公益財団法人ジョイセフのプレスリリース
国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区)は、日本の主に10~20代を対象にセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:以下SRHR)に関する情報提供を行い、アクションのきっかけをつくる「 I LADY. 」プロジェクトの一環で、自分のからだや月経、性感染症、妊娠、ジェンダーなど、特に若者に必要な情報を盛り込んだI LADY.出前講座を、日本全国*の中学校・高校・大学で新たに実施します(*一都三県除く・期間・訪問数限定あり)。
日本の若者を取り巻く「性」に関する課題
ジョイセフ I LADY.が2023年に実施した5800人の若者(15~29歳)対象の「性と恋愛」意識調査では、
●「性的同意は絶対に大事だと思う」の回答が90%を超えた一方で、「具体的に性的同意がどういうものかわからない」の回答が40%を超える
●「あなたは、性に関する情報や知識をどこで得ていますか。または、どこで得たことがありますか。」の設問に対して、全体の約半数(51.0%)が「ネットやSNS」と回答。特に男性では、「アダルトビデオ・サイト」33.7%「友だち」30.6%が上位に
性的同意の重要性はわかっていながらも具体的には理解していない実態や、性に関する情報源がネットやSNSが中心の現在、性と生殖に関する正しい情報へのアクセスが難しい状況であることが明らかになりました。
性と恋愛2023(調査結果)
ライフスキルとしてのSRHRの知識を若者に!I LADY.出前講座を実施
すべての人にとって大切な「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」。特に若者にライフスキルとして知って、考えて、身につけてもらいたい「ボディイメージ/月経、妊娠・出産、デートDV、性的同意・パートナーシップ、ジェンダー/セクシュアリティ、子宮頸がん・HPV/性感染症、世界のSRHR」について、I LADY.出前授業では、学校で多様な教材・ツールを用いて仲間たちと一緒に楽しく気軽に知ることのできる機会を提供します。
教職員、学校関係者の皆様へ
ジョイセフは、これまで首都圏を中心に多くの大学や教育機関においてI LADY.の講座を開催してきましたが、シャネル財団の助成を受けて、地方の、特に思春期~大学生に向けて「気づき」の機会を提供するべく、「I LADY.出前講座」キャンペーンを実施します。期間限定で日本全国の中学校・高校・大学に無料でジョイセフスタッフが出張して講座を行います。初めて見聞きする講義とワークで、生徒に「気づき」を与え、気づくことからはじまる一人ひとりエンパワーメントの機会、ジョイセフと一緒に作りませんか?
【出前講座概要】
■出前講座期間:2024年4月1日~2024年11月29日のうち希望日
■場所:日本全国※の中学校・高校・高専・大学など ※東京・埼玉・神奈川・千葉を除く(一都三県で講座をご希望の場合は、当ページ下部記載の講師派遣ページからお申込みください)
■費用:講義費・交通費無料。別途、受講人数分のSRHR NOTE費用のご負担をお願いいたします(1冊 330円・税込。ご負担が難しい場合にはご相談ください。SRHR NOTEの詳細は下部に記載)
■応募条件:
・30名以上参加していただけること(難しい場合はご相談ください)
・90分以上の時間を確保できること
・SRHR NOTEの配布が可能なこと
・ジョイセフの推進するSRHRおよびI LADY.プロジェクトに共感していること
・スタッフが公共交通機関でアクセス可能な学校であること
・申込者が学生の場合は、学校関係者に応募の承認を得ていること
・I LADY.の講義は、学習指導要領の範囲を超えて、性教育やSRHRついて言及することに承諾いただけること
■トピック例:
I LADY.について、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)とは、ボディイメージ/月経、妊娠・出産、デートDV、性的同意・パートナーシップ、ジェンダー/セクシュアリティ、子宮頸がん・HPV/性感染症、世界のSRHR
※上記から選択や、相談が可能です
■訪問数:各月数校。応募多数の場合には、場所や希望日程等で訪問校を選定させていただきますので、予めご了承ください
■応募期限:未定。各月の枠が埋まり次第、順次締切
■お申込み:https://forms.gle/fFLvo6g4m5tgf1we9
■お問い合わせ:ilady@joicfp.or.jp
■一都三県で講師派遣をご希望の場合
https://www.joicfp.or.jp/jpn/know/srhr4all/human_resource/lecture/
※当キャンペーンの対象外
■SRHR NOTEについて
自分のからだ、パートナーとの関係性、セックス、性感染症、HPV/子宮頸がん、妊娠、ジェンダー、セクシュアリティ、日本のSRHRに関する現状など、SRHRに関するテーマの中で、特に10-20代の若者に必要な情報を幅広く盛り込んだ一冊です。
セルフチェックを通じて自分と向き合ったり、体調や気分をカレンダーに記録したり、パートナーと話し合うきっかけに使うなど、書き込みながら自分のこと、人間関係のこと、そしてからだについて考え、SRHRの知識に触れられるようになっています。詳細ウェブページ:https://ilady.world/contents/1061/
■I LADY. プロジェクトについて
恋愛、セックス、避妊、妊娠、産む、産まない―
I LADY. は、特に日本の10~20代に SRHRに関するグローバルスタンダードな情報提供を行い、アクションのきっかけをつくるジョイセフのプロジェクト。
「I」 Love yourself, Act yourself, Decide yourself…
自分を大切にし、自分から行動し、自分の人生を自分で決めるライフスキルを持ったI LADY.に生きる人=「I LADYist」を増やしています。 ウェブサイト:https://ilady.world/
■SRHR(性と生殖に関する健康と権利)について
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスとは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的にも精神的にも社会的にも良好な状態であることです。
セクシュアル・リプロダクティブ・ライツは、自分の意思が尊重され、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利のことです。
■国際協力NGOジョイセフについて
ジョイセフは、世界のどこにいても女性が健康で自分の人生を自分の意思で選択できる社会をめざし、主に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)を推進する、1968年に日本で誕生した国際協力NGO。国連、国際機関、現地のNGOや地域住民と連携し、アジアやアフリカ、そして日本で、SRHRの情報とケアを届ける支援活動を行っています。2011年東日本大震災以降、国内でのSRHR推進活動をはじめ、2016年に国内プロジェクトとして初のI LADY.を始動。2017年に第1回ジャパンSDGsアワードのパートナーシップ賞を受賞。ウェブサイト:https://www.joicfp.or.jp/