ZO SKIN Health合同会社のプレスリリース
ゼオスキンヘルス(ZO Skin Health合同会社(東京都中央区 八重洲))は、National Rosacea Societyが4月に実施しているRosacea Awareness Monthの活動にあわせた疾患啓発活動の一環として、肌の赤みを起因とする疾患の実態把握及び認知向上を目指し、全国の20~60代の男女を対象に「酒さ・赤ら顔の調査」を実施しました。
本調査の結果、病院を受診するまでに自分で行っていたスキンケアについては、「しっかり洗顔する(32.3%)」と「あまり洗顔しない(20.7%)」という正反対の行動が上位の回答となっていたこと、また、「しっかり保湿をする(42.3%)」が1位であり、過剰な保湿ケアを行っていることが懸念されます。これらのことから、自己流ケアでは適切な対応ができておらず、酒さ・赤ら顔の症状をさらに悪化させている可能性が示唆されました。
さらには、酒さ・赤ら顔の受診のきっかけは「症状がひどくなってきたから」と「原因が疾患(酒さ)だとわかったから」が同率の36.0%であり、症状が悪化するまで医師に相談しない傾向であることもわかりました。「スキンケアでは治らないと思ったから」と回答した人も30.0%おり、自己流の対処法では改善が見込めない現状も伺えます。
また、酒さ・赤ら顔の症状が出たことにより、「年齢とともにどんどんひどくなるのではと不安になった(36.3%)」、「メイクやファッションを楽しめなくなった (34.0%)」、「一生治らないのではと不安になった(28.7%)」と、精神的な不安を感じて社会活動への影響が出ていることも読み取れました。
この調査結果を受け、ゼオスキンヘルスは、肌の赤みに伴う肌悩みを持つ方々に対してスキンケアの選択肢を増やしていくことに加えて、正しいスキンケアに関する情報発信を行い、症状が悪化する前に医師に相談できる環境づくりも重要であると考え、疾患啓発ポスターをリリースします。
<調査概要>
事前調査
調査手法:インターネットリサーチ 調査地域:全国47都道府県調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2025年2月5日~7日 回答数:15,000サンプル
本調査
調査手法:インターネットリサーチ 調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女 調査期間:2025年2月10日~13日 回答数:300サンプル
ー調査結果ー
【酒さ・赤ら顔の症状について】
酒さ・赤ら顔の症状については、1位「赤み(56.0%)」2位「ほてり(39.7%)」3位「敏感肌(28.0%)」となり、ほてりを伴う赤みを経験する人が4割以上いました。また、かゆみ(26.3%)、乾燥(19.0%)、むくみ(12.0%)など、他の皮膚疾患でも発症する症状を経験する人も多い傾向がみられました。この結果は、まさに、酒さ・赤ら顔の症状の複雑さを示しているものであると読み取れる。(図1)
【受診前に自分で行っていた対処法】
病院を受診するまでに自分で行っていたケアについては、 「しっかり洗顔する(32.3%)」と「あまり洗顔しない(20.7%)」という正反対の行動が3位と4位の回答になりました。また、「しっかり保湿をする(42.3%)」が1位であり、過剰な保湿を行っていることが懸念されます。この結果から、自己流ケアでは適切な対応ができておらず、酒さ・赤ら顔の症状をさらに悪化させている可能性も示唆されました。(図2)
【酒さ・赤ら顔によるQOL(生活の質)への影響】
症状によってQOL(生活の質)が下がったと感じた瞬間は、1位「ふとした瞬間に鏡を見た時(43.0%)」、2位「人と会う時(36.0%)」、3位「写真を撮る時(34.0%)」、4位「メイクや洗顔をする時(33.3%)」が、上位の回答でした。日々の生活の中でよくある瞬間に、QOLの低下の影響が出ていることが示唆されます。(図3)
【酒さ・赤ら顔の疾患による感情や行動の変化】
酒さ・赤ら顔の症状が出たことで「年齢とともにどんどんひどくなるのではと不安になった(36.3%)」、「メイクやファッションを楽しめなくなった (34.0%)」、「一生治らないのではと不安になった(28.7%)」と、精神的な不安感や社会活動への影響が出ていることも読み取れます。(図4)
【病院を受診したきっかけ】
酒さ・赤ら顔の疾患のため病院を受診したきっかけは「症状がひどくなってきたから」「原因が疾患(酒さ)だとわかったから」が同率の36.0%、「治療ができる(治療薬がある)ことを知ったから」が35.7%であり、疾患認知と症状の悪化が上位となっていました。次いで、「スキンケアでは治らないと思ったから」と回答した人も30.0%おり、自己流の対処法では改善が見込めない現状も伺えます。(図5)
【酒さ・赤ら顔の症状で受診した病院の件数】
酒さ・赤ら顔の症状についてこれまで何件の病院を受診したかを聞いた設問では、受診件数は平均2.9件になりました。最多は1軒と回答した100名( 33.3% )ですが、約4割(41.0%)の123名は3軒以上のクリニックを受診したと回答しており、症状に悩み確定診断がつくまで複数軒の病院を回る患者が多いことが伺えます。
医療法人社団 健明会 はやし皮ふ科クリニック 院長 林 宏明(はやし ひろあき)先生
「酒さ」は赤ら顔とも呼ばれ、寒暖差や紫外線などの環境因子や生活習慣に起因する紅斑毛細血管拡張を背景に4型に分類される慢性炎症性皮膚疾患です。紅斑・毛細血管拡張型の1度、丘疹(発疹の一種)・膿疱が見られる2度、鼻の皮脂腺に過形成が起こり団子鼻のように変形していく鼻瘤型の3度、眼やその周囲に炎症などの症状が出る4度の眼型(眼合併症)に分類されます。主に30代~50代の女性に好発しますが、10代から症状がみられる場合もあり、比較的低年齢から幅広く発症する疾患です。酒さの患者さんは、肌の赤みのため、ほてり感やひりひりとした刺激感の増加、痛みなどの異常感覚などを訴えることが多く、QOLの低下、社会活動や精神的な影響も与えます。
当院にも顔の赤み(赤ら顔)を主訴に来院される患者さんは多く、視診と問診で「酒さ」と診断される方が多数いらっしゃいます。日本では保険診療で行える治療法が登場したため、治療を求めて多く受診されますが、一方で患者さんの中には誤診によるステロイド外用剤などの長期使用により生じた「酒さ様皮膚炎」や「口囲皮膚炎」が見られる患者さんも多いことに気づきました。「酒さ」の病態は遺伝的背景と環境因子が関与することが示唆されており、何らかのトリガーによって患者が増えるような疾患ではないため、元々肌の赤みで困っていた人が多くいて、潜在的に患者さんが多い疾患だったのだと言えるでしょう。
「酒さ」には根治的な治療法がないため、治療では症状を改善することを目指しながら、日頃のスキンケアで「酒さ」の症状を悪化させないことが大切です。外用薬やレーザーやIPLなどの医療機器を用いた治療治療との併用が可能で、赤みの軽減をサポートするスキンケアアイテムを使用し症状をコントロールしていくことで、治療を邪魔せず、皮膚の慢性炎症に見られる「毛穴の開き」や「くすみ」などの諸症状の改善を目指すことができます。接触皮膚炎を起こしているのでなければメイクも今まで通りしていただけます。また、「酒さ」は外的要因により再発することも多い疾患ですので、治療で症状が軽快した後も、、発症のトリガーとなることを避け、維持・再発させないためのスキンケアを取り入れることが大切です。
医療法人社団 健明会 はやし皮ふ科クリニック 院長 林 宏明先生
略歴
2002年 川崎医科大学卒業・初期研修医
2004年 川崎医科大学臨床助手(皮膚科学)
2008年 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得
2010年 川崎医科大学大学院(環境生態系分子予防環境医学)修了 学位取得・医学博士
2012年 川崎医科大学臨床助教(皮膚科学)、同附属病院チーフレジデント勤務
2014年 川崎医科大学講師(皮膚科学)
2020年 はやし皮ふ科クリニック院長/川崎医科大学臨床講師
2024年 はやし皮ふ科クリニック院長
日本皮膚科学会皮膚科専門医
医学博士
卒後臨床研修指導医養成講習会 修了
プログラム責任者養成講習会 修了
緩和ケア講習会 修了
所属学会
日本皮膚科学会、日本乾癬学会
【疾患啓発ポスター】
赤みの肌悩みがある方に対して、消費者調査にて判明した酒さの症状の情報を訴求することにより、自身の症状が酒さかもしれないと意識してもらうことを目的としています。また、様々な治療法があるという情報を伝えることにより、医師に相談するきっかけをつくることを目的としたポスターです。
ゼオスキンヘルス製品の取り扱いがあるクリニックに提供いたします。
ゼオスキンヘルス
世界的に名高い現役の皮膚科専門医であるDr. ゼイン・オバジが生み出したメディカルコスメ。『世界中のすべての人々に、美しく健康的な肌を』という信念に基づく、肌トラブルの原因を根本から改善することを目的とした医療機関向けスキンケアブランドです。年齢や人種、肌の状態やタイプに関係なく、健やかな肌を維持するための包括的なソリューションを提案し続け、現在は100カ国以上で販売されています。
スキンケアのプロフェッショナルを通じて、ゼオスキンヘルスは、
ステップ1 GSR® ( Getting Skin Ready® )
ステップ2 防ぐ+整える
ステップ3 保護
の3つのステップでより健やかで美しい肌を追求します。