~ 働く世代の脳の健康維持・改善を生活習慣改善サポートで支援~
株式会社オクタウェルのプレスリリース
全国で4,500名以上の管理栄養士ネットワーク(2025年8月時点)を有し、特定保健指導などのヘルスケアサービスを提供する株式会社オクタウェル(東京都渋谷区、代表取締役:高木鈴子 以下「オクタウェル」)は、脳の健康管理統合サービス「そなえるパッケージ」などを展開するテオリア・テクノロジーズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役CEO:坂田耕平 以下「テオリア」)と事業提携契約を締結し、働く世代の脳の健康を多角的にサポートする脳の健康に良い生活習慣プログラム「Weltive(ウェルティブ)」を共同開発、本日より提供を開始しました。
本共同開発・事業提携の背景
近年、高齢化に伴う認知症や脳疾患の増加による医療・福祉負担や生活の質(QOL)低下を防ぐため、脳の健康維持は現代社会で極めて重要な課題とされています。
年齢とともに脳も老化していくことが知られており、脳の衰えは多くの人が考えるよりも若い世代から始まるとされています。2019年にはWHO(世界保健機関)が、脳のパフォーマンス低下を遅らせる可能性のある生活習慣の変更に関する初のガイドラインを発表する(※1)など、適切な生活習慣の実践が脳の健康維持・改善に繋がることが広く認識されています。
このような背景のもと、両社は働く世代の脳の健康維持・改善を支援することを目指し、今回の共同開発・事業提携に至りました。これは、企業の健康経営への関心が高まる中で、生活習慣改善をサポートするソリューションがより求められていることに対応するものです。
脳の健康サポート生活習慣プログラム「Weltive」について
「Weltive」は、オクタウェルがこれまで特定保健指導を中心とした保健指導サービスを手がける中で蓄積した、対象者に行動変容を起こさせる生活習慣の改善指導ノウハウを基に、テオリアが展開する脳年齢診断パッケージ「のうKnow」の受験結果をもとにリスクの高い対象者を特定した後、最新の脳科学研究に基づき、当社の管理栄養士が脳の健康維持についての専門知識をもとに、食事、運動、睡眠、社会活動といった生活習慣の改善を支援する、約2ヶ月間の短期集中型行動変容プログラムです。
フィンランドで実施された「高年齢者の生活習慣への介入による認知機能障害予防の研究」(FINGER研究※2)の成果を基盤としており、認知機能の低下を抑制する効果が示された研究結果に基づいています。
主なプログラム内容と特長
管理栄養士による脳の健康に特化したパーソナルサポート:
初回面談から最終面談まで2ヶ月間、脳の健康に良い生活習慣の継続の専門知識を持った管理栄養士がオンラインや電話で目標設定から日々の生活の工夫まで細かくサポートし、利用者のモチベーション維持と行動変容を強力に後押しします。
栄養管理:
専門知識を持つ管理栄養士が、バランスの取れた食生活の改善を指導します。
運動習慣の形成支援:
有酸素運動や運動習慣の定着をサポートし、心臓や脳の健康維持を図ります。
生活習慣病のマネジメント:
コレステロール管理、禁煙、適度な飲酒量など、脳の健康に影響を与える生活習慣病のリスク低減を支援します。
社会活動・脳の活性化:
社会的つながりの重要性や、脳トレ・認知トレーニングを通じて脳の活性化を促します。
専門家による監修:
本プログラムは、テオリア・テクノロジーズ株式会社の研究員であり、国立長寿医療研究センター研究所の外来研究員である冨田浩輝【理学療法士 / 博士(医学)】が監修しています。
各社の役割
本事業提携において、テオリアは「Weltive」に関する営業・プロモーションおよび利用企業の従業員へのプログラム案内を担当します。一方、当社は利用企業の従業員へのプログラム提供を担います。
特に当社では、特定保健指導における圧倒的な実績と、自社が有する全国約4,500名の管理栄養士のネットワークを活用し、質の高いプログラム提供を実現します。
今後の展望
オクタウェルとテオリアは、「Weltive」の提供を通じて、従業員の脳の健康を積極的にサポートし、企業における健康経営の推進に貢献してまいります。将来的には、本プログラムで得られた知見やデータを活用し、さらにパーソナライズされた脳の健康ソリューションの開発や、利用企業のニーズに応じた新たなサービスの創出を目指します。
両社の強みであるテクノロジーと専門性の高い人的サポートを融合させることで、脳の健康に関する社会課題の解決に貢献し、すべての人々が健やかに働き、生活できる社会の実現を目指してまいります。
※1:World Health Organization Guidelines,Risk Reduction of Cognitive Decline and Dementia,2019
※2 FINGER研究:2009年から2011年にかけてフィンランドで行われた「高齢者の生活習慣への介入による認知機能障害予防の研究」です。1,260 名の高齢者を対象に、食事、運動、認知トレーニング、生活習慣の4つの介入を同時に行うことで、軽度の認知機能障害の進行を抑制することを世界で初めて証明しました。
株式会社オクタウェルについて
オクタウェルは、ICTによる栄養指導を幅広いニーズに対応して提供を可能とする「人材×テクノロジー」の栄養指導プラットフォームを展開しており、管理栄養士の指導品質の高さ、ICTをフル活用した効率的で安定的な運用品質を特徴として、栄養学と食の専門家・管理栄養士をマッチングし、栄養指導サービスを健康保険組合、企業、スポーツチーム、および個人に対して提供しています。
主力の特定保健指導サービスでは、指導員となる管理栄養士の採用・育成から、自社構築のシステムを活用したサービス提供までワンストップで提供することにより、着実に実績を積み重ねております。オクタウェルが運営するITを活用した管理栄養士を対象とした栄養指導スキルアップのための学習コミュニティ「manabi(マナビ)」の登録管理栄養士数は現在約4,500名(2025年6月30日現在)。
株式会社オクタウェル概要
商号 |
株式会社オクタウェル |
本店所在地 |
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-16-11 L’TIA OFFICE YOYOGI 5階 |
代表者 |
代表取締役 高木鈴子 |
設立日 |
2017年10月 |
事業内容 |
●生活習慣病予防「特定保健指導」サービスの提供 ●健康経営優良法人認定取得サポートサービスの提供 ●スポーツ栄養指導サービスの提供 ●法人向け個別栄養指導システム「ウェルパス」の提供 |
企業サイト |
テオリア・テクノロジーズ株式会社について
テオリア・テクノロジーズは、「認知症との向き合い方を、テクノロジーで変えていく。」をミッションに掲げ、エーザイグループの一員として認知症という社会課題の解決を目指しています。認知症の当事者やご家族、医療関係者との対話から得た膨大な知見とAIなどのテクノロジーを掛け合わせ、健常・未病時の備えから診断後のケアまで、一貫して認知症に関する事業に取り組んでいます。
テオリア・テクノロジーズ株式会社概要
商号 |
テオリア・テクノロジーズ株式会社 |
本店所在地 |
東京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント 17F |
代表者 |
坂田 耕平 |
設立日 |
2023年9月 |
事業内容 |
医療・健康に関するデータを活用したサービス、 その他ヘルスケア関連サービスの提供 |
企業サイト |