【東京農業大学】大阪で高大連携「美ジネス教育シンポジウム」開催のお知らせ

学校法人東京農業大学のプレスリリース

東京農業大学が提案!「美」の探究からキャリアデザインを考える

東京農業大学は5月24日(土)、大阪国際中学校高等学校が主催する高大連携教育シンポジウム「美ジネス教育シンポジウム」に参加します。シンポジウムは、東京農業大学が提供する高大連携教育プログラム「オホーツク学」の一環として、今年は「美」をテーマに、神戸大学・ロート製薬株式会社・株式会社アルビオンが参画して開催されます。

第一部では「美」という身近で社会的にも注目されるテーマを通して、「美」に関わる商品の研究開発から社会実装まで、産学連携の取り組みを交えて講演します。第二部では「農学から見た美の学び」と題して、「美」に関する東京農業大学の研究活動や取り組みをパネル展示とともに紹介します。

このシンポジウムに参加した生徒たちは実践的な学びの一端に触れ、そして今夏に開催予定となる「オホーツク学」で、実際にオホーツクの地で「美」の素材を探究するフィールドワークを通じて、主体的・対話的な深い学びを経験します。

このような取り組みの中で地域の課題を知り、「自分事」として捉えて解決する力を養うことで、自身のキャリアデザインを早期から描くことを意識させます。プログラムを通して、まさに「“美”の探究からキャリアデザインを考える」ことに繋げていきます。

アムールから網走、そして大阪へ

会場では「オホーツク学」にちなんで、オホーツク海で採れた流氷も展示します。遠くアムールの大河で生まれ、北の大地・北海道網走に接岸した流氷が、悠久の時を経て初夏の大阪にやってきます。ぜひ、“本物”に触れてオホーツクの魅力を感じてください。

シンポジウムは「公開シンポジウム」と自由参加の「体験コーナー」の2部構成。

東京農業大学の山本 久美子 助教をはじめ、神戸大学大学院 辻野 義雄 特命教授、ロート製薬株式会社 長濱 徹 部長、株式会社アルビオン 佐野 桂 主任研究員が、ヘアケア、スキンケアを中心に、多様化する「美」の市場を参加者と共に探究します。

中学生、高校生を中心に誰でも参加可能で、参加方法は以下より事前予約を行うだけ。(第1部のみ事前予約不要のオンライン配信を予定。)

<申し込みフォーム>
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeIsYDZKprEWDGF66yNlqEew673jc-LXjSkVT1UswTNGgfeSw/viewform

「美」の業界に興味がある皆さん、是非、積極的に参加してみましょう!

開催情報

イベント名 「美ジネス教育シンポジウム」
テーマ 万国共通・「美」は儲かる~多様化する「美」への欲求~
日 時 2025年5月24日(土) 14:00~17:00
会 場 大阪国際中学校高等学校 講堂・食堂・自習室
(〒570-8787 大阪府守口市松下町1−28)
主 催 高大連携教育シンポジウム/大阪国際中学校高等学校
協 賛 ドリームワークス株式会社
協 力 神戸大学 東京農業大学 ロート製薬株式会社 株式会社アルビオン
後 援 大阪府教育委員会
実行委員参加校 大阪高等学校 ヴェリタス城星学園高等学校 羽衣学園中学校高等学校 精華高等学校

■第1部 公開シンポジウム

14:00 司会(生徒)挨拶/シンポジウムの趣旨説明
大学・企業の紹介/主催代表者 挨拶
14:05 「Gyutto(ギュット)で心をギュッと!」ロート製薬株式会社 長濱 徹 部長
14:25 「心に響くヘアケア技術」神戸大学大学院 辻野 義雄 特命教授
14:55 「カワイイからキレイへ」株式会社アルビオン 佐野 桂 主任研究員
15:15 「植物エキスで1.5 倍!キレイなあなたを約束します」
東京農業大学 食香粧化学科 山本 久美子 助教
15:35 トークセッション
15:50 第1 部終了

■第2部 体験コーナー(参加自由)

16:00 「本物を見る・聞く・学びのコーナー」
“農学から見た美の学び”“工学からみた美の学び”など大学や企業
それぞれの展示ブースや教員・職員からの説明

「先生、もっと教えて!コーナー」
講演者によるフリートークや近い距離での質疑応答
16:00~辻野先生・山本先生 16:45~長濵さん・佐野さん

17:00 第2部終了

■お問い合わせ
大阪国際中学校高等学校 ℡ 06-6992-5931(代)

山本 久美子 助教による「美」の研究

東京農業大学 食香粧化学科の「化粧の化学研究室」に所属する山本 久美子 助教は未利用資源を中心とした「北海道の生物資源を用いた化粧品の開発」、」「酸化ストレスに対する細胞応答に関する研究」等をテーマに研究に取り組んでいます。

今回、シンポジウムで伝えるのは「化粧の化学研究室」が取り組む未利用資源の新しい機能性の発見や、従来活用されてきた素材の化学的な効果の検証結果などの研究成果です。

実際に企業では東京農業大学での研究成果をもとにした化粧品も開発されており、こうした業界に興味がある生徒にとって自らの可能性を広げることのできる新しい選択肢を提示したいと言います。

多くの人にとって身近な関心事である美容の業界に、東京農業大学で行っている教育や研究の成果が直接的に関与し、自らのキャリアに繋がっていくことを伝えます。

■山本助教に聴いてみた~若い時から気を付けたいスキンケア~
山本助教によれば皮膚の老化は主に二つの理由により進行すると言います。ひとつは加齢による老化、もう一つは紫外線による光老化。光老化の方が影響は大きく、紫外線による肌へのダメージは蓄積されていき、加齢に伴いいずれシミやしわとして顕在化するのだとか。
紫外線による光老化の深刻さは、28年間トラックの運転手を勤めてきた68歳のアメリカ人男性の例(下写真)からも明らかになっています。
写真の男性は左ハンドルで運転するアメリカにおいて顔の左側を日常的に紫外線に晒し続けてきました。その結果、単純に加齢による皮膚の老化(左)と、光老化による老化(右)に顕著な差異があらわれています。
日光浴は心身の健康に影響するビタミンD生成に効果的ですがやはり浴びすぎは良くないということです

また、若い頃に多くの方が悩まされることの一つに“ニキビ”があります。この吹き出物は、中高生という皮脂がたくさん分泌されやすい時期に、毛穴に油が詰まることが原因で生じてしまうと言います。山本助教によれば単純に顔面を清潔にする洗顔等が有効になりますが、この洗顔も「しすぎ」はよくないと言います。洗顔をしすぎてしまうと、肌の保湿のために必要な皮脂まで洗い流してしまうので、朝・晩、2回ぐらいの洗顔が適度とのことです。

今回のシンポジウムはこうしたお肌のお悩みに「学術的な側面から」相談できる、実はあまり機会の無い貴重な場にもなりそうです。

将来、美容や化粧品業界で活躍したい中高生に…
東京農業大学の生物産業学部(北海道オホーツクキャンパス)には日本で唯一「食」と「香り」と「化粧品」開発について学べる学科である食香粧化学科(しょくこうしょうかがくか)が設置されています。

食香粧化学科には「生物資源化学研究室」、「食の化学研究室」、「香りの化学研究室」、「化粧の化学研究室」といった4研究室で機能解析や加工開発に関する研究が行われており、毎年多くの人材を美容・化粧品業界に輩出しています。

高大連携と高校生の可能性をひろげる「オホーツク学」
中高一貫教育や現行学習指導要領の実施等により高等学校の多様化と選択の幅が拡大しており、特定の分野に高い能力と強い意欲を持ち大学レベルの教育研究に触れる機会を希望する生徒が増加する中、高等学校と大学双方が有機的に連携した教育の在り方を検討していく必要があるとされています。

東京農業大学生物産業学部(北海道オホーツクキャンパス)では、キャンパスが立地する網走市近隣の自然や産業(農業、漁業など)を題材に、唯一無二の学びを展開。高大連携教育プログラム「オホーツク学」では、テーマに基づき事前学習を経て現地にやってきた中高生が、フィールドワークを通じて主体的かつ対話的な深い探究学習を体験できます。

今年のテーマは「美」。この度の「美ジネスシンポジウム」から続く「オホーツク学」では高校生が実際にオホーツクの地に降り立ち、「美」に関わる素材の散策や地域住民との交流を通じて、「外面の美」だけでなく「内面の美」、「多様な美の形」を探究し、地域課題の解決に取り組みます。

「オホーツク学」のようなフィールドを使った探究学習をきっかけに自身のキャリアデザインまで意識を向けさせる教育プログラムは全国的にもとても珍しく、中高生にとって魅力的な学習環境を提供できていると考えています。

 
(※イメージは昨年度の「オホーツク学」の様子。テーマは「水域」。地域資源のサケの視点からオホーツク地域の課題に触れる探究学習を実施しました。)
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