【イベントレポート】 “キングカズ、プロ40周年”を語る―北澤豪×前園真聖×松井大輔スペシャルトークショー開催

コスモヘルス株式会社のプレスリリース

2025年7月、アトレチコ鈴鹿のホームゲームで行われた「三浦知良選手 プロ40周年特別記念試合」。その一環として実施されたスペシャルトークショーには、かつて共にピッチに立ち、今なおリスペクトを寄せ続ける3名のレジェンドが登壇。北澤豪氏、前園真聖氏、松井大輔氏が語った“キングカズ”との思い出と、40周年という偉業の意味とは―。

左よりコスモヘルス株式会社 小塚崇史社長、北澤豪氏、前園真聖氏、松井大輔氏

「40周年記念は、演歌歌手かカズさんだけ」|唯一無二の存在感

「40周年記念っていうのは演歌歌手の人がやることですよね。 なかなかスポーツ選手だと40周年っていう数字はないんじゃないの? 」と笑ったのは、ヴェルディ川崎時代の盟友・北澤豪氏。
「でもカズさんは、ただ続けてるだけじゃなくて、”ロールモデル”なんだよね。スポーツ選手の新しい生き方を、先頭を走りながら見せてくれている」。

記録よりも、その「姿勢」こそが、多くの人の背中を押している。

「尊敬は現役時代よりも今のほうが大きい」|前園真聖が語る“進化”

「若い頃はただ一緒にプレーできるのが嬉しかった。でも引退して外から見るようになって、より一層、すごさを実感している」。
そう語るのは、三浦知良選手とヴェルディ川崎や日本代表などで共に戦った前園真聖氏。グアムキャンプでの思い出や、取材で訪れた際に“自分も走らされる”エピソードなども披露しながら、「今でも僕はカズさんと一緒にプレーできる若い選手たちが羨ましい」と目を細めた。

「自分が18歳のとき、カズさんは37歳でバリバリだった」|松井大輔が見た現実

「18歳で入団した時にカズさんは37歳でした。」と話すのは、2クラブで三浦知良選手と共にプレーした松井大輔氏。

「その時もバリバリプレーしていて、ずっと変わらずに身体もバキバキでした。自分が年齢を重ねていって、同じ年齢の時にカズさんは90分やっていた。45とかでもこの夏の暑さの中90分戦ってたんですよ。って考えた時にどうですか?」と三浦知良選手の驚異的な姿に観客は驚きに包まれた。

また、健康管理の話題では、「毎日、練習の1時間前にはクラブに来てケア。練習後もさらに自分のトレーニングをしたり、1時間以上かけてマッサージやストレッチを欠かさない」と“40年間変わらない”ルーティンを明かす。さらに「“どうしたらもっと上手くなれる?”とカズさんに聞かれたことがある。僕からしたら、もう十分上手いのに…それでも学び続けようとする姿勢がすごい」と、誰よりも謙虚な“探究心のかたまり”としてのカズ像を語った。

トレンドを追い、未来を創る。“永遠のサッカー少年”として

「すべての時間をサッカーに捧げている」。
そう評した三浦知良選手の“生活そのものがプロフェッショナル”な姿勢は、今も進化し続けているという。

「毎朝7時に家のチャイムが鳴る。『カフェ集合』って。そこから2時間、ずっとサッカーの話」。北澤氏が明かしたのは、60歳目前でも変わらぬ「サッカー少年」ぶり。

「知識やサッカーのトレンドが変化していく中でやっぱそれを追い越していくような知識を持ってないと時代に置いてかれてしまう。だから93年にJリーグがスタートした時のカズさんのサッカーの思考のままではここまで来るのは無理だと思うんですよ。それも何回も何回もこう合わせてってるっていうか、先取りしてるので、そこにもお金使ってんじゃないですか」と続けた。

さらに、「北澤さん、あの、カズちゃんが海で溺れてたよ」と同じジムに通っていた方から声をかけられたとキングらしからぬ一面も暴露。

「泳げなかったのに、次の年には25m泳げるようになってた」と笑った前園氏も、「自分に何が必要かを常に探してる。完成された選手のはずなのに、ずっと進化してる」とその貪欲さを称えた。

さらに、変に負けず嫌い感を出さないところも三浦知良選手らしさと3人は語った。

二刀流の先駆け

話題は、三浦知良選手の“フットサル日本代表経験”にも広がった。

三浦知良選手は2011年12月、Fリーグエスポラーダ北海道にJリーグ選手枠として登録。2012年1月の府中アスレティックFC(現:立川アスレティックFC)戦に出場。さらに同年10月に行われたウクライナ戦で初得点。2012FIFAフットサルワールドカップ日本代表としてワールドカップへ出場。

北澤氏が「大ちゃん(松井氏)、この間フットサル一緒にやったけど、めちゃくちゃうまいです。やっぱりもう、永遠のサッカー少年ですね」と話を振ると、松井氏は「サッカーもやったし、フットサルもやってました」と柔らかく返す。

すると前園氏も「カズさんもそうなんですよね」と言葉をつなぎ、松井氏が続けた。

「そうですね。カズさんにちゃんと聞きましたもん。“フットサルってどういう風にやるんですか?”って。そしたら、“俺には分からねえ”って(笑)」

「分かんねえって(笑)だけどブラジル代表と試合してたからね、日本代表ですから」と北澤氏がツッコむと、前園氏が「点決めてるんで」とさらなる事実を追加し、会場には大きな笑いと驚きが広がった。

「すごいですよね」と北澤氏。「フットサルって、やっぱりいろんな仕組みがあるから理解するの難しいけど、そこにも挑戦してたってのが本当にすごい」。

松井氏も「なかなか難しいんですけど、これからの少年だったり育成年代から、フットサルはやっておかないと世界には通用しないなっていうふうに思った」と真剣な表情で語り、

「すごく大事ですね。幼少期にしっかりフットサルやっていただいて、サッカーと両方ともやっていただくのがいいかなっていうふうには思ってます」と、日本フットサルトップリーグ理事長としての視点も込めて語った。

経験者だからこそ語れる“フットサルの重要性”と、そこにも挑戦し続けた三浦知良選手の姿勢。その影響は、すでに次の世代にも広がり始めている。

それぞれの「健康との向き合い方」―

MCであるコスモヘルス株式会社小塚社長から「3人の健康への取り組みも、ぜひ聞いてみたいですね」と問いかけられると、場の空気が少し柔らかくなった。

「松井さんが44歳、前園さんが51歳。そして北澤さんが56歳で57歳の年」と紹介されると、北澤氏がすかさず反応する。

「カズさんの2個下ですからね。もう60近いでしょ。“年金をもらいながらやるサッカー選手”ってすごくない?申請すればだけど(笑)申請できないか。できないですね」

この発言に小塚社長が「このコメントできるのは北澤さんくらいですよ」と笑いながら返すと、会場にも笑いが広がった。

「でも枠組みとしては、年金扱いですよ」と北澤氏。軽妙なやりとりの中にも、年齢を重ねてもなお動けることの凄みを感じさせる。

続けて、小塚社長から「健康を維持するために取り組んでいることは?」と聞かれると、北澤氏は「駒沢公園で走ってますよ。前園さんも近いよね」と答える。

「近いね」と頷く前園氏の横で、松井氏がすかさず「地域、ちゃんと言う。地域しっかりと」とツッコミを入れると、また笑いが起きた。

「地方に仕事で行っても、結構走ったりしますよ。わざと迷子になるんですよ、長く走れるように。Googleマップ使わずに、自分の目線で」と、ユニークな方法で日々走る北澤氏。

前園氏は「僕もきーちゃん(北澤氏)と一緒ですけど、運動と食事には気を使ってます。現役の頃のように“決まった時間に3食”って取れないけど、夜遅くなった日は翌朝軽めにしたり、バランスだけは考えるようにしてます」と語る。

「僕、基本的に3食食べないんです。お腹空いた時にちょくちょく食べる感じ。運動と食事はセットだと思ってるんで」と、自分に合ったスタイルを自然に継続している様子を明かした。

小塚社長から「ちなみに、好きな食べ物は?」と聞かれると、前園氏は少し照れながら「プリン」と回答。

「プリン?」「先輩、可愛いっすね」と松井氏や北澤氏が盛り上げる。
さらに「お酒は?」との松井氏質問には、「もうやめて11年経ったんですよ」と答えた前園氏に、「でも鹿児島では“水”って言われてますもんね」と。

「そう。鹿児島はね、芋焼酎も“水だ”って言われてんの(笑)」と前園氏。鹿児島実業ラインの微妙な距離感も交えた、和やかなやりとりとなった。

松井氏にも「健康に気をつけていることは?」と水を向けると、「やっぱり“よく寝る”。あとは、ゴルフですよね」と即答。

前園氏は「もうゴルフの話しかしないんですよ(笑)。“70台を出す”っていう目標らしいですよ」と笑いながら暴露。

松井氏も「今、シングルは83くらい」と意外とアスリートらしいストイックさをのぞかせた。

さらに「でもやっぱりコスモヘルスさんの、酸素を吸いながら、コンディションも整えていきたいなって思ってるんで」と語り北澤氏が続けた。

「俺は使わせてもらえなかった(笑)、カズさんち行ったら椅子ありましたもん。でも、俺だけ使わせてくんなかったですよ。“お前、触んなよ”って言われた(笑)」

前園氏:「なんでだろうね。なんかあるんですよ(笑)」

北澤氏:「カズさんのお母さんは使ってたのに、俺は使わせてくれなかった(笑)」

このやりとりに、小塚社長が「後日、あの椅子をお届けに行かせていただきます」としっかり反応。笑いの中にも、健康と真剣に向き合う姿勢が垣間見えた瞬間だった。

カズさんは“永遠のサッカー少年”。心からの敬意を込めた3人のメッセージ

イベントの最後には、プロ生活40周年を迎えた三浦知良選手へのメッセージが語られた。

松井氏は「僕はもう変わらないですよ。ずっと背中を追わせてくれる存在だったんですよね。やっぱり皆さんがカズさんっていうのを見たいじゃないですか。ずっと見させてもらえるだけで僕はありがたいと思ってるんで、突き進んでいく“カズさんらしいキングカズ”を、これからもずっと見させてほしいなと思います」と、世代を超えてリスペクトを集め続ける存在への思いを語った。

前園氏も「本当に“永遠のサッカー少年”だと思います、カズさんは」と口にし、「あとどれくらいカズさんのプレーが見られるかわかりませんけど、そのプレーしている姿をたくさん目に焼きつけたいですし、今日も本当に楽しみです。カズさんらしいプレーを、これからもずっと見せてほしいなと、それだけです」と、変わらぬ憧れと期待を込めた。

続いてマイクを握った北澤氏は、「カズさん本人は、おそらく“今日一日のこと”しか考えていない気がします」と言いながら、「先のことまで考えるというより、毎日を大切に積み上げてきた結果が、今日ここで皆さんが目にしている姿なんだと思う」と語る。

「カズさんという存在がいなかったら、僕たちもこんなにサッカーを楽しんで続けてこれたか分からない。みなさんも、同じピッチに立っていなくても、きっと“同じ時代を歩めてよかった”と思う瞬間があると思うんですよね」と観客にも語りかけ、

「これからも鈴鹿の地でプレーを続けてもらって、僕たちも一緒にその人生を歩んでいく。それがすべてなんじゃないかと思っています」と、共に歩んできた時間、そしてこれからを見据えた言葉で締めくくった。

年齢を超えて挑み続ける姿。その原動力は「探究心」と「健康」

年齢にとらわれることなく、常に挑戦を続ける三浦知良選手。その姿勢は、現役を離れた3人のレジェンドたちにとっても変わらぬ刺激であり、心からのリスペクトを寄せる理由でもある。

“キングカズ”と呼ばれる理由は、技術や実績だけでなく、
毎日の生活すべてをサッカーのために注ぎ、探究心を失わず、
「まだうまくなりたい」とサッカー少年のように純粋に思い続けている——
そんな生き方そのものにあるのかもしれない。

そしてその挑戦を支えているのが、日々の積み重ねによってつくられた“健康”という確かな土台。

だからこそ、3人の言葉の端々からも、自らの身体を大切にする姿勢と、それを支える環境への意識がにじみ出ていた。

若手選手たちにとっても、そして同じ時代を生きる私たちにとっても。

三浦知良という存在は、年齢ではなく、
“日々のコンディショニング”と尽きることのない“探究心”を重ね続けることで、今もなお成長を目指し、挑み続けている。

その姿勢こそが、世代を越えて多くの人の心を動かし、リスペクトを集める理由なのかもしれません。

コスモヘルスは、そんな挑戦のすぐそばで、心と身体のコンディションを整えることで、未来への一歩を支えていきたいと思っています。

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