ポーラのプレスリリース
株式会社ポーラ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:及川美紀)は、バリア機能が低い角層は、角層細胞同士を接着するタンパク質が多く存在することに着目し、イザヨイバラ果汁粉末が、角層細胞同士を接着するタンパク質を減らし、角質水分量を増加させることを発見しました。このことから、イザヨイバラ果汁粉末は角質のバリア機能や角層柔軟性を高めることでうるおいに満ちた角層へと整え、さらには防御力を強めて動じない肌へ導くことが期待されます。この知見は、ポーラから発売される製品に活用されます。
- 角層細胞の接着タンパク質を減らす素材
角層のバリア機能を高めることを目的に、接着タンパク質を減らす素材を探索しました。その結果、イザヨイバラ果汁粉末が、角層細胞に存在する接着タンパク質を減らすことが明らかとなりました (図1)。接着タンパク質が分解されると、角層構造が立体的に組み立てられ、隙間が細胞間脂質で満たされるこSとにより、バリア機能が高い、健やかな角層になります。
- イザヨイバラ果汁粉末の摂取で角層水分量が増加
女性20名(31~48歳、平均年齢39.1±5.5歳)を対象に、イザヨイバラ果汁粉末を配合した食品を12週間摂取しました。角層水分量(SKICON 200EXで測定)の変化を検証した結果、摂取により頬の角層水分量が増加傾向を示しました(図2)。
- イザヨイバラ果汁粉末
イザヨイバラ(学名:Rosa roxburghii)は、中国南部に分布して、よく分枝し樹高は1mほどになる落葉低木です。八重咲きで花の一部が欠けるところから、満月から少し欠けた月を意味する十六夜(イザヨイ)になぞらえたのが名の由来です。
- ※POLAイノベーションセンター
株式会社ポーラは2022年7月より本社内に「POLAイノベーションセンター」を発足しました。サイエンス&テクノロジーを武器にオープンイノベーションを推進し、新たな価値の創出を実現していきます。