シミックホールディングス株式会社のプレスリリース
CMIC Trust株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 秋田 昌男、以下:CMIC Trust)と株式会社エブリセンスジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長 眞野 浩、以下:エブリセンスジャパン)は、このたび業務提携を行うことをお知らせします。
【背景と目的】
今日、個人の健康に関する情報(PHR=Personal Health Record)や病院で管理される電子健康記録(EHR=Electronic Health Record)は、様々な組織やサービスで収集・管理されています。
日本では、これらの情報を活用した新たな価値の創出を目指し、情報銀行(信託機能)という仕組みが推進されてきました。しかし、データの提供者と利用者(行政や企業など)を結びづける仕組みづくりが進まず、いまだに多くの情報が個別で管理されているのが現状です。
今回の提携により、CMIC Trustがもつブロックチェーン※の技術と、エブリセンスジャパンが運営するデータ提供者と利用者を仲介するサービス「Every Sense Pro」を組合せることで、医療・健康分野の情報を安全に管理しつつ、個人にとってさらに有益なデータ活用の仕組みを構築します。
※ データをブロックごとに分けチェーン(鎖)のようにつなげることで、改ざんを防ぎ安全に管理する技術。
<個人が提供する情報を活用したサービスの例>
・個人がスマートフォンのアプリから、日々の体重や血圧など健康に関する情報を入力する。
・情報の提供・使用に関し個人が同意すると、データ取引市場を通じ必要とする企業に情報
が販売される。
・情報を提供した個人に対し、提供対価として健康食品やサプリメントなどにも交換できる
トークン(代替通貨)が付与される。
【株式会社エブリセンスジャパンについて】
エブリセンスジャパンは、データ流通のリーディングカンパニーとして、中立、公平なデータ取引市場を提供するSaasサービス「Every Sense Pro」を提供しています。
また、新たな取り組みとして、データ主権を守り安心・安全なデータ取引を実現するデータ利用権の仕組みを考案し、制度、国際標準化への取り組みを行なっています。
【CMIC Trust株式会社について】
CMIC Trustは個人が医療情報やPHRを管理できる情報基盤を提供しています。また、Personal Data Store(PDS)を通じ、自らの意思でデータを利活用できるプラットフォームとそれに繋がるアプリケーションの開発・提供を行っています。
当社はシミックグループの一員として、医療・健康分野におけるDXソリューション事業を担い、国が推進する医療DX施策における課題解決に貢献しています。ソリューションの提供実績など、詳しくはウェブサイトをご覧ください。
■シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器等の海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC(”Personal Health Value Creator”)の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社28社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。