Cranebio株式会社のプレスリリース
Cranebio株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山本大輔)は、簡易な検査キットによる女性の健康増進/QOL向上に取り組んでおり、研究の一環としておりもの中のタンパク質と疾患/生理現象の関係性解析を行なっております。この度、その研究成果の一部を第69回日本臨床検査医学会学術集会にてユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:高原豪久)、京都看護大学、早稲田大学、医療法人社団DENとともに、「帯下中黄体形成ホルモン(LH)の排卵日予測バイオマーカーとしての可能性」との題名で発表いたしました。
排卵日の検査は妊娠を希望する女性にとって非常に重要ですが、既に上市されている排卵日検査キットの利用率は決して高くありません。その背景には毎日の検査が利用者にとって負担となっていることが事前の調査によって明らかになっており、「測定の手間を限りなくゼロに近づける」検査が求められていました。当研究グループでは無意識的に排出される体液であるおりものに着目し、上記課題解決手法としておりもの中のタンパク質測定の可能性を検討いたしました。
■発表内容の概要
月経関連疾患を有していない被験者から尿とおりものを回収し、現在汎用されている排卵日予測手法である尿中LH測定により決定した排卵日と、おりもの中LHの測定により現れたおりもの中LHサージの関係性について調査したところ、86%の被験者のサンプルからDunson氏らが報告したFertile window(排卵日前の妊娠可能性の高い期間)におりもの中LHサージが現れることが判明いたしました。また、そのサージは観測する上で十分強いサージであったことから、おりもの中LHを測定することによる排卵日予測の可能性が示唆されたと考えられます。
■研究内容を受けた今後の展開
本研究成果により、おりものを測定することで排卵日を予測することが原理的に可能であるということが示されました。今後開発を進めていき、「測定の手間を限りなくゼロに近づける」検査の実現を目指します。
■Cranebio株式会社について
Cranebio株式会社は「ヘルスケアをもっと簡単に、もっと身近に」をスローガンに簡便な検査手法の開発を行なっているバイオベンチャーです。高感度検査を実現する技術とユーザビリティを考えた設計思想により、UXを考えた検査を実現いたします