/app/apple-store/id1513802951
- Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=app.awarefy.awarefyapp
Awarefy Webサイト
< Awarefy の具体的な機能の例>
・日々の感情やコンディションを記録し、自分の感情や状態を見える化
・自分にあったストレス対処法やセルフケアを見つけられる
・毎週届く週間レポートを元に、自分でも知らなかった思考や感情の傾向に気づく
・マインドフルネスインストラクターや公認心理師が執筆・監修したオーディオガイド
・「人生で大切にしたいこと」の発見と、それに沿った日々の行動をサポート
・「自分自身と良好な関係を築けているか」を測る、セルフ・リレーションシップ測定機能
■ 株式会社Hakaliについて
Hakali は、「心の健康を支えるデジタル・メンタル・プラットフォームを実現する」をミッションに、Awarefy の企画・開発・運営を行っています。今後、Awarefy を通じてユーザーに価値を提供するべく、アプリの機能拡充にとどまらず、さまざまな事業展開を行ってまいります。
*運営するWebメディア「ニューロマインド」では、臨床心理士や医学博士といった専門家による、学術的なインタビュー記事も多数掲載しています。(テーマ例:社交不安症、不眠、PTSD、HSP、ASD、依存症 など)
- 脳と心のメンタルウェルネス・マガジン「ニューロマインド」:https://neuromind.jp/
※1:Google Trends. https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP. (参照 2022-04-22)
※2「五月病に関するアンケート」調査概要
調査方法:インターネット調査
調査集計期間:2022年4月12日~2022年4月14日
有効回答数:202
■ 本件に対するお問い合わせ先
株式会社Hakali 田中
Email:support@awarefy.app
URL:https://awarefy.app/
企業URL :https://hakali.co.jp/