「ハンドクリーム=冬に使用するもの」若年層には非常識

若年層は男女ともに夏も冬もハンドクリームの使用率がほぼ同じ。75%が使用しているハンドクリームに不満がある。

株式会社ナリス化粧品のプレスリリース

株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡 弘義、本社:大阪市福島区)は、オイルフリーのジェル状ハンドクリーム「セラミュ ハンドジェリー HA」の発売にあわせて、夏場における男女のハンドケア意識に関する調査を実施しました。

調査概要
対象:全国の20歳~59歳の男女 2,208名
(男性 1,104名/女性 1,104名)
方法:インターネットによる自社調査
期間:8月1日~9月12日
※質問内容によって回答者数(n)が異なる場合があります。各調査ごとに n を記載しています。

従来、ハンドクリームは空気が乾燥する秋冬に使用されるのが一般的でした。しかし今回の調査により、予想を超えて夏場にも男女ともに使用している実態が明らかになりました。コロナ禍以降に定着した手指消毒や手洗い回数の増加、さらに男性の美容意識の高まりが、ハンドケア需要にも影響していると考えられます。

【調査トピックス】

① 「夏に手肌の乾燥が気になる」、若年層では男女ともに約半数。

20代前半、夏に手肌の乾燥が気になるのは男性46.3%、女性48.5%。

男女ともに年齢が上がるほど、夏の手肌の乾燥は気にならない傾向。

② ハンドクリームの使用率は男性44.2%、女性70.3%。

年齢が上がるほどに男性の使用率は下がり、女性の方が使用率は上がる傾向。

③ 「夏にハンドクリームを使用する」男性約4割、女性約5割。

男性の手肌への美容意識、境界線は40歳。

女性は若年層ほど夏の使用率が高く、高齢層ほど秋冬の使用率が上がる傾向。

④ 使用のタイミングに男女の差があるハンドクリーム。女性の方が明らかに多いのは、「寝る前」、「水仕事の後」、「紙などで手の油分がなくなった時」。

男性の方が多いハンドクリームを使用するタイミングは「お風呂上り」。

⑤ ハンドクリームを使用している人のうち、約75%は不満がある。

不満の上位は「べたべたする」、「使用した後にモノを触れない」。

男性の方が不満を感じている割合が高く、香りに関する不満が多い。

【調査結果】

 

①   「夏に手肌の乾燥が気になる」、若年層では男女ともに約半数。

全国の20歳~59歳の男女2,208名に、夏に手肌の乾燥が気になるか否か聞きました。全体では「とても気になる」11.1%、「まあまあ気になる」25.9%で、合わせると37%が気になると答えています。気にならないと答えたのは、「あまり気にならない」27.2%と「全く気にならない」26.6%を合わせた53.8%でした。

これを性別で見てみると、男性は気になるのが30.5%に対して気にならないのが58.7%。女性は気になるのが43.3%で気にならないのが48.8%でした。

次に年齢性別で見てみました。男性の20代前半は気になるのが46.3%で気にならない38.4%を大きく上回っています。同年代の女性は、気になるのが48.5%で気にならないのが40.6%であるため、若年層は手肌の乾燥による性別の意識差はほぼないと言えます。男性全体で見てみると、年齢が上がるにつれ気になる割合が減少し、気にならない割合が増加していき、50代後半になると気にならないのが79.7%に上ります。一方女性も気になるのは若年層の方が多く、年齢が上がるにつれて気にならない割合が増えていくのは男性と同じですが、50代後半でも気になるのが36.2%で気にならないは62.3%と、男性よりもその差が少ないことがわかります。

②   ハンドクリームの使用率は男性44.2%、女性70.3%。

ハンドクリームの季節を通した使用実態について聞きました。全体では「使用している」のが57.2%と半数を超え、「使用していない」のは42.8%でした。性別で見ると、男性は「使用している」44.2%で「使用していない」55.8%、女性は「使用している」70.3%で「使用していない」29.7%でした。

次に年齢性別で見てみました。男性は20代前半では「使用している」と「使用していない」がちょうど半々でした。男性は年齢が上がるにつれ、使用している割合が減っていく傾向がありますが、20代後半から40代後半まではほぼ差が見られず、使用している人は40%台です。50代に入ると 40%を下回ります。女性で見ると最も少ないのは20代前半で63%です。女性の20代後半から50代後半は使用率にほぼ差が見られず、ほぼ7割程度です。女性のハンドクリームの使用率が最も高いのは50代後半で78.3%と約8割の人が使用していることがわかりました。

③   「夏にハンドクリームを使用する」男性約4割、女性約5割。

  ハンドクリームを「使用している」と答えた男女1,264名に、どの季節に使用しているのかを聞きました。全体では「春」50.2%、「夏」45.8%、「秋」62.5%、「冬」82.8%でした。

  性別で見てみると夏でも男性40.0%、女性49.5%と多くの人が使用していることがわかりました。男性は春も夏も使用率はほぼ同じ約4割、秋は少し増えて48.4%と約半数、冬には76.4%でした。女性は、夏に49.5%と約半数で、男性よりもすべての季節で使用率が高いことがわかります。特に秋の季節の使用率で男女の差が大きいようです。

こちらも年齢性別で見てみました。まず男性ですが、夏場の使用率で見てみると年齢による差が非常に大きいようです。まず20代で見てみると季節による使用率に差がほぼ見られず、20代前半では秋に42.0%と少し下がるものの、それ以外の春・夏・冬は約半数が使用しています。また、20代後半ではすべての季節で半数以上が使用していることがわかりました。30代も前後半でほぼ半数を超える人が使用しています。(30代前半の「春」のみを除く42.4%)また40歳を境として春・夏・秋の使用率がぐっと下がる一方、冬場の使用率がぐんと増えていることがわかります。冬場の男性の使用率は年齢が上がるにつれ増えていき、50代後半では100%になります。女性も20代前半の若年層は男性と同じ傾向があり、夏の使用率63.2%に対して冬の使用率は69.0%で大きな差はありません。年齢が上がるにつれ冬場の使用率が上がるのも男性と同じ傾向です。これまで長く、ハンドクリームは夏場にはあまり使用せず、冬場に使用するものという考えがありましたが、若年層においてはその常識は普通でないのかもしれません。

➃ 使用のタイミングに男女の差があるハンドクリーム。

女性の方が明らかに多いのは、「寝る前」、「水仕事の後」、「紙などで手の油分がなくなった時」。

  次にハンドクリームを使用するタイミングについて聞きました。男女ともに1位は「手肌のかさつき、荒れが気になる時」で2位は「指先のかさつき、荒れ、ささくれが気になる時」でした。3位は男女で異なり、男性は「手がカサカサと音を立てる時」で、女性は「寝る前」でした。全体的に男性よりも女性の方が塗るタイミングの割合が多いのですが、男性が女性よりも多いタイミングは「お風呂上り」、「手がくすんで見える時」、「握手をする前」でした。

年齢性別で見てみると、男女ともに1位の「手肌のかさつき、荒れが気になる時」は年齢が上がるほど割合が増える傾向です。「寝る前」は男性で約2割、女性が約4割ですが、年齢が上がるほど割合が増えていく傾向です。「寝る前」にハンドクリームを使用する20代前半女性は19.5%と2割を下回り、男性の20代前半の20.3%よりも少ないことがわかりました。女性は「手洗いをした後」や「水仕事などをした後」が多いですが、これも年齢が上がるほど多い傾向です。「手のシワが気になる時」や「手をきれいに見せたい時」も年齢があがるほど多い傾向が見られます。また「気づいた時はいつでも」も女性に多く、年齢が上がるほど多い傾向が見られました。若年層で多いのは、男女ともに「手のマッサージをする時」や「握手をする前」でした。

⑤   ハンドクリームを使用している人のうち、約75%は不満がある。

 

  最後にハンドクリームを使用している人に、使用しているハンドクリームの不満について聞きました。1位は「べたべたする」で39.9%、2位は「使用した後にモノを触れない」33.7%と、男女ともに多い割合でした。「べたべたする」を不満と感じているのは、男性の方が多い結果でした。男性は、「香りが強い」・「香りが好きでない」・「香りが持続しすぎる」など香りに関係する不満が多いことがわかりました。「肌に浸透しない」「手肌の状態が改善しない」といった不満は男女ともに同程度でした。「不満はない」と答えたのは男性20.5%、女性26.9%で不満を持ちながらもハンドクリームを使用している人が75%も存在しています。

 年齢性別で見てみると、バラツキはあるものの、「べたつき」を不満と感じているのは高齢層の方が割合が高い傾向が見られます。「使用した後にモノを触れない」は年齢性別を問わず不満と感じている人が多いようです。昨今はスマホの使用者が増える中、クリームのべたつきの汚れが見えやすい状況が増えていることも要因と考えられます。「香り」に関する不満は、男性に多い不満だと考えていましたが、若年層の女性の不満も多いことがわかりました。「香りが強い」は20代前半で25.3%、20代後半でも16.3%と他の世代よりも多く、「香りが持続しすぎる」でも20代の女性のみ他の世代よりも多く1割を超えていました。

◆全体を通した考察

ハンドクリームは長く多くの人に身近で使われてきたアイテムの一つですが、当社では2023年8月10日に発売したオイルフリーのジェル状ハンドクリーム「セラミュ ハンドジェリー」が発売2年目の秋冬に前年比422%と伸長する(2023年10月~2024年3月と2024年10月~2025年3月の比較)というこれまでにはなかった現象が起こりました。これは、夏場が長くなった昨今、ドラッグストアにおいて通常のクリーム状のハンドクリームを敬遠する人が増えたことによるものでしたが、それに加えて「セラミュ ハンドジェリー」の購入者の男女比が、男性10.5%、女性89.5%と(2024年9月16日~2025年9月15日)これまでの当社のハンドクリームの購入者の男女比率を超えて男性の購入者率が高かったことから、ハンドクリーム市場の変化を感じ取るためにこの調査を行いました。結果としては、これまでの常識である「ハンドクリームは乾燥する冬場に使用する」という概念が、特に若年層にとっては常識でないことが明らかになり、夏場も冬場も関係なく使用されるアイテムになりつつあることがわかりました。ハンドケアの意識は若年層では男女ともにほぼ変わらず、男性にハンドケアの美容意識も浸透しつつあることも垣間見られます。また、以前は男女ではっきりしていた香りや使用習慣などの化粧品に関する好みが、若年層では近づいていることも注目すべき点だと考えます。加えて使用しているハンドクリームに対して不満が多いことも明らかとなりました。過去の調査においてスキンケア品への不満などの調査をしてきましたが、スキンケア品よりもはるかに多い不満を持ちながらハンドクリームを使用している実態に驚きました。当社においては、よりこれまでよりもお客様の意識の変化を捉え、快適に使用できる満足度の高い製品開発に努めていきます。

セラミュ ハンドジェリー

  

【新製品概要】  

セラミュ ハンドジェリー HA(ジェル状ハンドクリーム) 

発売日:2025年9月10日

内容量:60g 

価格:オープン価格 参考価格:600円(税抜)660円(税込)

 

セラミュ ハンドジェリー HA

水分を浸透※1チャージする、無香料のハンドジェルクリーム

・オイルフリーの軽い使用感で、べたつきなどの不快感なし。

・3種のヒアルロン酸※2 とグルタチオン(保湿剤)を配合。みずみずしい潤いを与えるハンドケアを実現します。

・無香料で、医療・福祉関係や食品などを扱う仕事など香りがNGな職場でも使用できます。

・成分(グルコン酸銅/整肌成分)由来のブルーのカラー。

(こんな人に…)

・1日に何度も手洗い・消毒することで、手肌の乾燥が気になる

・スマホやPCのキーボードへの汚れが気になり、ハンドクリームを使いたいのに使えない

・こまめにハンドケアしたい

・べたつきや強い香りが苦手

※1 角質層まで ※2 ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、加水分解ヒアルロン酸(保湿剤)

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。