顔の傷（口唇裂など）に悩む当事者・ご家族へ　治療の傷痕をケアしながら目立たなくするペン型薬用クリームを開発

株式会社桃谷順天館のプレスリリース

創業138年の美と健康を追求し続けている「桃谷順天館」（代表取締役社長桃谷誠一郎、大阪市中央区）は、口唇口蓋裂当事者に向けて、口唇裂の手術痕を目立たなくするメイクセミナーを日本矯正歯科研究所附属デンタルクリニックと共同で行い、その知見を元に昭和大学口唇口蓋裂センター協力のもと「ウンドカバークリーム」を開発しました。「人の悩みを解決したい」という創業者(桃谷政次郎)の信念を受け継いだ事業であることから、創業記念日の（2023年）６月10日に、「ウェルネスケアラボ」サイト※1にて発売します。
当社では、医薬品だけでは解決しきれない、精神的分野の充足に関する研究開発を産学臨連携で行っており、今年２月に「ウェルネスケアラボ」を立ち上げ、お悩みを抱える方へ商品・サービスを提供しています。直近では病院や介護現場での臭いケアについての研究開発も進めており、今後も引き続き、医薬品では手が届かないホスピタリティを実現してまいります。　
※１：https://wellnesscarelab.jp/

日本矯正歯科研究所附属デンタルクリニックでの「ウンドケアメイクセミナー」にて当社社員が患者様にメイクを施す様子

ウンドカバークリーム

【開発背景・目指すところ】

　日本において、口唇裂・口蓋裂は約500人に１人発症すると言われています。口唇裂は生後３ヶ月から６ヶ月頃に初回手術が行われることが多く、この手術を行うことで哺乳障害などを軽減できますが、口唇にはある程度の傷（瘢痕）が残ってしまいます。その後、成人までに修正手術が２−３回行われることがあり、患者さまによっては手術痕を気にして、マスクを手放せない場合もあると言われています。

　そこで、私たちは2019年から日本矯正歯科研究所附属デンタルクリニックとの共同研究で、口唇裂をもつ患者さまおよび保護者の皆さまに向けた「ウンドケアメイク※2セミナー」を継続して開催してきました。そこで得られた知見やご意見から、「子供や男性でも簡単で、学校等でも人目を気にせず口唇裂の手術痕をカバーし目立たなくできるアイテム」を目指し、昭和大学口唇口蓋裂センター（昭和大学藤が丘病院）協力のもと、患者さまに自宅で連用していただくモニタリングを実施し、開発を行いました。

　口唇裂は生まれてから成人まで長期治療となります。その治療過程で「ウンドカバークリーム」が気になる口唇裂の手術痕を手軽に目立たなくし、精神的ケアも行うことでウェルネスをサポート。QOL向上も可能にできると考えています。

※2：手術などの傷痕をケアしながら目立たなくするメイクのこと

医療機関協力：昭和大学藤が丘病院　昭和大学口唇口蓋裂センター

共同研究：日本矯正歯科研究所附属デンタルクリニック　山本友紀院長

【「ウェルネスケアラボ」とは】

日常生活をはじめ療養中等も含めた様々な環境において、精神的分野の充足に関する商品やサービスを開発しており、それらを紹介するプラットフォームとして2023年2月 27日にオープンしました。化粧品の新たな可能性を産学臨連携で追求し、課題と向き合っている方や、それらの方を支えられている方が、少しでも心地良くウェルビーイングな状態で過ごしていただけるよう活動を行っています。