可食植物最高の栄養価!世界で注目されるスーパーフード「モリンガ」

〜詳細な栄養成分と最新の研究内容〜

株式会社ROOKIEのプレスリリース

青々と茂るモリンガの木

スーパーフード「モリンガ」を扱う株式会社ROOKIE(本社:東京都新宿区、代表取締役:山内雅仁、堀内裕樹、以下ROOKIE)は、近年世界で注目を集めるスーパーフード「モリンガ」について、その栄養成分や海外での研究内容について調査いたしました。

(モリンガとは?)

正式名称は、「モリンガオレイフェラ(Moringa olefera)」 和名「ワサビノキ」。

原産地をインド北部とする常緑落葉樹で、成長率が高く1年で6-7mに成長し、最大で高さ7-12mに到達します。(1)

標高0-1,500m、気温15-30℃、年間降水量150-4,000mlと温暖な環境で生育します。(2)現在、インド、アフリカ、東南アジア、中南米等、熱帯・亜熱帯地域を中心に世界各地で栽培されており、日本では沖縄、九州を中心に栽培されています。

モリンガの歴史はとても古く、約5,000年前からインドの伝統医学“アーユルヴェーダ”で用いられ、その薬効はおよそ300もあると伝えられています。(3)

(用途)

モリンガの主な用途は食用で、葉、茎、種のほぼすべてを食べることができます。モリンガは、タンパク質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維、ポリフェノールをはじめ90種類以上の栄養素を含み、その高い栄養価から「ミラクルツリー(奇跡の木)」と呼ばれています。

加えて、種や鞘から抽出できるオイルは化粧品等として、搾油後の種子は途上国の水浄化に用いられるなど、モリンガの用途は多岐に渡ります。(1)

(栄養成分)

モリンガは、可食植物(食べられる植物)の中で最高と言われるほど、多くの栄養を含んでいます。主な栄養素として、たんぱく質、食物繊維、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンE、カルシウム、カリウム、鉄分を多く含んでおり、さらに、高い抗酸化作用・抗炎症作用(4)(5)でアンチエイジング・美容効果のあるポリフェノール、筋肉の維持・向上やストレス緩和などの機能を持つ(6)必須アミノ酸(7)、ストレス軽減・リラックス効果があるアミノ酸の一種GABA(8)が豊富に含まれています。

他の食材と比較すると、ポリフェノールは赤ワインの約9倍、GABAはトマトの約6倍、βカロテンはにんじんの約5倍、カリウムはバナナの約5倍、食物繊維はごぼうの約4倍、カリウムはバナナの約5倍となっており、モリンガの栄養価の高さをはっきりと確認できます。 

その他モリンガの詳細な栄養をまとめたので、参考にしていただきたい。

(モリンガ摂取効果の研究)

栄養豊富なモリンガは、健康利用のため、世界各国で栄養学・医学・植物学など様々な研究が行われています。

スーパーフード10品目について、Google  Scholarのヒット数を調査したところ、モリンガは3番目に多い371,000件でした。日本で有名なチアシードやアサイーと比べ、モリンガの注目度が伺えます。

スイス研究機関MDPIによると、2000年から2022年の間、15カ国の科学者が100以上の研究論文を発表しています。地域別に見ると、原産地であるインドがあるアジアを中心に、アフリカ、南米、北米、中東、中南米、欧州と世界各地で研究されています。(13)  

これらの研究では、20以上のモリンガの医学的効能が発表されています。 (13)

中でも、注目したい効能について、詳しくご紹介します。

o   抗酸化作用(14)

モリンガの葉エキスに含まれるイソケルセチン、アストラガリン、クリプトクロロゲン酸などの化合物は、細胞へのダメージを与えて、がんの発生原因や老化の加速、抵抗力の減退、生活習慣病などの様々な機能障害の原因となる活性酸素を低下させる働きがある。

o   免疫調整作用(15)

モリンガのメタノール抽出物には、イソチオシアネートやシアン化グリコシドなどの活性成分が含まれており、これらは免疫賦活作用を示し、免疫力を効果的に高める。近年の研究結果を取りまとめると、様々な生理活性物質が、がん、高血圧、糖尿病などの様々な免疫関連疾患の治療に活用されており、モリンガ摂取者の免疫力を高めていることが示唆されている。

o   抗肥満作用(16)

モリンガの葉のメタノール抽出物を肥満ラットに49日間投与した結果、飼料の摂取量を変化させることなく、有意な体重減少を確認した。さらに血糖値などの顕著な低下も確認された。

(モリンガの栄養に関する評価)

これらの研究によりその効果が認められているモリンガは、複数の国連機関から評価されています。WHO(世界保健機関)はモリンガを「緑のミルク」として、発展途上国での慢性的栄養不足を解消すべく、モリンガの植樹を推奨しています。また、FAO(国連食糧農業機関)は、子供などの栄養状態改善にモリンガの利用を推奨。(17)さらに、WFP(国連世界食糧計画)は飢餓・栄養失調対策の手段としてモリンガを採用しています。

(モリンガの環境貢献性)

モリンガはその栄養価で高い評価を受けていますが、その機能は栄養だけではありません。モリンガは温室効果ガスであるCO2を多く吸収し、環境に良い植物でもあります。そのCO2吸収量は、年間約117kg/本の (18)で、日本の杉の木(約40年育った杉のCO2吸収量、年間約8.8kg/本(19))の約14倍とも言われています。

この環境貢献性から、国連のSDGs推進において、フィリピンでの熱帯雨林の森林再生プロジェクトにもモリンガが用いられています。(20)

  • 筆者(足立達紀)コメント

本調査を通じ、モリンガに関する海外文献・記事の多さ、その研究範囲の広さを知ることが出来ました。そして、改めてモリンガの栄養、環境両面での魅力を感じました。

今後、健康のため日常生活に取り入れる、環境のためモリンガ植樹を応援する等、様々な形で日本でもモリンガに関わる人が増えていくことを期待しています。

そして、弊社もモリンガを扱う事業者の一員として、モリンガの普及に貢献していきます。(https://morisoy.com/pages/lp

人と地球の持続可能な未来を作る、今の時代に求められるSDGsな植物「モリンガ」に今後も注目していきたいと思います。

<出典一覧>

(1)  THE POTENTIAL OF MORINGA OLEIFERA FOR AGRICULTURAL AND INDUSTRIAL  USES(2001)著者Foidl N.

      

(2)  Farm and Forestry Production and Marketing profile for Moringa(2011)発行PAR(Permanent Agriculture Resources)  

      

(3)  Traditional Uses, Pharmacological Efficacy, and Phytochemistry  of Moringa peregrina (Forssk.) Fiori. —A Review(2018) by Annadurai  Senthilkumar

      

(4)  Antioxidant and anticancer activities of Moringa oleifera leaves(2014)  Division of Biochemistry and Nutrition, School of Medical Sciences,  University of Phayao, Phaholyothin Rd., Maeka, Amphur-Muang, Phayao 56000,  Thailand.

      

(5)  Antioxidant and Anti-Inflammatory Activities of the Crude Extracts  of Moringa oleifera from Kenya and Their Correlations with  Flavonoids(2019)by Yong-Bing Xu

      

(6)  必須アミノ酸の効果は?おすすめの摂取方法などを徹底解説!(2022)健達ねっとURL

      

(7)  Comparative study of proximate, amino acids and fatty acids of Moringa  oleifera tree(2013) by Olorunfemi Olaofe

      

(8)  GABAとは?わかさ生活

      

(9)  日本食品分析センターによる検査(2016)

      

(10)  農研機構:機能性成分含有量データ(抜粋)

      

(11)  文部科学省:食品分析データベース

      

(12)  Moringa oleifera is a Prominent Source of Nutrients with Potential  Health Benefits(2021)著者Zahidul Islam

      

(13)  Moringa oleifera: An Updated Comprehensive Review of Its  Pharmacological Activities, Ethnomedicinal, Phytopharmaceutical Formulation,  Clinical, Phytochemical, and Toxicological Aspects(2022)発行MDPI著者Ashutosh Pareek

      

(14)  Antioxidant Activity and Induction of mRNA Expressions of Antioxidant  Enzymes in HEK-293 Cells of Moringa oleifera Leaf Extract. (2015)著者Vongsak, B

      

(15)  Anti-obesity and hypolipidemic activity of Moringa oleifera leaves  against high fat diet-induced obesity in rats(2014)著者Bais, S

      

(16)  Moringa oleifera—A Functional Food and Its Potential Immunomodulatory  Effects.(2020)著者Mehwish, H

      

(17)  FAO : Moringa

      

(18)  Potential of carbon sequestration and storage by trees in and around  B.A.M. University campus of Aurangabad city in Maharashtra, India.(2017)著者Vishnu R. Potadar

      

(19)  森林はどのくらいの寮の二酸化炭素を吸収しているの?(林野庁)

      

(20)  Million Moringa Project: Moringa as a Viable Solution against Poverty,  Malnutrition and Deforestation, United Nations

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