乳がんのない世界を創ることを目的とした、乳がん研究や乳がんに関する知識教育の支援につながる「乳がんキャンペーン」を実施
ELCジャパン合同会社のプレスリリース

エスティ ローダー カンパニーズ(所在地:東京都千代田区、職務執行者社長:ジェームズ・アクィリナ)は、毎年10月を「乳がん月間」と定め、ピンクのリボンをシンボルとして、乳がんのない世界実現のための情報発信や、支援製品の収益金による寄付活動を通じて、乳がん研究をサポートしています。
活動開始から33年目を迎える今年も「美しい絆で、乳がんのない世界へ」をテーマとし、乳がんのない世界を創ることを目的とした、乳がん研究や乳がんに関する知識教育の支援につながる「乳がんキャンペーン」を実施いたします。
この活動に賛同するランドマークをピンク色に点灯するランドマーク イルミネーションを今年も東京タワーと東京スカイツリー®および京都・音羽山 清水寺にて実施いたします。さらに、今年も東京・京都においてドローンショーを予定しています。また、全国どなたでも手軽にキャンペーンに参加できる取り組みとして、10月1日(水)より、アヴェダ、ボビイ ブラウン、クリニーク、エスティ ローダー、ジョー マローン ロンドン、トム フォード ビューティによる限定製品の販売をはじめ、収益金の一部が支援につながるキャンペーンを展開いたします。
乳がんキャンペーン イベント情報

①ランドマークイルミネーション&ドローンショー
●東京タワー ピンクライトアップ
日時:2025年10月1日(水)18:30 ~ 24:0

●東京スカイツリー® 特別ピンクライティング
日時:2025年10月1日(水)18:30 ~ 24:00

●京都・音羽山 清水寺 ピンクライトアップ&ドローンショー
日時:2025年10月3日(金)ピンクライトアップ 18:45 ~
・18:50 ~ 21:30 夜間特別拝観(拝観料減免)
読経が執り行われます。
・19:00 ~ 19:15 ドローンショー1回目
・20:45 ~ 21:00 ドローンショー2回目
*ドローンショーは悪天候の場合、中止となります。
②乳がんキャンペーン ビジュアルプレゼンテーション
ELCの乳がんキャンペーンにおける活動軌跡のパネルや乳がん触診モデルなどの展示を行います。
また、当日は特別ゲストをお迎えし、トークセッションも開催します。
日時:2025年10月1日(水)
会場:マルキューブ(丸ビル1階)※内容は予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
キャンペーン支援製品をエスティ ローダー カンパニーズの6ブランドで展開
10月1日(水)より、アヴェダ、ボビイ ブラウン、クリニーク、エスティ ローダー、ジョー マローン ロンドン、トム フォード ビューティによる限定製品の販売をはじめ、収益金の一部が支援につながるキャンペーンを展開いたします。収益の一部は、米国乳がん研究基金(BCRF)やJBCRG (Japan Breast Cancer Research Group) 等を通して医療研究に役立てられます。
※一部限定製品は、無くなり次第終了となります。

30年以上続くELCの「乳がんキャンペーン」
エスティ ローダー カンパニーズ(ELC)では、1992年からピンクのリボンをシンボルに、乳がんに対する意識を高め、ともに乳がんのない世界をめざす「乳がんキャンペーン」に取り組んできました。エヴリン H. ローダーによって始められたこのキャンペーンは、ELCのさまざまな事業の中でも最大の社会貢献プログラムとして、世界中で展開されています。
これまで、このキャンペーンを通じてELC慈善事業財団から乳がんの研究や教育、医療サービスなどに提供された寄付金は、総額1億4,400万ドル(約213億円※)以上にのぼります。そして、このうち1億1,400万ドル(約168億円※)以上が、世界最大規模の乳がん研究の民間助成団体である「米国乳がん基金®(BCRF)」を通じて乳がん撲滅のための医療プロジェクトに活用されており、エヴリン亡き後も彼女の遺志を継いで続けられる「乳がんキャンペーン」は、ELCにとっての誇りであり、レガシーとなっているのです。
※1ドル148円換算

新たな未来を生み出す研究のための継続的サポート
日本でも、 ELCは国内最大の乳がん研究団体であるJBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)への寄付を通じて乳がん研究をサポートしています。
とくに、2014年から始まった「POSITIVE試験」では、研究の開始当初から継続的なサポートをおこない、成果をあげています。POSITIVE試験とは、患者さんが術後のホルモン療法を中断して妊娠・出産に挑戦することによる乳がんの再発リスクを評価するもので、約20か国が参加する国際研究です。
これまで、乳がん患者の妊娠・出産についてはさまざまなリスクや疑問に対して明確なエビデンスがないまま、控えるのが基本でした。しかし、10年にわたる研究の結果、「一定の条件下であれば乳がん患者の短期的ながん再発率は、妊娠のために治療を中断しなかった女性と同程度」であるという結果が得られたのです。この研究は、子どもを望みながらも乳がんになった女性たちにとって、大きな希望となりました。そして、この研究をまとめた論文が、世界でもっとも権威ある医学雑誌『The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE』に掲載され、患者さん以外からも大きな反響がありました。
ELCの10年以上にわたる約6,800万円の寄付に加え、私たちの活動に賛同してくださった企業などから集まった計約7,000万円の寄付が、乳がんによって諦めかけていた女性たちの夢を実現させ、新たな未来を生み出す一助となったのです。


日本の乳がんの現在とセルフチェックのすすめ
日本では現在、社会の高齢化とともに「がん」にかかる人が増え、2人に1人が一生のうちに一度はがんにかかるといわれています。なかでも「乳がん」は、女性がもっとも多くかかるがん※1であり、9人に1人の女性は乳がんになる※2といわれます。罹患率が高い一方で、早期で病変が狭い範囲にとどまっている限局期の乳がんでは5年相対生存率が99.3%※3と、早期に発見・治療できれば治りやすいがんでもあります。
また、多くのがんは60代以降の高齢者に多くみられる一方で、乳がんは比較的若い世代にも罹患しやすく、30代後半から40代にかけて発症が増加しています。実際、30〜64歳の女性において乳がんは女性の死亡原因第1位※4となっています。そのため、厚生労働省では40歳以上の女性を対象に、2年に1度のマンモグラフィーによる検診を推奨しています。
しかし、日本の乳がん検診の受診率は残念ながらOECD(経済協力開発機構)加盟国中で最低の44.6%※5にとどまっています。この低い受診率は、早期発見・治療の機会を失い、死亡率の改善を妨げる一因と指摘されています。実際、アメリカやイギリスでは、乳がんの発症率は増加しているものの、検診の受診率向上や早期発見により死亡率は減少傾向にあります。
一方、日本では、食生活やライフスタイルの変化など複合的な要因も影響し、先進国の中で唯一乳がん死亡率が増加し続けている現状があります。
乳がんは、セルフチェック(自己検診)をするだけでも、しこりなどの病変を自分で確認しやすいがんで、日本では乳がんの60%以上はセルフチェックによって見つかっているといわれます。早期に適切な治療を受けて生存率を上げるためにも、月に1回のセルフチェックを習慣にし、2年に1度は乳がん検診を受けるようにしましょう。
また、乳がんは女性特有のがんと思われがちですが、男女を問わず誰にでもかかる可能性があります。男性の乳がんは、乳がん全体の1%未満といわれています。男性の場合、乳がんに対する認知度も低く、発見が遅れて診断時には進行しているケースも多いため、注意が必要です。

※1 公益財団法人がん研究振興財団がんの統計2025.p24
※2 厚生労働省 令和3年 全国がん登録 罹患数・率 報告
※3 公益財団法人がん研究振興財団がんの統計2025.p29
※4 がん情報サービス 新基準人口:全国がん死亡データ(1979年〜2023年)
※5 OECD Health Statistics 2022

エヴリン H. ローダーという1人の女性から始まった「乳がんキャンペーン」は、エスティ ローダー カンパニーズにとっての誇りであり、レガシーであります。今年のテーマ「美しい絆で、乳がんのない世界へ」を通して、一人でも多くの方の乳がんに対する意識向上が、乳がんへの真の進歩に貢献することができるのです。
「一人の力では成し遂げることはできません。多くの方の力が必要です。」 エヴリン H. ローダー
#TimeToEndBreastCancer 今こそ、乳がんのない世界を実現しましょう。